アガベシロップが危険と言われる理由とは?妊娠中や赤ちゃんへの影響!

アガベシロップというものをご存知ですか?

初めて聞くという人も多いかと思いますこのアガベシロップとは、健康に普段から気を使っている方や体重を気にする方ならば「砂糖よりも甘味があるのに砂糖よりもgi値が低い甘味料」として登場した甘味料の1つとして知っていたり、お酒に詳しい方ならテキーラの材料になる物として知っている方もいるような甘味料です。

しかしこのアガベシロップは今ではそうしたものだと言う話よりも、むしろ「体に危険を及ぼす甘味料である」として知られていることが多く、健康に気を使っている方はもちろん、妊娠中の方や赤ちゃんがいる方にとっても避けるべきものであると言われ始めました。

では最初に日本で騒がれたような「健康甘味料」だとか「ダイエットできる甘味料」と言う話は嘘だったのか?と言うと実はそうでもなく、アガベシロップには確かにgi値が低いだとか、摂取量を考慮すれば健康に良い効能がある甘味料であるとも言うことができる物でもあるのです。

しかしアガベシロップとはそもそもどういうものなのかをそもそも知らないような人も多く、一体どんな所が体に悪く、どんな所が良いのかを知っている人は更に少数であり、インターネットの検索結果から見て取れるようにただアガベシロップは「なんとなく危険な物である」と今では思う人も多いことでしょう。

そこで今回はそんな「アガベシロップとはどういうものなのか?」から、「アガベシロップが健康に良いとされた効能や糖質」、「アガベシロップの危険である理由」などから「結論としてアガベシロップは体に良いものなのか悪い物なのか?」までを解説させていただいた『アガベシロップが危険と言われる理由とは?妊娠中や赤ちゃんへの影響!』と言う記事を書かせていただきました。

健康に良いといわれていたはずのアガベシロップは結局の所良いものなのか?悪い物なのか?に興味はございませんでしょうか?

アガベシロップとはそもそもどんな物なのか?

まずはそもそもアガベシロップとはどういうものなのかを簡単に説明させていただきます。

アガベシロップとは簡単に言えばその名の通り「アガベ」または日本では「竜舌蘭」と言う名前の植物からとった樹液であり、テキーラを作る原料として知っている方もいるでしょう。

簡単にその見た目を説明しますと「アロエのような見た目のメキシコのサボテンがあるような場所に生える植物の仲間」と言えば少し思い当たる人がいるでしょうか?

このアガベの仲間はそんな荒野に生える植物であるため大量の糖分を含んだ液体を茎の部分の中に内包しておりまして、これを煮詰めたものがアガベシロップとして使われます。

そんなアガベシロップの特徴としましてまずその甘みの強さが挙げられます。

アガベシロップの糖度は砂糖の1.5倍ほどであり、ハチミツやメープルシロップと比べても更に甘いのです。

しかしそうした強い甘みのある他の樹液と違い粘度が低く、色も薄い茶色の物がスタンダードであり、簡単に水に解けるため冷たい飲み物に溶かしたり、料理に直ぐに味をつけたい時には他の甘味料よりも使いやすい特徴もあります。

更にとにかく甘味が先立って強く感じるため、あまり大量には使わないでしょうから甘味以外の味の癖もあまりなく、臭いについてもまた同様で砂糖と同じぐらいの甘さをつけるために使っても殆ど感じることはないかと思います。

これだけでも意外と使い勝手が良さそうなのですが、一時期日本でも話題に上がったのはそれ以上にアガベの持つ良い特徴がダイエットにや糖尿病の方に向いているとされたからです。

そこで続いてはアガベシロップのどんな所が良い特徴と思われたのかをご説明させていただきます。

アガベシロップが健康に良いとされてる理由

アガベシロップが健康に良いとされた特徴は以下の物があげられます。

  • gi値とカロリーが砂糖よりも低い
  • 甘味が砂糖よりもある
  • 食物繊維やミネラルなどを含んでいる

ぱっと見て分かる方も多いように、どの特徴も主にダイエットを志す方にとっては魅力的なものが多く、これらが砂糖よりも健康に良いとされていた理由です。

1つずつどうしてそういう特徴があるのかと、その為どういうことが言えるのかを説明させていただくと以下の通り。

gi値とカロリーが砂糖よりも低い

「gi値」つまり血糖値の上昇度合いが緩やかであり、総カロリーも少ないです。

これは含まれているのが糖分だけではないからであることはもちろんですが、主な甘味の成分がブドウ糖ではなく、果糖であるからと血糖値の急上昇を抑える成分も含んでいるからです。

そしてその為同じ甘味を取れて太りにくい、と言うだけでなく腹持ちが良くなりやすいので食べ過ぎの防止にもなりますし、脂肪を溜めこむ働きをもつインスリンの過剰分泌を抑えることにつながるので、ダイエット効果があるとか、糖尿病の方にも使うことが出来ると言えるわけです。

甘味が砂糖よりもある

アガベシロップの甘味は果糖の甘味であり、この果糖はブドウ糖よりも甘く感じる成分であるために当然同量使った場合、砂糖よりもアガベシロップのほうが甘味を強く感じます

その為砂糖よりも少量で同じだけ甘味を感じれると言えますし、果糖は冷やすとより強く甘味を感じる特性を持つので冷たい物との相性が良いとも言えるのです。

食物繊維やミネラルなどを含んでいる

単純な話アガベシロップと砂糖では生成度合いが違い、アガベシロップは砂糖よりも糖分以外の余計な物がそぎ落とされていないため、他の栄養成分が残っているわけです。

世界基準で一般的な砂糖のグラニュー糖はそのほとんどが糖分になるまで他の栄養素をそぎ落とし、日本で一般的な上白糖も9割ほどが糖分になるまで他の成分をなくすわけですから、当然樹液を煮詰めただけのアガベシロップの方が他の栄養が残っているわけです。

なので甘味をつけるときに糖分以外の成分をついでに摂取できるため、アガベシロップは体に良いと言うことも出来るわけです。

こうしてみると一時期健康甘味料として話題になったのも納得いただけるかと思います。

しかしこうした健康に対してのプラス効果を上回りかねないデメリットが実はアガベシロップにはあったのです。

アガベシロップが危険と言われる理由

これまでご紹介した特徴しかなければアガベシロップは確かに砂糖よりも健康に良い甘味料であると言われ、今でも人気を保っていたことでしょう。

しかしそんなアガベシロップには「危険である」と言われるような下記のデメリットもあると言うことが分かってしまいました。

  • 果糖の過剰摂取になりやすい
  • 加工工程で残っている食物繊維やミネラルなどは微量になっている
  • アガベシロップを「調整」した商品がかなりあった

 

これらの問題を1つずつどういうことか説明しますと以下の通り。

果糖の過剰摂取になりやすい

一番の問題と言えるのがこれ

アガベシロップの甘味の元は「アガベシロップが健康に良いとされた特徴」でご紹介したように果糖なのですが、この成分非常に甘く、中毒症状を引き起こしやすく過剰摂取になりやすいのです。

特に赤ちゃんや小さなお子様、妊娠中の方など「出来るだけ健康に良さそうな成分を」と砂糖を一気にアガベシロップに切り替えた場合は感じる甘さが砂糖では物足りなくなりやすく、より危険です。

しかもこの成分が血中で分解されないためGI値も低く、インスリンの上昇を引き起こさない反面、肝臓で全て処理しなくてはならなくなっていると言うことでもあり、肝臓への負担がまず重くなるのです

なので実は長期的にはかえって脂肪肝を招き、中性脂肪が多くなる原因となる成分でもあり、中性脂肪が多くなることでメタボリックシンドロームや生活習慣病を引き起こすと言う事態が待っています。

更にそれだけでなくブドウ糖に比べエネルギーに変える際に体内のミネラル(主に鉄、マグネシウム、カルシウム、亜鉛)を消費してしまうことも分かり、万病の元として最近知られ始めた体の「酸化」を進行させてしまう面も持っています。

加工工程で残っている食物繊維やミネラルなどは微量になっている

アガベシロップは砂糖に比べて精製されてはいないため食物繊維やミネラルなどを含んではいるものの、その量は大量生産するための人工的な熱処理、化学処理される間に殆ど残っておらず、普通に食事からとる量と比べて誤差の範囲に収まる程度なのだそうです。

確かに「ないよりはマシ」と言う言葉はありますが、砂糖かアガベシロップか「だけ」食べて生活している人がいるはずもなく、そこまで気にする違いは出ないと言う話もあるのです。

アガベシロップを「調整」した商品がかなりあった

基本的にどんな甘味料であろうとも大概の物は人為的な調整なしに作られることはありませんが、アガベシロップの原料であるアガベの成長は樹液が十分に取れるまで育つまでに5年はかかると言う植物で純粋に「アガベの樹液100%」と言うアガベシロップは実はそんなになく、他のシロップを混ぜたりものや悪質な物は水で割ったような製品もあったそうです

こうしたことが分かってくると製品自体に信用が持てないと言う人も増え、次第にアガベシロップは危険であると言われ言われ始めたという面もあります。

 

以上のようなことからアガベシロップは危険であるとも言われています。

では最後にこうした結果から「結局の所アガベシロップは体に良いものなのか悪い物なのか?」をご紹介させていただきます。

結論としてアガベシロップは体に良いものなのか悪い物なのか?

「砂糖に比べて良いものではなく、総合的に同じぐらい悪いもの」と言うのが筆者が出した結論です。

砂糖はそもそも生き物が生きていく上で不要な物であり、過剰摂取による中毒症状を起こしやすいものである体に悪いものと言えます。

ですがそれは非常に危険な毒物と言うことでもなく、「出来ればとらない方が良いもの」あるいは「可能な限り控えた方が良いもの」であり、絶対に禁止した方が良いものと言う訳ではありませんから過剰におびえる必要もないものです。

なので既にご家庭でアガベシロップを使っていると言う方は直ぐに捨てる必要はないですが、総合的に特別体に良いというものでもないので砂糖よりも値が張る物をわざわざ買う必要もないと考えます。

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