きび砂糖の効果を徹底解説!砂糖と代用はできる?

きび砂糖とは、サトウキビを原料として作られている砂糖です。

通常のご家庭にある砂糖、いわゆる上白糖とはまた別の効果があり、作られ方や成分も変わってきます。

そもそも、きび砂糖の効果とは何か?

そして、きび砂糖は上白糖と代用することができるのか?

詳しくご説明させていただきます。

きび砂糖って何?

きび砂糖は、サトウキビを原料とし、苦みやアクを取り除いたまろやかな甘さの砂糖です。

大自然の恵みをたくさん浴びて育ったサトウキビの風味がとてもよく活きています。

上白糖やグラニュー糖のように、完全な形で精製されたものではなく、精製途中の砂糖液を煮詰めて出来るものが、「きび砂糖」です。

色は薄めの茶色で、上白糖にはない独特のコクがあります。

しっかりとした味の黒砂糖とグラニュー糖の中間の位置にあり、黒砂糖のようにミネラル分を含んでいる砂糖です。

しかし黒砂糖に比べたら、きび砂糖はミネラル分が少ないです。

この微妙なバランスに到達するまでに、何度も何度も試行錯誤を繰り返し作られたこだわりのものなので、他の砂糖に比べると、値段が少し高いのです。

主に、上白糖ではなくきび砂糖を使っている方は、「精製した白い砂糖は体にあまり良くないので使いたくない」と主張される方がお使いになっているようです。

どんな効果があるの?

きび砂糖と上白糖、黒砂糖で成分を比較してみると、

熱量

・きび砂糖396kal
・上白糖384kal
・黒砂糖354kal

ナトリウム

・きび砂糖10~30mg
・上白糖1mg
・黒砂糖27mg

タンパク質

・きび砂糖0g
・上白糖0g
・黒砂糖1.7g

カリウム

・きび砂糖142mg
・上白糖2mg
・黒砂糖1100mg

カルシウム

・きび砂糖10~35mg
・上白糖1mg
・黒砂糖240mg

マグネシウム

・きび砂糖3~20mg
・上白糖Tr
・黒砂糖31mg

リン

・きび砂糖1.1mg
・上白糖Tr
・黒砂糖31mg

・きび砂糖0.15~0.45mg
・上白糖Tr
・黒砂糖4.7mg

・きび砂糖0.05~0.30mg
・上白糖0.01mg
・黒砂糖0.24mg

※Trは微量。となります。

きび砂糖は、上白糖より旨味成分を多く含むため、料理に使用した際に

「色が濃くなる」「照りも一段上のレベルになる」

「コクが出る」「風味が強くなる」という効果があります。

また最近では、魚の臭いを消したり、鶏の胸肉を柔らかくしたり、といった効能にも注目が集まっているようです。

(例:筑前煮・魚の照り焼き・お菓子・パン等がオススメです。)

では砂糖との代用はできるのか?

きび砂糖と上白糖の代用は可能です。

ただし、それぞれの特性があるので、特に上白糖の代用をきび砂糖で使用する場合には、いくつかの注意点があります。

上記にも記載したように、きび砂糖は上白糖より、旨味成分を多く含むため、

「色が濃くなる」「焦げやすくなる」などの注意点があります。

しかしその反対で、きび砂糖を利用して作るお菓子などを上白糖で代用する場合には、仕上がりの色や味が同じにはならないので、こちらも注意が必要です。

繊細な味わいを残したい料理を作る場合、きび砂糖はコクや風味が強いため代用を避けた方がよいのですが、煮物やお菓子、パンなどでコクが効いたものを作りたいときには、代用することが可能です。

いかがでしたでしょうか?

上白糖も、きび砂糖もサトウキビから出来ているので、料理仕上がりに、ものすごい大きな差が出るわけではありません。

しかし同じ砂糖でも様々な種類や効果があり、作るものによって、上手く使い分けをすることにより砂糖を活かすことができます。

ほんの少しいつもと違ったお料理をご家庭に提供してみませんか?

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