【管理栄養士監修】生のハバネロの特徴とは?ハバネロの保存方法を徹底解説!

ハバネロは非常に辛い唐辛子の仲間として日本でも有名になりましたが、生のものは日本では非常に手に入りにくいですし、需要もそこまで多くはない野菜。

しかし逆にだからこそたまたま何かの拍子に手に入った時や、簡単に栽培できると聞いて試しに育ててみた時などには調理方法はもちろんのこと、保存方法も分からずに困ることが多い野菜でもあります。

そこで今回は知らない人も多いハバネロの保存について収穫後どのように扱えばいいのかや、乾燥保存するための干し方、品質を落とさない冷凍保存の方法などまでをご紹介する『ハバネロの保存方法!収穫後の干し方や乾燥保存、冷凍保存のやり方』と言う記事を書かせていただきました。

かなりマイナーな話になってしまう分、ハバネロの保存について知りたい方のためになるような記事にさせていただきましたので、生のハバネロについて興味がある方は是非御覧下さい。

生のハバネロの特徴

普通の唐辛子ならばともかく、特別な環境ではなく日本で生まれ育った方ならばほとんどの方が生の状態のハバネロを見たこともないと思いますので、まず生のハバネロの特長について簡単にご紹介します。

  • 普通の唐辛子より大きく肉厚
  • 強烈な刺激性を持っている
  • 柑橘系のフルーティーな香りがある

簡単にまとめると以上のような特徴がハバネロにはありまして、普通の唐辛子に比べて非常に辛いと言うことはもちろんのこと、あまり知られてはいませんが実はこのような違いもあります。

まず大きさですが、普通のトウガラシと比べてどのぐらい大きいかと言いますと大体3~4倍ぐらいの大きさでしてどちらかと言うとピーマンに近いサイズであり、果肉の厚みもピーマンぐらいあります。

なので調理するにしても何らかの形で保存するにしても、基本丸ごと使うことは出来ないと思ってください

その為基本カットして使うのですが、次にご紹介した特徴のように強烈な刺激性をハバネロは持っているため、カットする時に出る汁が皮膚の弱い部分等に付着した場合は火傷のように爛れる場合があるので注意が必要です

万が一目や鼻に入ったりすればすぐ洗い流さないと大変なことになりますし、皮膚が弱い方でなくともゴム手袋をしていないと手が爛れる事もあります。

また直接触れなくてもカットしている作業中に空気中に飛んだハバネロの成分で咽るほどの辛さを感じることもあるので、調理する際はゴム手袋だけでなくマスクもすることをオススメします

そしてハバネロは3つ目の特徴としてご紹介したように柑橘系のフルーティーな香りがあるために、それを活かした調理のために保存方法が普通の唐辛子とは異なり、冷凍したりピクルスにしたりと言った乾燥保存以外の保存方法も良くとられます。

辛いものが大好きで辛さに凄く強いという方ならば、ハバネロを生のまま刻んで食べたり、ピーマンの代わりに使って調理すると言うことも可能です。調理する時の取り扱い方はまるっきりピーマンと同じで大丈夫なのですが、とにかく辛いので本当に辛さに強い方意外にはあまりオススメできません。

では続いて収穫後に注意したいポイントと保存する時のポイントについてご紹介させていただきます。

ハバネロの保存する時のポイント

基本的に香辛料に分類される植物は比較的長持ちするものが多いイメージですが、これはあくまで乾燥させた物について言えることであり、ハバネロを丸ごとのままで冷蔵庫で保存しても大体4日前後でダメになってしまうことが多く、1週間はまず持ちません

常温保存する場合は時期によっては更に短く高温多湿の梅雨時から夏場なら3日でカビが生えてしまうこともあります。

これはハバネロが普通の唐辛子よりも水分を多く含んでいるからであり、乾燥させる途中でダメになってしまいやすい理由でもあります。

その為収穫後は特に湿度を気にしてください

また他にも最適保存温度が5~10℃で5℃以下で数日保存すると低温障害を起こしてしまうと言う点にも注意です。

その為ハバネロを美味しい状態で3日以上保存するならば下記で紹介しますいずれかの方法で保存することをオススメします。

乾燥保存する場合

唐辛子類の王道である乾燥保存する場合は以下の方法がオススメ

  1. ヘタの部分を切り取る
  2. 縦に4つ割り、小さいものは縦2つ割りにする
    (種やワタが辛味の元なのでとらないでください)
  3. 網やざるに重ならないように広げる
  4. 日中は風通しの良い日陰で干して、夜間は室内に取りこむ
  5. 3~5日これを繰り返す
  6. ジップロックに乾燥剤と一緒に入れる
  7. 出来るだけ空気を抜いて冷蔵庫で保存

こうすると鷹の爪などの乾燥唐辛子と全く同じ要領で使うことが出来ます。

ただしこうして乾燥ハバネロを作るのは意外と難しく、作る時は注意点がいくつかあります。

まず作業中はハバネロの刺激成分で爛れる恐れがあるので出来るだけハバネロの汁に触れないように気をつけること。

ゴム手袋をつけて作業することをオススメします

続いてハバネロは前述の通り湿気に弱いので、外に干しっぱなしにすると昼夜の気温差によって水分が付着し、乾燥しきる前にカビが生えたりして傷みます

当然湿気の多い時期は乾燥しにくくよりダメになりやすいです。

また気温がそこそこ高いと直射日光に当ててしまうと保存温度が高くなりすぎることにより、乾燥する前に腐ることがありますのでここにも注意です。

このハバネロを乾燥保存する場合は最大で2ヶ月ぐらい持たせる事ができます

完全に乾燥させれば1年持たせることも可能ですが、それをするには専用の野菜や果物を乾燥させる機械が必要になります。

冷凍保存する場合

ハバネロの持つ辛さだけでなく、できるだけ柑橘系のフルーティーな香りも活かしたい場合の保存方法としてオススメなのが冷凍保存。

旨味も増しますし、保存期間は1年たっても全く問題ありません

ただし冷凍保存する場合はハバネロの辛味が解凍すると水分と一緒にある程度抜けてしまうデメリットがあり、ハバネロは物凄く辛いのが良いと言う方にはあまりオススメできません

冷凍で保存する方法はとても簡単でしてジップロックなどに入れ、できるだけ空気を抜いて冷凍庫に入れるだけ

使いやすい大きさに切って種とワタを抜いてから保存しても良いですし、できるだけ辛味も損なわないようにしたいというのであれば丸ごと冷凍しても構いません。

こちらの場合も切ったり砕いたりしてから保存する時は調理の際はハバネロの刺激成分で爛れる恐れがあるのでゴム手袋をつけて作業することをオススメします

ピクルスで保存する場合

冷凍する以外で生に近い使い方をするのであればピクルスにして保存すると言う方法がハバネロの保存方法としては実はメジャー。

また漬け方にもよるのですが、基本的にピクルスにすることでハバネロのフルーティな風味と辛さの両方が引き立つとのことなので、ハバネロそのものが好きな方には1番オススメの保存方法です。

作り方は以下のものがオススメ。

  1. ハバネロのヘタを切り落とし半分に切る
  2. 種とワタを取出す
  3. 酢60ml、レモン汁大さじ1、塩小さじ1の比率でピクルス液を作る
  4. 密封できる容器の中にハバネロを入れる
  5. ピクルス液をハバネロがしっかり漬かり切るだけ入れる
  6. 冷蔵庫で2日寝かせる

非常に簡易版のものですが、これで十分ハバネロが美味しい状態で長持ちさせることが出来ます。

具体的な美味しく食べられる保存期間としましては冷蔵庫で保存して3ヶ月、食べられると言う意味だけでならば最大で半年ぐらいは持ちます

この場合も同じく素手では調理せず、ゴム手袋を着用するようにしてください

オイル漬けで保存する場合

唐辛子と同じくハバネロのをオイル漬けで保存すると言う保存方法ももちろんあります。

この場合の利点はハバネロの方よりもハバネロをつけたオイルがラー油のように辛い調味料として利用できること。

やり方は以下の方法がオススメ。

  1. ハバネロのヘタを切り落とし半分に切る
  2. 種とワタを取出す
  3. 密封できる容器の中にハバネロを入れる
  4. 容器一杯までオリーブオイルを入れる
    (お好みでスライスガーリックを一緒に入れるのがオススメ)
  5. 冷蔵庫で保存

ハバネロオイルの方が主目的な場合は最低でも3日ほどおいて置くとかなり辛味と風味がでます

保存期間の目安としてはハバネロを美味しく食べると言う意味でならば1ヶ月を目安にした方が良いですが、オイルの方は冷蔵庫で保存している限りは1年は安心して使えます

しつこいようですがこの場合も同じく注意として素手では調理せず、ゴム手袋を着用することをお伝えさせていただきます

以上が大まかな生のハバネロについての保存で知っていただきたいことです。

ハバネロは日本ではまだ非常にマイナーな食べ物ですが好きな人はかなりハマる類の食材ですので、辛いものが好きな方は是非とも一度挑戦してみて欲しいと思います。

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