ターメリックの効果効能と使い方!ウコンとの違いとは?

鮮やかな黄色の色をつけることが出来るスパイス、ターメリックは実は健康に良い効果効能があると言うことをご存知ですか?

ターメリックの使い方と言えばカレーを初めとする黄色い料理の色づけが思い浮かぶ人の方が多いかとは思いますが、実はターメリックは薬用や健康食品としての使い方もできるスパイスであり、特徴的な目立つ落とし難い黄色の色が付いてしまうため使い方こそ難しいですが、現代人に特に嬉しい効果効能があるとして注目されているものの1つ。

ですがその認知度は日本ではそれほど高くなく、本当は少し違う「ターメリック=ウコン」と言う形で少々知名度がある程度のもの。

そこで今回はそんなターメリックについて「そもそもターメリックとはなんなのか?」や「ウコンとの違い」から、「その注目される効果効能」、「おすすめの使い方」などについてをご紹介する『ターメリックの効果効能と使い方!ウコンとの違いとは?』と言う記事を書かせていただきました。

見た目から味、効果効能にいたるまでかなり特徴的なスパイスである、ターメリックについて興味があったりはしませんか?

ターメリックとは?

そもそもターメリックを知らないと言う方もいるかと思いますのでまずはターメリックとはどんなものなのかをご紹介させていただきます。

最も端的に言いますとターメリックとはショウガ科ウコン属の多年草ウコンの根茎を乾燥しパウダー状にしたもの

その為「ターメリック=ウコン」と言うのも間違ってはいないのですが、詳しくは後ほどご説明しますが、正確にはまた別のものです

暑い気候と言うか亜熱帯地域に多く分布しているためアジアの各地で古くから使われてきた歴史ある植物でして、実は語源も原産国も定かではないそうですが、最も古くから利用しているとされるインドが原産国とされているそうです。

そしてその歴史と同じように今でも殆どの人がイメージする通りインドこそが最大の生産量と輸出量を誇り、消費量でもやはりインドが世界の中でもとび抜けていて、インド料理の見た目の黄色は殆どこのターメリック由来のものです。

最も特徴的なのはやはりその鮮やかな黄色でして、どれほど火を通そうとも他の色のくすみそうな食材と合わせても、ターメリックの色そのままである鮮やかな色をまるで絵の具で付けたかのように料理につけることが出来ます。

このインドでは良く使うものと言うイメージと特徴的な色が合わさることで、日本人にとってはターメリックの見た目の色は「カレーの色」と言う風に認識されることが多いため、味や香りも「カレーと同じスパイシーなもの」を想像しがちですが、そんなことはありません。

むしろ味も香りも特に強い主張をするものではなく、味はほんのりとした甘味と深みのある苦味がある程度ですし、香りも土臭いような中にほんのりとショウガのような爽やかな香りがあるような感じで、この香りも加熱すると殆ど判別できなくなります。

そんな色は非常にインパクトはあるけど味も香りも主張しないため、これを良く使って作られるインド料理はかなりの種類の味や香りがあるのにも拘らず、見た目が似通った色のものが多いと言う事が起こるわけです。

また料理に使われるだけでなく、アジアの各地でそれこそ古くは紀元前から薬用、染料、魔除けなどに使われてきましたし、今では更に健康食品や化粧品などにまで幅広く利用されています。

ターメリックとウコンはちがうものなのか?

日本で紹介される時殆どの場合「ターメリック=ウコン」と紹介されるのですが、これは半分だけ正解

それと言うのも実は日本ではただ「ウコン」とまとめて呼んでいる植物の仲間は相当多く、日本で使われている「ウコン」に絞っても以下の3種類あり、これらが全て違う植物でその中の1つしかターメリックの材料ではないからです。

春ウコン

春に花が咲くためにこの名で呼ばれることが多いのですが、その他にも黄ウコンや鬱金(ウコン)、ワイルド・ターメリックとも呼ばれるウコン。

ウコンとして使用する根茎はターメリックにするウコンよりも淡い黄色をしており、分かりやすい所で言うならばショウガの色をしています。

このウコンには黄色をつける成分クルクミンと香りや味をつける精油成分がバランス良く含まれ、薬効効果が高い反面、下や鼻への刺激が強過ぎて食用にはあまり向かず、主に健康食品として利用されています

秋ウコン

秋に花が咲くことから、秋ウコン(アキウコン)と呼ばれるこれこそがターメリックの原料となるウコン

その他にも赤ウコン、姜黄(キョウオウ)などとも呼ばれるこのウコンは根茎がオレンジに近い黄色をしており、春ウコンとは明らかに違うものと大体の人が見れば分かるもの。

実際にこのウコンには黄色をつける成分クルクミンが春ウコンに比べて10倍以上も含まれており、その分香りや味をつける精油成分が少なめです。

その為色は派手でも味も香りも控えめと言う特徴を作り出しており、食品用のウコンとして最も使われています

紫ウコン

根茎を見ずとも葉っぱの色からして違う植物であることがはっきりと分かるウコンの種類で莪朮(ガジュツ)とも呼ばれるウコン。

ウコンの特徴的な色を作り出す成分クルクミンが含まれていないため、その名の通り根茎が青っぽい紫色で見た目からして他のウコンとはまるで違うのですが、味や香りを作り出す精油成分は同種の植物であるためほぼ同じものが大量に含まれています。

その為味も香りもかなり強烈で殆ど食用には使われていませんでしたが、多く含まれる製油成分に注目されて比較的最近一部の健康食品などとしても使われるようになりました

上記の3種類を日本ではそれぞれ区別せず「ウコン」と呼んでいるために「ターメリック=ウコン」と言うのは実は正しくなく、正確に言うと「ターメリック=秋ウコン」と言うことが出来、それぞれのウコンが含む成分の違いから別のものだとも言えるわけです。

ターメリックの持つ効果効能

ターメリックが大体どんなものなのかをご紹介させていただいたので、続いてそんなターメリックの注目されている効果効能についてをご紹介させていただきます。

注目されるターメリックの効果効能としては以下の4つが挙げられます。

  • ダイエット効果・生活習慣病の予防
  • 肝機能向上
  • 食欲の増進と胃腸の働きの改善
  • アンチエイジング

それぞれどうしてなのかをもう少し詳しくご紹介しますと以下の通り。

ダイエット効果・生活習慣病の予防

ターメリックには胆汁の分泌促進効果があるため脂肪の消化吸収を助けてくれますし、抗酸化作用が高いためコレステロール値を下げる効果を持つことで知られており、これが体質改善やダイエットに効果があると言われています。

またその他にも高血圧を改善したり免疫機能を向上させる働きがあり、動脈硬化、糖尿病、脳卒中などの予防効果に加え、最近ではガンの予防効果もあると言う話も出ており、生活習慣病予防に効果が高いとされています。

肝機能向上

ターメリックの、と言うか秋ウコンの効果効能で最も有名なものこそこれです。

また肝機能の向上効果があるだけでなく、アルコールを分解したり解毒する為の機能を高めてくれる効果もあるため、お酒を飲んだ次の日の二日酔い対策にとても良く、お酒を飲む人達の中で大人気となったターメリックの原料である秋ウコンを使ったドリンク「ウコンのチカラ」などが販売されています。

食欲の増進と胃腸の働きの改善

ターメリックの持つ鮮やかな色合いに加え、仄かに香る香りと苦味と微かにある甘みには食欲を掻き立てる力がありますし、胃液の分泌促進や胃粘膜の保護と言った効果効能も持っており食欲の増進効果を持っています。

またそれだけでなく、抗菌殺菌作用が高いことや食物繊維も豊富であるため消化不良、胃炎や胃潰瘍にも効果的と言われており、胃腸の働きの改善と言う効果効能もあると言えます。

アンチエイジング

高い抗酸化作用があることに加え、シミやしわ、くすみなどを改善する効果があったり、コラーゲンを守る効果があることから肌を綺麗に保つ力があり、アンチエイジングに高い効果を発揮するとも言われています。

また近年では脳に刺激を与えたり、アルツハイマー病を引き起こす物質に働きかけることで症状の改善が認められた話などもあり、年齢を感じさせない美容と健康のためになるスパイスだと言えるのです。

こうした効果効能をもたらしてくれるものこそが、実はターメリックの最大の特徴である黄色い色をつける成分「クルクミン」です

ですが、こうした嬉しい効果効能をもたらしてくれる半面、クルクミンの黄色は非常に目立ち、しかもその着いた色が食器や布についてしまうと非常に落ち難い特徴もあり、思ったよりも使いにくい所もあります。

その為ターメリックはかなり使い難い所もあり、買ってはみたものの使い方に悩む人も多いでしょう。

そこでそんな方のためにおすすめの使い方もご紹介させていただきます。

おすすめの使い方

こちらではターメリックのカレー以外のおすすめの使い方をいくつかご紹介させていただきます。

まず最も使いやすく美味しく食べられる料理として「ターメリックライス」がオススメ

米1合に対して小さじ1杯程度のターメリック、バターをお好みで入れ、通常通りご飯を炊く感覚で炊飯器で炊くだけでできます。

本場のような絶妙なパラッとした仕上がりにするならばそこそこ経験を積み、うまく水を少なめに調整する腕が必要になりますが、そこまでを求めないならば炊飯器とターメリック、バターがあれば簡単に出来ます。

鶏肉やひき肉を軽く油で炒めたものを具として入れてチャーハンのように食べても美味しいですし、魚介を合わせてパエリアもどきにしてもサフランで作ったものと遜色のないものができます。

その他にもフライドガーリックやとろけるチーズなどとの相性も良いですし、やはりカレーをかけて食べると白米とは一味違う美味しさを味わえます。

折角なので変わった使い方をしたいという方には「ターメリックラテ」もオススメ

作り方はカップ1杯の牛乳にターメリック小さじ1/2程、シナモン小さじ1/2程、砂糖をお好みで入れ混ぜるだけ。

実は牛乳よりもターメリックが豆類との相性が良い為、豆乳の方が美味しくできるとか、ココナッツミルクで作るのが1番美味しいなどベースにする飲み物次第で色々な違いが楽しめますし、スープにするように砂糖ではなく、塩とブイヨン、そしてショウガやコショウなどの他の相性の良いスパイスを加えてカップスープのようにしてもみても美味しいです。

調理以外では染料として用いられたり、変わったところだとオイルやハーブと混ぜたり、そのまま肌に塗ってターメリックの抗菌力や美肌効果を浸透させるパックやマッサージオイルなどにも使われたりもします。ただしこれを再現しようとしてもターメリックは先程も触れたように、染料にも使われるほど強い色素を持つものなので衣類を汚すと全然取れなくなり大変な思いをすることになります。

ターメリックについての注意点

最後にターメリックについての注意をご紹介させていただきます。

まずターメリックの摂り過ぎは、逆に肝機能や胃腸に負担がかかる恐れがあります

それと言うのも肝臓や胃腸に刺激を与えることでその動きを活発にさせるものなので、働かさせすぎて疲労させてしまうからです。

更には鉄分含有量も比較的多いとのことですので、肝機能障害がある方などは鉄過剰状態からC型慢性肝炎の症状が悪化する可能性が高いとされているので、より過剰摂取には注意が必要です。

そしてそれらに比べれば大したことではないのですが、ターメリックでついた色が非常に落ち難い点にも注意。

布や食器にターメリックそのものが付着してしまえばもはや漂白しないと中々取れませんし、透明な食器なども黄ばみさせると言うか、薄く黄色に染め上げるだけの力があります。

その為調理する時の手や調理器具はともかくとして、使った料理を食べる時にちょっと注意した方が良いです。

お気に入りの食器が黄ばんだ程度ならまだマシな方で、小さなお子さまが食べる時に派手にこぼして惨事を起こすことがありますし、お客様に出して万が一にもその汚れがついてしまったらかなり気まずい思いをします。

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