クローブとは?料理に使うとどんな効能と副作用があるの?おすすめの使い方!

クローブとはとても強い香りと様々な効能があるスパイスであり、日本人でも料理が趣味の方の中には常備している方もいるようなスパイス。

もっともほとんどの方はクローブというスパイスの使い方も良く知らないでしょうし、香りが良いことは知っていてもその効果効能や副作用、過剰摂取により特定の症状が出ると言うことはご存知でない方も多いです。

そこで今回はクローブと言う日本ではちょっとマイナーですがとても特徴的なスパイスがどんな物なのか、その使い方と効果効能、副作用などについてご紹介させていただく 『クローブとは?料理に使うとどんな効能と副作用があるの?おすすめの使い方!』 と言う記事を書かせていただきました。

紀元前から今の時代まで使われ続けている歴史あるスパイス、クローブの使い方や効能、副作用に興味はございませんか?

クローブとは?

まずはそもそもクローブとは何かを簡単に説明させていただきます。

クローブとはフトモモ科の植物チョウジノキの花が咲く前の蕾を乾燥させたスパイスの名で日本では「丁子」や「丁字(ちょうじ)」、あるいは丁香(ちょうこう)とも呼ばれていてこちらの名前で聞いたことがある方もいるかもしれません。

原産地は主に別名「スパイス諸島(香料諸島)」とも呼ばれたインドネシアのモルッカ諸島ですが、インドや中国そして中東地方では紀元前から使われていた記録や痕跡も出ていると言うかなり歴史あるスパイス。

最大の特徴はやはりその強い甘い香りですが、乾燥されたクローブの持つ辛みや舌が痺れるような刺激も特徴的であり、香りと辛味の要素として他のスパイスと混ぜて使うケースも非常に多いです。

またこのクローブは他のスパイスと少々違いパウダー状にして販売されることよりもホール状で販売されていることが多いのも特徴で、後ほど詳しく触れますが使い方もただパウダーを振り掛けて使う以外の使い方をすることも多いです。

また料理意外にも用途が豊富なスパイスでして漢方薬としてはもちろんのこと、痛み止め、サビ止め、防虫剤、特定のタバコの香りの素としてなど色々な用途で使われています

では続いてそんな色々な使われ方をするクローブは一体どのようにして料理に使っていく物なのかをもっと具体的にご紹介します。

クローブの料理への使い方

クローブの料理への使い方はやはりその匂いを活かすようにして使う場合が多く、主に肉料理に使われます。

しかし非常に強い甘い香りであるためにクッキー、サブレ、シフォンケーキなどのシンプルな味であり、香りを楽しむことも目的とするような焼き菓子に使用したり、チャイやブレンドティーの香り付けとして使用したり、独特の辛味と言うか舌への刺激があるためカレーなどに使うようなミックススパイスの材料の一つとしても使われます。

またクローブは他のスパイスのようにパウダー状にして使う以外にも、釘状のその形を利用して食材に刺して煮込んだり、ローストしたり、グリルにしたりすることで後で取りだせるようにする使い方を良くされます

これはホールの状態のクローブを噛んだ時に感じる強すぎる独特の辛味と言うか舌への刺激を避け、香りだけを活かせるようにするのにとても効果的な使い方なのですが、何の予備知識もなしにこの使い方を思いつく人は少ないので意外と知らない人も多いようです。

注意して欲しいのは香りが強すぎるため、クローブのその特徴的な匂いが駄目だと言う人も結構いること。

ラムやマトンなどを料理する時に臭い消しとして料理する前に表面に乗せておくとかぐらいの使い方をするならばともかくとして、煮込む料理や先程ご紹介した差し込んで使う調理方法をした場合は確実に匂いが料理全体についてしまうのでご注意ください。

では続いてそんな使い方をするクローブにはどんな効果や効能があるのかを続いてご紹介させていただきます。

クローブの主な効果・効能

クローブがどのようなものでどんな風にして主に使うのかをご理解いただけたところで、続いてクローブにはどのような効果・効能があるのかをご紹介させていただきます。

主にどんな効果・効能を持つかと言いますと次の通り

  • 口臭予防
  • 鎮痛作用
  • 殺菌・抗菌作用
  • 高い抗酸化作用

これ以外にも様々な効果効能があるとされていますが、主にこの4つがクローブが持つ効果効能として知られています。

一つずつどうしてこのような効果を持っているのかを説明させていただくと次の通り。

消臭効果

強い香りで誤魔化せるという効果ももちろんありますが、クローブ自体に消臭効果もありまして料理にはもちろんのこと口臭を抑えるためにホールのクローブを口に含み噛んでも効果があります。

また胃の健康を保つ効果も併せ持つので消化器官の不調から来る口臭の予防にもなりますし、抗菌・殺菌作用も強く口内の臭いの素となる菌を減らす効果もあり、そうした意味でもクローブには消臭効果があるとして知られています。

鎮痛効果

古くから沈静・鎮痛効果があるとして漢方薬などで使われてきたクローブですが、弱いですが麻酔作用もあり歯の鎮痛剤として使われることもあります。

他には炎症鎮痛効果もあるのでクローブオイルを塗ることで筋肉痛などの痛みを和らげたり、香りそのものにリラックス効果があるために頭痛を軽減する効果もあります。

殺菌・抗菌作用

クローブはかなり強い殺菌・抗菌作用を持っており、風邪を初めとする病気から体を健康に保つ効果を持っていますし、クローブオイルを塗ることでニキビや吹き出物、水虫の改善などにも効果が期待できるとのことです。

またクローブの成分の高い殺菌・抗菌作用はカビヘの対策としても効果があります。

高い抗酸化作用

クローブは抗酸化作用の強いポリフェノールを含んでおり、これが防腐効果や防サビ効果をもたらすとして使われてきました。

最も今ではそれ以上に「体が酸化するのを防ぐ」と言う効果に焦点が当たっており、体が酸化するイコール体が劣化する、あるいは老化するであることが有名ですから、高い抗酸化能力があるクローブはダイエット効果や体を健康に保つ効果、そしてアンチエイジング効果があるとして知られています。

これら4つの効果効能をもたらしてくれる主な成分がクローブが多く含んでいる成分「オイゲノール」です。

他にもローリエやナツメグなどにも含まれている成分ですが、含有量はクローブが圧倒的に多く、だからこそクローブには特にこれらの効果効能があると言われています。

しかしそんな体に良さそうなクローブですが、逆に過剰摂取による副作用と言えるべき害もあり、大量摂取は健康を害する恐れがあることも知っておいて欲しいです。

クローブの過剰摂取による副作用

クローブを過剰摂取した場合に起こる可能性がある副作用として以下のものがあるとされています。

  • 下痢・吐き気
  • 痙攣、眩暈、動悸などを起こす
  • 肝臓障害をひきおこすことがある

これだけ見ると結構危険な副作用があると感じる人も多いかと思いますが、実はパウダー状のものを一度に15g前後からが過剰摂取に該当するレベルでして、この量は大体大さじ一杯とかなり凄まじい量なので普通に料理に使ったりする分で過剰摂取を起こすことはまずありません

特に肝臓障害を起こすレベルともなると長期に亘る過剰摂取の結果で起こりえると言うレベルですから、それよりも先に起こる他の異常を我慢しながらの服用をした場合の話であることが多いので、まずこの症状をクローブで起こす人はいません。

その為殆どの場合「クローブには副作用はない」と紹介されることが多いのですが、成分を抽出したクローブオイルを誤飲した場合や、小さなお子様の場合ですと過剰摂取となる量が少なくなるので絶対に安全であるとは思わないほうが良いです。

またそんな風に小さなお子様にも影響が出ることがあるため、、妊娠中・授乳中の方も出来ればクローブを摂取するのは控えた方が良いことも合わせて覚えておいて欲しいと思います。

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