牛丼や焼きそば、ラーメンの添え物としてある紅生姜。
関西では、お好み焼きやたこ焼きだけでなく、天ぷらにして食べる食文化があり、脇役としてではなく、主役として食されています。
何かに添えてあるときは、赤い紅生姜があるだけで、美味しそうに見えて、食欲も湧いてきます。
そんな紅生姜の効果や栄養は、どうなのでしょうか?
『紅生姜の効果』と『紅生姜の栄養』について、お伝えしていきます。
紅生姜の効果
紅生姜の効果
- 冷え性改善
- 免疫力アップ
- ダイエット効果
- 老化防止
冷え性改善
紅生姜には、血管を拡張して、血流を改善する効果があります。
栄養素のジンゲロールは、体の深部の熱を体じゅうに運ぶことで体を温め、ショウガオールは、体の深部を発熱させることで、芯から温めます。
免疫力アップ
平均体温が1℃下がると、免疫力が30%下がると言われていますので、血流を促進する効果によって体温が上がると、免疫力も向上します。
ダイエット効果
体を温め、血流が良くなると、それに伴って代謝も良くなってきます。
代謝が良くなると、エネルギー消費も上がるので、ダイエットの効果があります。
また、血中コレステロールを下げる効果もありますので、健康的に痩せることができます。
老化防止
紅生姜には、抗酸化作用がありますので、酸化による血管の老化を防いでくれますし、老化は、酸化によって起こりますので、紅生姜を摂ることで、老化を防ぐ効果があります。
紅生姜は胃を刺激する?
紅生姜は、辛味成分も含まれていますので、胃を刺激して、痛めると思われがちですが、そんなことはありません。
確かに、食べすぎは良くないですが、適量の紅生姜は、胃を強くし、消化を助けてくれますので、焼きそばやたこ焼きなどに添えてある紅生姜も、一緒に食べたほうが効果的ですよ。
紅生姜の栄養
紅生姜は、生姜を梅酢に漬けたものです。
紅生姜の栄養素
- ジンゲロール
- ショウガオール
- ジンゲロン
ジンゲロール
生の生姜に含まれる、辛味成分の一つです。
体を温めるので、冷え性改善や、免疫力を高めるのに効果的です。
その他、殺菌作用による食中毒予防や、吐き気や頭痛を和らげる作用があるので、二日酔いやつわりにも効果的です。
ショウガオール
生姜が体を温め、冷え性改善に良いとされ、よく食されるようになったのは、このショウガオールの効果が一番高いです。
体の深部の熱を、体じゅうに運ぶことで、体を温めるジンゲロールに比べて、ショウガオールは体の深部から発熱させます。体内の脂質や糖質を燃焼させることで、体温をあげるのです。
ショウガオールは、加熱や乾燥させることでジンゲロールが変化しますので、冷え性改善には、生ではなく、紅生姜の天ぷらのような火を通したものがおすすめです。
ジンゲロン
紅生姜に含まれる辛み成分の一つで、ショウガオールと同じように、加熱すると、ジンゲロールから変化します。
血行を促進して、体を温めるので、代謝が良くなり、腸の動きも活発になって、便通が良くなります
また、体を温めて、冷え性を改善するだけでなく、脂肪が燃焼しやすい体に変えていきます。実験でも、脂肪溶解作用を高める効果が、確認されているほどです。
炒飯やお好み焼きに加えるなど、いつもの料理にちょっと足すと良いでしょう。
紅生姜の添加物
紅生姜は、本来は梅酢に漬けて作られますが、スーパーなどで売られているものは、クエン酸や食紅、保存料などが添加されています。
紅生姜が身体に良い万能食材で、万病に効くといわれていても、刺激が強いので、食べすぎると胃を痛めることがあります。
さらに、市販されているものは、添加物が含まれていますので、健康のために摂っているものが、毒にもなりかねませんので、食べる量には注意しましょう。
生姜の種類
紅生姜をご自宅で作るときに、参考にしてみてください。
生姜の種類
- 親生姜
- 新生姜
- ひね生姜
親生姜
畑に植える生姜で、一般的には出回っていません。
新生姜
夏の初めごろ、暑くなり始めたときに出始めます。
ひね生姜より柔らかく、香りも良いですが、辛味も強いです。
ひね生姜
通年、出回っている生姜です。
新生姜を1~2ヶ月貯蔵してから、出荷されます。