湯葉とは?栄養とおすすめの美味しい食べ方!

湯葉は日本に古くからある食材ですが、あまり若い方が好んで食べるようなものでもありませんし安い物でもなく、一昔前まではそこまで全国的には知名度が高くなかった食べ物の1つ。

もちろん今ではヘルシーで美容と健康に良い食べ物であるとして知名度も高くなってきており、名前ぐらいは知っていると言う人が殆どでしょうし、殆どのスーパーなどで簡単に手に入るぐらいには身近な食べ物になってきましたが、どんな栄養があり、どんな食べ方があるのかに詳しい人は多くないでしょう。

また中にはそもそも湯葉って何が原料であるのかを知らない人もいるでしょうし、ひょっとしたら健康に良い物であるということも知らなかった人がいても別におかしくはない程度で、古くから日本にある伝統食の中ではまだまだ知名度が高い食べ物とは言えないでしょう。

そこで今回は湯葉の良さや特徴について少しでも多くの人に知ってもらうため『湯葉とは?栄養とおすすめの美味しい食べ方!』と言う記事を書かせていただきました。

まだまだ知らない人も多い湯葉についての情報に興味があったりはしませんか?

湯葉とは?

まずは湯葉についての1番基本的な「そもそも湯葉ってなんなのか?」と言うことからお話させていただきます。

簡潔に説明しますと湯葉とは豆乳を加熱した時の表面にできる薄皮で大豆の加工食品の1つ

同じく大豆が原料である油揚げや豆腐と同じく精進料理にも欠かせない伝統食材でして、元々は中国から伝わってきたものですが今ではどちらかと言うと「日本食」のイメージが強い食べ物でもあります。

中国の湯葉は日本の湯葉とはまた違った形で進化しており、私たち日本人や海外の方がイメージする湯葉とは見た目や料理への使い方も違うまた違った食べ物として扱われることが多いです。

西日本では京都、東日本では日光が主に名物としていることで知られていますが、作り方自体は特別難しくありませんし、そもそも精進料理の材料であったものなので大きなお寺のある地域でも名物にされていることが結構あります。

乾燥させることで日持ちもしますし、大豆の加工食品ですから栄養価も高く保存食としても優秀ですが、基本は薄い膜ですが重ねて厚みを出したり、折り畳んで見た目を変えることが簡単なので見た目に拘った懐石料理や普茶料理(ふちゃりょうり)と言う接待のための料理にも良く使われます。

味や臭いは大豆のほんのりした甘みと香り以外に特に強い癖はなく、非常にサッパリとしている食感や舌触りを楽しむ感じの食べ物ですので比較的好き嫌いが出にくい食べ物なのですが、だからこそ特別食べたい食べ物と思われることも少なく、豆腐や油揚げのような他の大豆加工食品に比べると知名度が低めです。

しかし同じ大豆加工食品であるため湯葉にも高い栄養価があり、美容と健康に良いと言うことが知られることで徐々に知名度も高くなってまいりました。

具体的にどんな栄養素が湯葉には含まれており、その栄養素がどんな効果をもたらしてくれるのかと良いますと次の通り。

湯葉に含まれている栄養素

湯葉に含まれる栄養素の中でも特に注目されているのは以下の通り。

  • 植物性タンパク質
  • 大豆イソフラボン
  • サポニン

美容や健康に気を使っている方ならお分かりになるかもしれませんが、湯葉に含まれている健康に良い成分は御覧のように大豆由来の物ばかりで豆腐や豆乳と言った大豆の加工食品と健康効果も大体同じですが、豆腐と比べてもミネラル、ビタミン、アミノ酸などかなりの種類の栄養素において栄養価が高いとされています。

これらの栄養素がどうして体に良いのかについて少し詳しくご説明させていただくと以下の通り。

タンパク質

筋肉や内臓、血液、髪の毛など人間の体の基礎を作る元です。

湯葉は大豆と水だけを利用して作られる大豆の成分を濃縮した加工食品ですから当然大豆由来の植物性タンパク質が豊富であり、肉や魚の摂取量が控えめでも体を維持する細胞の生まれ変わりに支障を起こさなくすることが出来ます。

更には植物性タンパク質は動物性タンパク質とは異なりコレステロールがゼロですし、主成分である「ベータコングリシニン」が基礎代謝を向上させ、脂肪を燃焼させる助けになる効果があるとされています。

大豆イソフラボン

大豆を利用した食品が美容と健康に良いとされる1番の理由であるポリフェノールの一種

女性ホルモン「エストロゲン」に似た働きをしてくれることで加齢とともに減少するエストロゲンを補ってくれ、更年期障害・骨粗しょう症の予防、美肌・美髪効果など、主に女性に嬉しい様々な効果があります

また高い抗酸化作用も持っており、細胞の劣化の原因である活性酸素から体を守ってくれる働きもあります。

サポニン

サポニンは抗酸化作用が高いことと腸で吸収したブドウ糖が脂肪と合体してしまうのを抑制する特徴で知られる成分

またその他にも体内でインスリンと似たような働きをし、血糖値を下げる働きをするとも言われています。

以上のような栄養素の働きがあり、湯葉のカロリーは100gで231kcalとやや豆類を原料とする加工食品の中では高めですが、糖質は100gあたり3.3g程度と低いですし、肉や魚に比べたら当然低カロリーですから湯葉は非常に美容と健康に良いとされているのです。

100gで比べると「豆腐の約4倍のカロリー」などとも言われますが、そもそも湯葉はどんな調理法でも普通は一人前が大体30g以下なので一食80kcalを超えることはありませんし、豆腐が100gで56kcalと言う超低カロリーなだけなので湯葉のカロリーが高いわけではありません。

具体的にどんな効果・効能があるかと言う話を続いてはさせていただきます。

湯葉の持つ効果・効能

上記でご紹介したような栄養素が湯葉には含まれておりますので、主に以下のような効果・効能があると言えます。

  • 生活習慣病の予防やダイエット補助効果
  • アンチエイジング
  • 抗アレルギー作用・免疫力向上

より詳しくどうしてこうした効果・効能があると言えるのかについては以下の通り

生活習慣病の予防やダイエット補助効果

湯葉にはコレステロールがなく、基礎代謝を挙げたり血糖値の上昇を抑えたりする効果がある成分が含まれているだけでなく、体の酸化を抑えてくれる成分が多く含まれており、血流の異常で起こるような動脈硬化などの生活習慣病の予防効果があると言えます。

そしてもちろんそれらの要因である生活習慣病の予防するための要素とダイエットを補助する効果の要素は同じですからダイエットの助けになると言うことも出来ます。

アンチエイジング

抗酸化作用が高い成分がまず多いことから「細胞が劣化していき老化する」と言う現象を遅らせる効果があり、肌や頭髪など人の外見に大きな影響を与える部分に関して健康な状態に保つ成分が含まれているためアンチエイジング効果が高いと言えます。

もちろん女性ホルモンが不足することで起きやすくなる更年期障害などの年齢を感じやすい要因を減らしてくれる、または起こりにくくさせることもまたアンチエイジング効果があると言える理由です。

抗アレルギー作用・免疫力向上効果

万病の元である体の酸化を抑える成分が含まれており、血行を良くしてくれる効果やナチュナルキラー細胞を活性化させる働きがあることから湯葉には抗アレルギー作用・免疫力向上効果があると言えます。

以上の様な効果・効能を湯葉は持っているのです。

ではそんな湯葉はどんな食べ方がおすすめなのかを最後に軽くご紹介させていただきます。

湯葉のおすすめの食べ方について

湯葉は豆腐や油揚げほどには身近な大豆の加工食品ではありませんから、美容や健康のために湯葉を食べようとは思うけどそんなに湯葉を使うレパートリーがないという人も多いかと思いますので、そういう方のためのヒントになればと思い最後に湯葉のおすすめの食べ方をご紹介したいと思います。

まず美容や健康への効果・効能を目的とする方におすすめしたいのは1番スタンダードな刺身湯葉です。

生湯葉を食べやすい大きさに切るだけで手間がかかりませんし、わさび醤油や酢醤油で食べるだけなので他の食品から余計なカロリーや糖質の過剰摂取を避けられます。

とは言えこの食べ方ではそんなに量を食べることは出来ないでしょうし、飽きも直ぐ来ます。

そこでそれ以外にも低カロリーな豆腐やこんにゃく、海藻類やキノコ類と合わせて茹でたり煮たりするような健康効果と満足感が同時に得られる料理もおすすめ

例えばしめじやしいたけ、焼き豆腐やこんにゃくと一緒に砂糖控えめで煮たり、えのきやエリンギを湯葉で巻いた湯葉巻き、ワカメと湯葉の吸い物などは簡単で低カロリー。

後は多少手間はかかりますが、水分をある程度抜いた豆腐、だし汁、醤油、みりん、味噌、炒りごまを合わせた物に細長く切った湯葉とこんにゃくを和えた白和えにするのもおすすめです。

カロリーや健康効果よりも色々な美味しい食べ方が知りたいと言う方には揚げたり、あんかけの具に使ったりする食べ方もおすすめ

例えば湯葉でベーコンや海老とチーズを包んで揚げた物、きのこと湯葉を具材にしたあんかけをかける揚げ出し豆腐や厚揚げなど、湯葉は味も香りも主張が強くないので和食に多い調理法以外にも意外と合います。

中華風なら豚肉、シイタケ、ニンジンなどの拍子木切りを湯葉で巻いたものをオイスターソースなどで煮たり、素揚げにしたものをチリソースをつけて食べたりするのも一風変わってとても美味しい調理方法です。

美容や健康への効果もあり、最近では比較的安価な湯葉も多いですし、色々な食材・調理法とも幅広く相性が良いので買ったものの使いにくくて捨てるしかないと言うことはまずありませんので、一度も食べたことがないと言う方はせめて一度は試してみて欲しいと思います。

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