料理の添え物として目にする機会の多いパセリですが、独特の苦みと香りがあるために、食べずに残している人も多いのではないでしょうか?
パセリは、実は、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を多く含んだスーパーフード!
でも、その効能や効果についても、あまりよく知られていません。
また、生のパセリはよく目にしますが、加熱すると、その栄養素の効能・効果は、変化したり、低下したりしないのでしょうか?
よく目にしているのに、よく知らないパセリについて、お伝えしていきます。
パセリの栄養と効能、効果
パセリは、ビタミンやミネラルを、野菜の中でもトップクラスに含む、緑黄色野菜です。
中でも、他の野菜に比べて含有量の高い栄養素の一つは、鉄分です。
鉄分は、貧血予防の効果がある栄養素です。
パセリは、鉄分含有量が多いことで知られている小松菜の3倍もあるのです!
次に注目したい栄養素は、β‐カロチン。
パセリには、ニンジンに次いで、多く含まれています。
体内で、ビタミンAに変化し、活性酸素を抑制する作用がありますので、体の老化やがんを防ぐ効果があります。
また、免疫力アップや風邪予防の効能もあります。
次に、意外に含有量が多い栄養素が、カルシウムで、パセリが野菜の中ではトップです。
カルシウムには、イライラやストレスを解消させる効果があり、不足すると、骨粗しょう症になる危険があります。
日本人には不足しがちな栄養素なので、積極的に摂取したいですね。
カリウムも、パセリは野菜の中でトップの含有量があります。
この栄養素が不足すると、満腹感を感じにくくなるので、過食傾向になってしまい、肥満になる可能性があります。
また、むくみや血圧上昇の原因にもなりますので、生活習慣病が気になる方に、パセリはおすすめです。
その他、糖質の分解を助けるビタミンB1、肌や髪のつやをよくする効能があるビタミンB2、美容や風邪予防の効果があるビタミンC、抗酸化作用のあるビタミンE、便秘改善の効能がある食物繊維など、パセリには、ビタミンやミネラルが豊富に含まれているのです。
パセリは過熱して大丈夫?
野菜や果物の中で、ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富に含まれているパセリですが、加熱するとどうなのでしょうか?
栄養素は壊れない?とか、効果や効能が落ちるのでは?という心配もあると思います。
加熱することで影響があるのは、元々熱に弱いビタミンCだけで、そのほかの栄養素には、影響がありません。
それどころか、生で食べると、そのモソモソした食感や、独特の苦みや香りが苦手な人には、加熱することで、しんなりして、苦みは消え、香りや風味が増し、食べやすくなります。
特に、β‐カロチンなど脂溶性の栄養素は、油で調理することで吸収率がアップします。
生ではなかなか多くは食べられなくても、加熱することで、たくさん食べられるようにもなります。
パセリが、料理によく添えられている理由
多くの栄養素が含まれているパセリなのに、他の料理の添え物としてしかあまり見かけないのはなぜでしょうか?
しかも、ある調査では、約8割の人が、添えてあるパセリを残すという結果もあります。
パセリには、独特の苦みと香りがあり、それが敬遠される理由かもしれません。
その独特の苦みと香りは、アピオールという精油成分によるもので、腸内環境を整えてくれます。
また、この成分には、食中毒予防、食欲増進効果があるので、料理によく添えられているのです。
その他、口臭予防や消臭効果があるので、食事の最後に食べると、口の中がさっぱりして、お口直しにもなりますよ。
いかがでしたか?
料理に添えられていても残しがちなパセリですが、巷で人気のスーパーフードに負けないくらい栄養価は高いですので、もう残している場合じゃないですね。
生ではクセがあって、たくさん食べにくくても、天ぷらやお浸しにするなど、加熱調理することで、栄養や効能、効果も落とさず、美味しく食べることができます。
刻んで薬味の代わりに使ったり、混ぜ混んだりして、これからは、積極的に取りたい食材です。