お味噌は、冷蔵庫で保存されている方がほとんどだと思いますが、賞味期限を気にされていますか?
そもそも、お味噌は、日本古来からある食品なので、常温保存できるはずですが、どうなのでしょうか?
その場合の賞味期限は、1ヶ月?それとも、2ヶ月以上保存できるのでしょうか?
身近な調味料なのに、よくわかっていない『お味噌の賞味期限』と、『開封後は、冷蔵庫保存なら2年保存できる?』について、お伝えしていきます。
お味噌の賞味期限
お味噌は『発酵食品』なので、本来は、長期間保存できる食品です。
そのため、賞味期限を過ぎていても、食べられなくなるわけではありませんが、賞味期限は、美味しく食べられる期間のことですので、賞味期限を過ぎても、すぐに腐敗するということはありませんが、お味噌の風味は変化して、だんだんと美味しくなくなってくるので、なるべく賞味期限以内に使い切ることをおすすめします。
開封後は、冷蔵庫保存なら2年保存できる?
お味噌の冷蔵庫での保存は、1年程度を目安にすると良いです。
それ以上だと、風味が落ちてしまい、特にお味噌汁を作るとそれがよくわかります。
ただし、これは何も添加されていないお味噌のことです。
○○風味噌など、出汁や調味料が添加されていたり、減塩タイプのものは、腐敗したり、カビが生えることもありますので、賞味期限以内に使い切るようにしましょう。
お味噌の保存方法
お味噌は、冷蔵庫がない時代からある食品で、わかっているだけでも、1000年以上も前の飛鳥時代には伝えられていたようです。
なので、本来は、常温保存できる食品です。
高温多湿や、直射日光を避けて、風通しのいい冷暗所で正しく保存すると、常温保存は2~3カ月程度保存できます。
しかし、梅雨のジメジメした湿度の高い時期や、最近の異常気象による酷暑の夏には、カビが発生したり、変色したりしやすく、また気密性の高い現代の家では、風通しの良い涼しい場所がなかなかないので、やはりお味噌の保存には、冷蔵庫が適しています。
お味噌は、空気に触れると風味が変化して、味が落ちやすいので、開封後は、はじめからついている中蓋を捨ててしまわず、お味噌を使った後は、表面を覆っておく方が、風味を損なわずに、美味しい味を保ったまま、保存できます。
中蓋を捨ててしまったり、付いていないときは、ラップで応用できます。
賞味期限後は、どれくらい保存できる?
賞味期限後のお味噌を徹底調査
- 1~2ヶ月
- 6ヶ月
- 1年
- 2年以上
【1~2ヶ月】
お味噌の賞味期限は、かなり短めに設定されているので、賞味期限後でも1~2ヶ月は、開封していても、未開封でも、問題なく使えます。
【6カ月】
6カ月経つと、未開封なら問題ありませんが、開封していると、少し風味が落ちてきたり、水分が飛んで固くなっていたりすることがあります。
そんな時は、刻みネギを入れて5~7日置いた後混ぜて、ネギ味噌として使うなど、食べられないことはないので、工夫して使いましょう。
【1年】
1年経つと、明らかにお味噌の色が変化して、濃い色になってきます。
これは、『褐変(かっぺん)』といって、お味噌の原料の米が糖に、大豆がたんぱく質をアミノ酸にそれぞれ分解され、それらが反応することで起こることです。
お味噌の中の成分が反応して起きるので、未開封でも褐変は起こりますが、1年程度だとあまり問題はありません。
開封している場合は、カビが発生したり、明らかに味や風味が落ちたりしてしまいます。
【2年以上】
2年以上になると、未開封でも、風味が落ちて美味しく食べることはできません。
そのため、味噌漬け用に使うと良いでしょう。
食べられるけど、風味が落ちてしまったお味噌の使い道
風味が落ちたお味噌の使い道
- 隠し味
- 味噌漬け
- 鍋料理
【隠し味】
お味噌は、和・洋・中どんな料理にも使える万能調味料です。
例えば、カレーに使うとコクが出たり、煮物に使うと砂糖の量を減らしたりできます。
その他、いろんな料理に隠し味として使うと、グンと味が美味しくなるので、試して見られてはいかがでしょうか。
【味噌漬け】
余分な水分が抜けて、うま味だけ残る味噌漬けは、作り置きしておくと便利です。
お味噌に調味料を加えて、お肉やお魚を漬け込みます。あまり量がないなら、表面に塗るだけでも大丈夫です。
冷蔵庫なら1週間、冷凍庫保存もできます。
【鍋料理】
お味噌汁なら、風味が落ちたかどうかがすぐにわかりますが、鍋料理なら大丈夫です。
寒い冬場は定番の料理ですが、肌寒い雨の日などちょっと温かいものが食べたいときや、夏に汗をかきながら食べるのもいいですよ。
お鍋なら、余ったお味噌を大量消費出来ますね。