白だしとめんつゆの違いとは?使い分けはのポイントを徹底解説

めんつゆ以上に汎用性が高い和風の調味料である白だしと言う調味料をご存知ですか?

和風の料理は大体めんつゆさえあれば簡単に美味しく作れるとも言われていますが、白だしもまたそれと同じようなことを言われて人気が出ている調味料でして、今では常時ストックしている方も少なくないです。

しかしでは白だしはめんつゆと同じようなものなのかと言いますと、またちょっと違い、特性は似ているところもありますが違うところも多く、お互いに代用品として使えないこともないのですが使い分けるのがベターな調味料で、それぞれの特性は初めて使うなら知っておいてもらいたいもの。

そこで今回はそんなまだめんつゆに比べたら知名度で劣る白だしと言う調味料についてご紹介させていただきます『白だしとめんつゆの違いとは?使い分けはのポイントはコレ!』と言う記事を書かせていただきました。

白だしとめんつゆの特徴や違いについて興味はございませんか?

白だしとは?

まずは最初に白だしを使ったことがないと言う方もいると思いますので簡単に白だしがどんなものなのかをご紹介したいと思います。

一言で言いますと白だしとは「液状タイプのだしの風味がする色の薄い調味料」のことです。

より細かく言いますと色の薄い白醤油や薄口醤油をベースにしてうまみ成分を加えたものと、何らかで取っただし汁に醤油を中心とした調味料で味をつけたものに分けることが出来るのですが、このどちらも「白だし」と呼ばれる調味料に分類されており、同じ白だしでも商品によって塩分濃度から使っている出汁や調味料はものによってかなり変わります

この白だしの原点は生産数が最も少ない醤油の種類の一つである「白醤油」に出汁で風味をつけたものでして、元々はほぼ白醤油そのものに近い調味料でした。

ですが次第にそんな「白だし」の人気が出始めると「液状タイプのだしの風味がする色の薄い調味料」として「白だしの一種」のように感じ取れる商品が多数出てきて「液状タイプのだしの風味がする色の薄い調味料」は今ではまとめて白だしと呼んでいるのが一般的です。

白だしとめんつゆの共通点

白だしは「白だしはめんつゆの代わりになる」、「めんつゆと同じ和食を簡単に美味しくできる調味料」と言う紹介のされ方をされることが多かったので、めんつゆと同じようなものだと思う方も少なくないそうなのですが、実は以下のことぐらいでしか共通点はありません。

  • 出汁を使っているので和食のベース調味料として有用
  • 液体調味料であるため冷たい料理や出来た料理に後かけするにも使いやすい
この他にも敢えて言うなら濃縮タイプのものが多く、そのまま使うタイプの調味料よりも同じ容量でも少量で済むと言うことも共通点と言えるかもしれません。もちろんストレートタイプのめんつゆもたくさんありますし、白だしは特に商品によって塩分濃度などがかなりバラバラなので共通点として挙げられるほどかは微妙です。

これだけ見るとたしかに似たようなものにも思えるかもしれませんが、ではそれぞれお互いを代用して料理に使ったら同じような料理が出来るかと言うと答えはノー

それぞれの味は全く違います。

白だしとめんつゆの違い

白だしとめんつゆはまず原料の段階からして大きく違います。

めんつゆは

出汁と醤油とみりん(または日本酒)、砂糖をベースに作られた調味料

であるのに対し白だしは基本的に

色の薄い醤油に出汁やみりん、塩などを加えた醤油加工商品

と言うのが一般的な定義であり、こちらは基本砂糖は使われていませんし、合成調味料と言うよりも味を添加した醤油と言えるものです。

その為それぞれ塩分量と糖度に大きな差があり、めんつゆほどの甘味は白だしにはありませんし、白だしほどの塩分はめんつゆにはないわけです。

またその名の通り白だしは「白」つまり「色味が薄い」ことを特徴としているため、白だしはどの商品であっても多少の違いはあれどどれもめんつゆの方がより濃い色をしておりますし、めんつゆの方が総合的にだし汁を多く使って作られているためうまみも強い傾向があります。

そうした特徴からめんつゆはそれ単体で他の調味料を必要としないインスタントスープの素に近い調味料であり、それに対して白だしは醤油の種類の一つだと思って料理に使うのが最適です。

白だしを使うのに向いている料理

それぞれ違う特徴を持つ調味料であるためにどのようにして使うのかも当然違い、白だしの場合は以下のような使い方が特におすすめ。

  • アクや癖のない食材を使った煮物
  • 冷たい麺のつゆ
  • 醤油代わりにかけて使う

どうしてこれらの使い方がおすすめなのかと言いますと、まず醤油と同じかそれ以上の塩分量と旨味があるのに色も香りもほぼつかないため、素材の色や香りを活かしたりする時、彩を良くしたい時には非常に便利な特徴があるからです。

まためんつゆに比べ甘味がなく、見た目の色が薄いこともありさっぱりした味に仕上げることが出来るので夏場に好まれる冷たい麺類のつゆに使うのもおすすめ。

めんつゆや醤油に比べて臭いがないと言うのも冷たい麺に相性がいい長所であり、柑橘類やハーブと良く合うことからよりさっぱりした料理にするのにも向いています

そして元々が醤油加工食品であるため当然醤油のように使うのもおすすめ。

冷奴や刺身を食べる時の調味料として使ってみても違った味が楽しめますし、サラダや卵かけご飯に使うと醤油とは全く違う感じが味わえます。

それ以外ですと白だしの使い方として必ずご紹介されています出汁巻き卵や茶わん蒸し、炊き込みご飯などに使うのもおすすめです。

めんつゆを使うのに向いている料理

こちらでは逆にめんつゆを使うのに向いている料理についてをご紹介します。

候補としては以下のものです。

  • 和風の麺類のつゆ
  • 肉や魚を使った煮物
  • 中華(広東系)料理

どうしてこれらがおすすめなのかと言いますとまず当然ですが、めんつゆは元々がそばやうどん、そうめんなどの和食に分類される麺類のつゆを簡易に作るためのものですから、一風変わった食材や薬味を使うなどの場合の例外を除けば間違いなく白だしを調整して作るよりもめんつゆを使う方が楽です。

また白だしに比べめんつゆは多くのみりんや砂糖を始めとする甘味が付いているためスタンダードな和食の煮物を作る時にとても便利。

同時にこうしたみりんや砂糖は臭みを中和したり味を引き出すため、そうした意味でも臭いのあるもの、アクや癖の強いものを煮込む時には白だしよりもめんつゆの方が向いています

また白だしはどうしても味が醤油によっているため、基本的に中華料理を作る時などにはベーススープを作るならまだしもメインの味付けに使うには向いておらず、手軽に中華(広東系)料理っぽい味付けを作るのにもめんつゆの方が相性が良いです。

白だしとめんつゆの分かりやすい使い分けのポイント

ここまでご紹介してきたことを箇条書きで簡単にまとめた、白だしとめんつゆの分かりやすい使い分けのポイントご紹介させていただきます。

  • 白だしは基本的に醤油のつもりでつかうのがベター
  • めんつゆは基本的にみりんのつもりで使うのがベター
  • 白だしはシンプルな塩味を付けることが出来る
  • めんつゆは塩味も付くが深みのある甘味もつけることが出来る
  • 白だしの方がその他の調味料での味の調整はしやすい
  • 出汁の風味はめんつゆの方がある

以上のような違いがありますので、これまで白だしを使ったことがなかった方は是非参考にしてみて欲しいと思います。

白だしを使うレシピの料理を作る時の注意

最後にめんつゆと白だしの違いについて掲載されているレシピの料理を作る時には結構重要なことをひとつだけご紹介させていただきます。

それは何かといいますと白だしにはめんつゆとは違いどのぐらい薄めたら何に使うスタンダードな味になると言う表記がないこと。

その為作ろうとするレシピの白だしのタイプがどの白だしなのかでかなり完成品の味が変わるのです。

基本的には醤油に手を加えた調味料がほとんどですが、中にはむしろ「味をつけただし汁」に近い商品もあり、白だしは塩分控えめ商品の場合は2倍希釈でめんつゆにできるものから、16倍希釈しないとそのままではめんつゆには使えないようなものまで多種多様です。

ちょっと調味料を味見すればどれぐらい使えばいいか判断できる料理に慣れている人ならばともかく、普段料理をあまりせずどの調味料をどれだけ入れたらどんな味になるのかいまいち分からないと言う方はここに注意が必要ですので是非覚えておいて欲しいと思います。

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