おにぎりに最適な塩とは?肉料理やパンも自然塩一つで美味しさが違う!

作り置きができるので、保存食や携帯食として古くから愛され重宝されて来たおにぎり。

特にご飯と塩、たったこれだけでできてしまう「塩にぎり」は、最強のファストフードであり、手間ひま掛けて作られる米や自然塩は、日本を代表するスローフードです。

塩はおにぎりにとって最高のパートナーですが、美味しくしてくれるのはおにぎりだけではありません。
あらゆる素材の味を引き出し、引き立ててくれる最高の調味料です。

たとえばパンですが、塩の入っていないパンは大変味気のないものですし、肉料理には塩が欠かせません。

しかし塩と一口にいっても大別すると「精製塩」と「自然塩」に分けられ、おすすめの使用法があります。

ではおにぎりや肉、パンなどにはどのような塩が向いているのでしょう。

選び方次第で更に料理が美味しくなる、おすすめの塩をご紹介します。

おにぎりにおすすめの塩とは

さきほども書きましたが、塩には海水を電気分解してミネラルやにがりなどを取り除き、塩化ナトリウム含有率を99パーセント以上にした「精製塩」と、海水のカリウムやカルシウム等

のミネラルとにがり成分がそのまま含まれている「自然塩」があります。

自然塩にはミネラルとにがりが含まれている分、精製塩に比べると味がまろやかで微かな甘味も感じられます。

おにぎりにはズバリ、自然塩をすすめします。

塩辛過ぎず、お米が本来持っている繊細な美味しさを引き立ててくれます。

逆に言えば、ご飯という究極のシンプルな素材だからこそ、塩の味の違いが際立つのです。

肉料理やパンにおすすめの塩は?

自然塩も大別すると、「岩塩」と「海塩」に分かれており、一般的に、肉には岩塩、魚には海塩が良いとされています。

岩塩は、かつて海の底だった土地が地殻変動で海水を閉じ込めたまま陸上に隆起し、水分の蒸発により濃縮されたナトリウムの結晶が層になったもの。つまり海の化石です。

結晶化しているので海塩と比べると塩化ナトリウムの純度が高く、結晶化の過程でミネラル成分が多少失われますが、甘味を感じさせるにがり成分も抜けるのでまろやかながら、ハッキ

リとした塩味です。

ですので素材自体にくせがあったり旨味がある牛肉や羊肉などに使っても、素材に負けずにそのものの味を引き立ててくれます。

海塩には塩田で海水を干して、太陽と風の力だけで結晶化させる「天日塩」と、海水を釜で炊いて作る「せんごう塩」があります。

岩塩に比べてミネラル成分やにがりが多いため、複雑な味の深みやコクが感じられるので、白身魚や鶏、野菜などの淡白な味のものに使うと、微妙な素材の良さを引き出してくれます。

ではパンに向いているのはどちらでしょうか?

パンの材料である小麦粉もやはり淡白な味わいですので、ご家庭でパン作りをする時や、買って来たパンをオリーブオイルと塩でシンプルに戴く時など海塩が合うでしょう。

自然塩の使い分けの基本

岩塩が向いている料理としては、牛や羊、ジビエなどの強い個性を持った肉、そしてカツオやマグロといった味の濃い魚にも相性抜群です。

また、デミグラスソースや濃い目のタレなど、美味しさの中にもしっかりとした塩味を付けたい時に向いています。

海塩が向いている料理としては野菜類、魚介類が中心となりますが、お肉でも鶏肉や豚肉、牛タンなどは海塩との相性が良い食材といえるでしょう。

ペペロンチーノのようなシンプルな味付けのパスタを茹でる時にもおすすめです。

また、薄味のスープやタレなど、食材の味を優しく包んで活かす料理に向いているでしょう。

そしておにぎりも淡い味わいですから、やはり海塩がベストマッチといえます。

中でもおすすめしたいのは「藻塩」です。

藻塩とは海藻に海水をかけて塩分を含ませ、これを感想させ焼いたのち、その灰を水に溶かして上澄みを取り、煮詰めて作る塩で、薄いベージュ色をしているのが特徴です。

藻塩には海のミネラル成分の他に、海藻の持つ旨味成分が含まれているので、味の違いは格段です。

いつもの塩を藻塩に変えるだけで、おにぎりがご馳走に変身します。

このように、塩と一口にいっても種類が豊富にあり、使い方一つで料理の味ががらりと変わります。

スーパーやデパートなどの店頭にも、様々な塩が並んでいます。

どれにしようか迷われ時、参考にして頂けたらと思います。

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