その昔、あまり物がなかった時代には、おやつ代わりになめたりしていた氷砂糖。
割と身近な食材でしたが、今では、果実酒やシロップを作らない限り、氷砂糖とはあまり縁がないかもしれません。
白砂糖は、あまり健康に良くないと聞こえ始めていますが、それでは、氷砂糖の効果はどうなのでしょうか?
氷砂糖も砂糖なので、カロリーは高いのでしょうか?
あまり知られていない『氷砂糖の効果』と『砂糖のカロリー比較』についてお伝えします。
氷砂糖の効果
氷砂糖の3つの効果
- 疲労回復
- 精神安定
- 渇きを潤す
【疲労回復】
氷砂糖は、体内で吸収されやすく、すぐにエネルギーに代わるので、運動後などの疲労回復に適しています。
また、脳は、糖分だけがエネルギーとなりますので、仕事や勉強をするときに氷砂糖をなめると、脳の働きが良くなります。
【精神安定】
氷砂糖の主な栄養素の糖分は、セロトニンの産生を促します。
セロトニンとは、脳の活動に必要な物質で、気持ちを静める効果があります。
そのため、氷砂糖を摂ることで、不安な時などの精神を安定させたり、イライラを緩和したりする効果があります。
【渇きを潤す】
氷砂糖を飴のようになめることで、口やのどの渇きを潤すことができます。
いつ、どんな災害が起こるかわからない昨今ですので、非常食として準備しておくと良いです。
氷砂糖は、スッキリした甘さで、後味も良く、唾液の分泌を促進すると同時に、空腹もすこしは満たしてくれるでしょう。
砂糖のカロリー比較
氷砂糖は、99.9%がショ糖の、無色透明の結晶で、とても純度の高い砂糖です。
不純物がほとんどないので、すっきりと、優しい味わいです。
体内に入った氷砂糖は、ショ糖がブドウ糖と果糖に分解されて、ブドウ糖は脳のエネルギーとして、果糖は体を動かすエネルギーとして使われます。
氷砂糖のカロリー(100g中)を、その他のいろいろな砂糖(100g中)と比較してみていきます。
砂糖のカロリー
- 氷砂糖
- 黒砂糖
- 上白糖
- グラニュー糖
- 三温糖
【氷砂糖】
387kcal。100g中99.9gがショ糖。
純度の高い、無色透明の結晶です。
【黒砂糖】
354kcal。100g中80gがショ糖。
ビタミンやミネラルを豊富に含んでいます。
【上白糖】
384kcal。100g中97.8gがショ糖。
一般的には、白砂糖と言われます。サラサラになるように加工されています。
【グラニュー糖】
387kcal。100g中99.9gがショ糖。
氷砂糖は、グラニュー糖を水に溶かしてろ過した後、結晶化するので、成分はほぼ同じです。
【三温糖】
382kcal。100g中96.4gがショ糖。
上白糖の残りの糖液から作られますので、ミネラルなどを含みますが、微量なので、あまり影響はありません。
氷砂糖と健康
果物に含まれる果糖は368kcal(100g中)、点滴などに使われるブドウ糖は335kcal(100g中)ですので、氷砂糖の387kcalは、カロリーが高めなことが分かります。
疲労回復や気持ちを落ち着かせる効果のある氷砂糖ですが、摂りすぎると、中性脂肪を合成し、肥満の原因となりますので、注意が必要です。
氷砂糖の種類
氷砂糖の2つのタイプ
- ロックタイプ
- クリスタルタイプ
【ロックタイプ】
自然に結晶化した氷砂糖で、ひと粒ひと粒、形が違います。クリスタルタイプより水に溶けやすいので、漬け込む時間が短いシロップ向けです。
【クリスタルタイプ】
十六面体の綺麗な結晶の氷砂糖です。ロックタイプより、ひと粒の大きさは小さめですが、粒の大きさは揃っていますので、見た目に美しいです。
氷砂糖を使ったおすすめレシピ
一番よく知られているのは、梅酒や梅シロップなどの、果実酒やシロップです。
梅以外にも、様々なフルーツで作れますので、春にはイチゴ、夏にはモモやスイカ、秋には柿、冬にはリンゴなど、季節のフルーツを使って、一年中楽しめます。
果実酒には、焼酎やブランデーがよく使われますが、ラム酒やワインなどお好きなお酒で作ってみても面白いですね。
出来上がるまでに少なくとも3カ月以上、飲み頃には半年以上かかる果実酒に比べて、シロップなら氷砂糖が解ける1~2週間ほどで、飲むことができます。
また、お酢を加えてフルーツ酢を作るのもおすすめです。
お酢は、ビタミンやミネラルなど栄養素の吸収を補助しますので、ジュースや炭酸飲料を飲む代わりに作ってみられてはいかがでしょうか。