【管理栄養士監修】とうもろこしの保存方法と保存期間!日持ちさせる方法とは?

とうもろこしは夏になるとスーパーでも生のものを見かけますが、生のとうもろこしよりも冷凍や缶詰などの加工されたものの方が現代人には馴染みがあり、生のとうもろこしの扱い、特に長持ちさせる方法については知らない人も多いでしょう。

しかもとうもろこしは味も栄養も保存方法で大きく変わる野菜でして、保存期間を伸ばすためだけでなく、美味しく体に良いとうもろこしを食べるためにも最適な保存方法は知っておいたほうが良いです。

そこで今回は、基礎的な保存方法と保存期間に加え「皮付きのまま保存したほうが良いのか?」や「乾燥させての保存は可能か?」などまでを解説した 『とうもろこしの保存方法と保存期間!日持ちさせる方法とは?』 と言う記事を書かせていただきました。

少々長めの記事になりますが、その分色々なことまでしっかりと解説させていただきますので是非御覧下さい。

とうもろこしを長持ちさせる保存方法と保存期間

まずはとうもろこしの主な保存方法と保存期間をご紹介します。

  • 常温でそのままなら夏場で2日、冬場で4日、保存方法に気をつけても2日で相当味が落ちる
  • 冷蔵庫でそのままなら2・3日、処理をして最大5日
  • 冷凍で最大1ヶ月

御覧の通りとうもろこしは寿命が短く、ご家庭で簡単に出来る長持ちさせる方法は冷凍するぐらいです。

なのでとうもろこしは収穫後は特に甘いとか、採れたてこそが美味しいと言われるのですが、これ実は正しくありませんでして、実際は収穫してからすぐに美味しくなくなり始めて2日もすればその美味しさも栄養素も半分になるが正しい表現です。

また保存する時は出来るだけ買って来てからすぐに茹でるか蒸すかしてしまってからの保存の方がオススメですが、常温で保存する場合は茹でてしまってからの方が保存期間が短くなるので限界まで常温で保存したい場合はここに注意です。

とうもろこしは保存期間を長くするための保存方法と、1番美味しい状態・最も栄養がある状態を保存するための保存方法が一致しないのが特徴的な野菜です。

そうした特徴の説明もかねて続いて、詳しいそれぞれの保管方法について御説明します。

とうもろこしを常温で保存する場合

とうもろこしは冷蔵庫で保存しようと、常温で保存しようとあんまり保存期間は変わらないですし、生で保存するならばむしろ常温保存の方が保存期間は長くなるので冷蔵庫よりも味が落ちても保存期間を長くしたいならば常温保存の方が良いです

常温保存するオススメの方法は以下の通り

  1. 皮付きの場合は皮を剥きひげなどもある程度落としてしまう
  2. 水から茹でて沸騰したら3分ほどで火を止める
  3. 茹でたての熱いうちにラップで包む

これを買って来てすぐにするのがオススメ。収穫してからどんどん味と栄養が落ちるとうもろこしですから美味しく食べたい、または出来るだけ栄養を摂取したいならばすぐに火を通してしまうのが基本です。

実は蒸すのが一番美味しく見た目も良くできるのですが、この茹で方ならば十分美味しく見た目もキレイにできますのでオススメです。

蒸す時は丸ごとが基本で、ひげの処理も後にして皮を一枚残して蒸すのがオススメ。ただし茹でる場合と違って保存するのにはあまり向いていません

生のまま保存するならば以下の通り

  1. 皮付きならば皮付きのまま新聞紙で包む
  2. その上からラップでしっかりと包む
  3. 先端を上にして冷暗所で立てて保存

欠点はすぐに火を通した場合に比べて味は一歩劣ること。ただしこちらのほうが余計な水分を含んでおらず、保存期間では勝ります。

しかし如何に保存状態が良くても、すぐ茹でても、生のままでも5日を超えるとまず食べられないと思ってください。

とうもろこしを冷蔵庫で保存する場合

冷蔵庫での保存方法も基本は【常温保存する場合】でご紹介した方法を取る事をオススメします。

とうもろこしの火を通したものは多少とは言え流石に冷蔵庫で保存した方が長持ちしますし、とうもろこしをよほど大量に買ったりもらったりした場合でなければ冷蔵庫での保存が味や栄養の面でオススメ

冷蔵庫で保存するならば生であろうと火を通してあろうと保存期間が変わらず、すぐに火を通したものの方が美味しさも栄養も保てますので、基本【常温保存する場合】でご紹介した「オススメの保存方法の方」を参考にしてください。

味はともかく冷蔵庫で保存期間をどうしても伸ばしたいというのであれば以下の方法も取れます。

  1. 丸ごと水から茹でて沸騰したら3分ほどで火を止める
  2. 茹で上がった状態ですぐキッチンペーパーで水気を取る
  3. 湯気が立っているうちにラップでしっかりと包み、常温で冷ます
  4. 冷めたら野菜室よりも温度の下がる所で保存

以上の方法で美味しさはともかく、最大で5日は「食べられる状態」にしておくことは可能です。

もちろん早く食べてしまった方が美味しいですし、絶対に5日安全と言うわけでもないので過信は禁物です。

とうもろこしを冷凍で保存する場合

冷凍庫で保存するのが保存期間だけで言えば圧倒的に長いですし、中途半端に冷蔵庫でギリギリまで保存するのよりもまだ美味しさが保てるので、やはり総合的に1番オススメです。

冷凍で保存する場合は以下の方法がオススメ。

  1. トウモロコシの実を削ぎ落とす
  2. 沸騰したお湯で2分ほど塩茹でして冷ます
  3. 水気をキッチンペーパーなどでとる
  4. フリーザーバッグに入れて出来るだけ空気を抜く
  5. 冷凍庫に入れて冷凍保存

これがオススメの冷凍庫でとうもろこしを保存する方法でして、使う時は冷凍のまま調理しても良いですし、調理せずそのまま食べる時はレンジで解凍して食べれば大丈夫です。

生のまま冷凍保存したり、茹でて丸ごとや輪切りで保存できなくもないです。

しかし生のまま冷凍するならばらして冷凍すれば味が落ち、丸ごとだと場所を取り、調理する時に1度解凍してから使わないといけないため味も大幅に落ちます。

茹でたある程度以上の塊の場合だと生で冷凍するよりは多少はマシですが、しっかりと水分を取りきれず冷凍すると味も何もないものとなってしまうのでやはりこちらもあまりオススメはできません。

以上のことがとうもろこしのそれぞれの基本的な保存方法のコツと保存期間です。

では主な保存方法と保存期間のご紹介を終えたところで、次はそれ以外の保存に関わることついてご紹介させていただきます。

とうもろこしは皮つきのまま保存したほうが良いのか?

もらってきたり、買った時にとうもろこしの皮がついたままになっているものもあるかと思います。

この皮がついているとなんだか新鮮なもののような印象を受けますし、他の野菜で考えたら皮付きで保存した方が圧倒的に長持ちしますから、多くの人が皮付きのままとうもろこしも保存したほうが良いと思うと思います。

しかし実はとうもろこしはあんまり皮がついていようといまいと保存期間には影響はありません

もちろん湿気や乾燥、温度変化などから守るため本来皮はあるわけですが、収穫されてしまってからはとうもろこしの実の部分の劣化する速度が激しく、皮が守れる環境変化など些細なことになるからです。

一応常温保存する時ならば多少効果がないわけでもありませんが、それでも微々たる物ですから無理に皮をとっておこうとしなくても大丈夫です。

とうもろこしを乾燥させての保存は可能か?

とうもろこしは一応乾燥させて保存することが可能なのですが、ご家庭で美味しく長持ちさせられる乾燥とうもろこしを作るのは結構難しいです。

なので「乾燥とうもろこしは作れるけれど、一般のご家庭では美味しいものは作れない」と思っていただいて良いです。

その理由は私たちが普通に食べるとうもろこしは瑞々しさを感じる段階で収穫して野菜のように扱っているからです。

しかし実際はとうもろこしは小麦、米と並ぶ世界三大穀物の1つでもっとしっかりと熟成させてから食べるものであり、乾燥とうもろこしを天日干しで作りきる前にダメになってしまうことが多いのです。

もしうまく出来ても味の方はあまり美味しくありませんし、水で戻すのもうまくいかない微妙なものが出来ることが大半です。

なので乾燥とうもろこしは収穫前にもっと熟してから収穫したものを使うか、野菜を乾燥させる機械、もしくはかなり温度調節が細かく出来るオーブンを使わないと出来ません。

どうしても作りたいというのでなければとうもろこしの乾燥させての保存方法はやめておいたほうが良いです。

最後に万が一悪くなってきた時の見分け方をご紹介します。

とうもろこしはどうなったら悪くなっているのか?

悪くなったことが分かるポイント

  • 表面がシワシワになっている
  • カルキのような臭いがする
  • ぬめりを感じる
  • 変色している
とうもろこしの危険ラインは臭いで大体分かります。

「カルキのような」と今回は表現させていただきましたが普通のとうもろこしとは違う臭いを感じたらもう食べるのは止めておいた方が良いです。

表面がシワシワになっているだけならば「まだ食べることは出来る」と言う段階であることが多いですが、味も栄養素もかなり落ちてしまっているため美味しくはないです。

茹でたものだともう食べられないとはっきり分かるのはぬめり感じた段階で、臭いで異常を感じた段階で既に止めた方が良いレベルですが、触った時にぬめりを感じたら絶対に食べないようにしてください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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