ステビア(甘味料)が危険と言われている理由を徹底解説!

ステビアと言うものをご存知ですか?

0カロリーや低カロリーの甘味料が色々と出回っていますが、ステビアもその1つで砂糖の変わりに使う甘味料の中では比較的新しく登場してきた方なので、糖質制限ダイエットに興味のある方や食事の栄養管理に拘る方であれば名前ぐらいは聞いたことはあると言う人は多いかと思います。

と言うか、むしろこのステビアは原料がハーブの一種である植物ですし、発ガン性や副作用も特にないので砂糖よりも害がない甘味料としてダイエットをする方だけでなく、健康を気にする方にもおすすめされることも多いですし、かなり多くの方がインターネット上で「砂糖の変わりに使う甘味料ならばこれが一番良い」と言うように宣伝しているため、糖質制限ダイエットに興味のある方や食事の栄養管理に拘る方には是非とも知っておいて貰いたいもの。

しかしその砂糖よりも健康に良いとかダイエットに効果的と言われるステビアが、実は逆に危険であると言う話もあるのです。

どう危険なのかと言いますと、例えばその理由として大量摂取すると失明する可能性がある、女性が摂取すると子供が出来にくくなる副作用がある、子供が摂取すると体に良くない、低血圧を起こす、などのことが言われており、それだけ聞くと確かにかなり危険なもののようにも思えるでしょう。

ですが、そうして世間で言われるステビアについての全てのことが正しいかと言いますとそうではなく、結構間違った情報もありステビアのことを誤解してしまう人も少なくはありません。

そこで今回は少しでも本当はステビアとはどういうものなのかを知ってもらいたいと思い「ステビアとは?」「ステビアの良い所」「ステビアに危険性はないのか?」などについてを解説した 『ステビア(甘味料)が危険と言われている理由とは?』 と言う記事を書かせていただきました。

これからの砂糖に変わるべき新しい甘味料と言われるステビアと言う甘味料について興味があったりはしませんか?

ステビアとは?

まずはそもそもステビアとは何かを簡単に説明させていただきます。

ステビアとは元々南アメリカ原産のキク科のハーブや薬草として扱われる植物の名前であり、その植物から抽出された甘味料

甘味成分としてステビオシド(ステビオサイド)やレバウディオサイドAと言った成分が含まれており、その甘さは砂糖の200から300倍と言われていますが、その反面でカロリーはほとんどなく、甘いものは好きでもカロリーを控えたいと言う人には特に嬉しい特徴があります。

また名前の雰囲気からして「人工甘味料っぽくて健康に悪そう」と思う方も多いかと思いますが、植物由来の天然甘味料ですし原産国として有名なパラグアイでは古くからマテ茶の甘味を付けるためやハーブ・薬草として用いられてきた歴史もあり、近年は研究も進み日本ではもちろんのことアメリカなどの国でもその安全性やそこから割り出した一日摂取許容量についてなどが定められている科学的な保証もあります。

ただしステビアは甘さのタイプは砂糖に近いのですが、青臭いような独特の臭いと言うか風味があるため、砂糖と同じぐらいの甘さにするまで使うと違和感が出ますし、企業が作る食品や飲料に使用される場合はそれを緩和するために他に人工甘味料などが併用される場合が殆どなのがややネックです。

この他にも色々と欠点や注意点・問題点もないわけではないのですが、そちらは後でまとめてご紹介させていただきます。

ステビアの良い所

ステビアが大体どんなものなのかをざっと知ってもらった所で続きましてもっとより具体的にステビアにはどんな良い所があるのかをご紹介します。

箇条書きでステビアの長所並べると以下の通り。

  • 低カロリー
  • 少量で強い甘味があるためローコスト
  • ハーブや薬草として使われてきたものだけあり薬効がある
  • 血糖値を下げる
  • 抗酸化作用がある

砂糖に変わる新たな甘味料として期待されているだけあり、ステビアにはこれらの優れた特徴があり、砂糖よりも美容や健康のために良いと言えます。

それぞれの特徴をもう少し詳しく解説しますと以下の通り。

低カロリー

ステビアは砂糖に比べ、カロリーが約100分の1と非常に低カロリーな上に、砂糖の200から300倍甘いため、甘味をつける際は砂糖よりも使う分量が少なく、ステビアを砂糖の変わりに使って同じ甘さの物を作った時のカロリーはほぼ0に近くなります

その為シュガーレス、0カロリー、ノンカロリーと言った表示すら可能であり、大体のステビアが使われている商品にはこれを売りにしている文言が着けられています。

少量で強い甘味があるためローコスト

少量で十分な甘味がつけられると言う利点はカロリーを低くすることができるだけでなく、コストの低下にもつながること。

栽培から生成過程に掛かるコストこそ砂糖よりも多少高く、安くても1kgで3000円ぐらいするのですが、砂糖と同じ甘さをつけるために必要な量が200から300分の1ですから結果的にステビアのほうが安くなるのです

ハーブや薬草として使われてきたものだけあり薬効がある

ステビアと言う植物は古くからハーブや薬草として使われてきた歴史の方が圧倒的に長く、その抽出物であるステビアにも様々な薬効があります。

まず上げられるのは殺菌効果

O-157、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオなど食中毒の原因となる菌への殺菌効果があり、その上ビフィズス菌や乳酸菌など有用な菌は殺菌しないと言う優れた健康効果があります。

その他にも肝炎ウイルスなどの数種類のウイルス抑制をする効果、アトピーやアレルギーの原因になる「ヒスタミン」に対する解毒作用、心臓病や高血圧の治療、健胃剤や精神的疲労に対する強壮剤としての効果もあるとされています。

血糖値を下げる

ステビアにはダイエット効果があるとよく言われる理由の二つ目にこれが挙げられます。

そもそもステビアの糖分は腸内で吸収されないでそのまま排出されるタイプなので血糖値がほとんど上がりません。

そして更にステビアに含まれる甘味成分「ステビオシド」には、血中の糖分をエネルギーに変える働きをするインスリンの分泌を促す作用があり、甘いものを食べているはずなのに血糖値が上がらないどころか下がる場合もあるのです。

その為血糖値が高くて起こる2型糖尿病や動脈硬化、網膜症や腎症などの予防効果があると言えます。

抗酸化作用がある

ステビアの茎の部分からの抽出物には、βーカロテン、ビタミンE、ビタミンB6、ナイアシン、カリウムなど抗酸化作用があることで知られる成分が多く含まれており、あれほど抗酸化作用が高いと話題になった緑茶の5~7倍もの抗酸化作用があるとされています。

アンチエイジングはもちろんのこと、細胞の劣化・老化の原因である酸化を抑える働きがあることで、ステビアは美容と健康に全般的に良い効果があると言えるわけです。

以上のことからステビアはかなり優秀な砂糖の変わりに使える甘味料であると言うことが出来ます。

ですがその反面、ステビアは危険だと言う話もあり、続いてはそんなステビアに危険な面や副作用などはないのかについてをご紹介させていただきます。

ステビアが危険とされる理由とその真偽

こちらではステビアが危険とされている理由についてご紹介させていただくわけですが、その前にまず色々なステビアが危険とされている理由の中でも間違っているものを挙げさせていただきます。

まずステビアは何度か触れましたが、人工甘味料ではありません

ステビアの危険性として挙げられるものの中には、失明の危険や脳ヘの悪影響、更には発がん性がある、欝や不眠症などの自律神経への悪影響があるなど明らかにアスパルテームなどの人工甘味料に対して言われる危険性が紹介されていることもありますが、これらは間違いです

続いてグレーゾーンと言われる妊娠への影響についてをご紹介します。

ステビアには性ホルモンへの影響があり、妊娠率が低下したりや胎児の発達に悪影響があると言う話があるのですが、現段階ではこれは誤りであり、そうした影響はないと言う意見が世界では主流です

しかし未だに一部の研究機関や研究者が蓄積効果があるのは確実で、長期摂取で不妊を引き起す可能性はあると主張しているため、絶対に無いとは言えないところはありそうです

ここからはステビアの確実にある危険性についてをご紹介します。

まずアレルギーについてです。

決して多くはありませんが、世の中にはキク科の植物に対するアレルギーと言う方がいます。

ステビアは最初にご紹介しましたようにキク科の植物なので、そうした方にはアレルゲンになる恐れがあります

実際にアナフィラキシーショックで死亡している例もあり、キクの花粉で鼻水が出たり目がかゆくなったりする方は少しでも体に異常を感じたら直ぐに止め、医師と相談することをおすすめします。

また子供の摂取も出来れば控えたい所。

それと言うのも子供の場合は、ステビアの血圧を下げる効果が効き過ぎて低血圧の原因になることがあるからです。

大人以上に甘いものを好む傾向が強いのも危ない所であり、子供の頃からステビアの甘さになれるとかなりの甘さが無いと甘いと感じにくく、甘味料の摂取量が増えてしまう可能性があるのも怖い所です。

他にも少量でかなり甘味がつくのでご家庭で砂糖の変わりに使うには慎重に計量する必要がある所も欠点です。

何せ砂糖なら1グラムの違いなんて中々分かりませんが、ステビアの場合は1グラム違えば砂糖200gの違いに相当する味の違いが出ます。

更にステビアには独特の味と臭いもありますから、少しの分量ミスで料理の致命的失敗につながりかねません。

また大量に使って何かを作る時にも味や臭いの特徴を緩和するため他の甘味料を混ぜて使うことや、そんなに量を使うものではないために先ほど挙げた良い所も悪い所も実感しにくく、人間に対して「理論的に」はともかく、「実際に」どんな効果があるのかと言うデータが少なすぎることも危険と言える理由の1つです。

ステビアについてまとめ

結論としましては、現段階でステビアは砂糖を含めた甘味料の中でも比較的優秀な部類です

欠点が全く無いとは言えませんが、発がん性などの毒性も無い安全性が高い食品添加物とされていますし、WHO(世界保健機構)、FAO(国際連合食糧農場機関)からも安全であると宣言がされています。

甘味をつけるために必要な量が少ないため、余程意図的に大量に使わないと過剰摂取になる可能性も低く、アナフィラキシー以外では健康被害についての報告も今のところありません。

ですが、この世に人工甘味料が出てきたときと同様に「今は安全」とされていても後ほど「実は危険なものだった」と言う話が出てくる可能性までは否定できませんし、実際人体に与える影響についてはまだまだデータ不足で「確実に」とか「絶対に」と言うことは言えません。

確実に言えることとして子供へ与える影響に不安があると言う事は確実なので、妊娠中の方や小さなお子さまが摂取するのは控えた方が良いかも知れませんが、砂糖自体が健康に良い物ではないために、砂糖の代用品として良いものはないかをお求めの方には現状最もおすすめの甘味料です

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