氷砂糖が健康に良い効能があるとか、逆に健康に悪いと言う話を聞いたことはありませんか?
ちょっと調べてみるとダイエットへの効能が語られていたり、集中力が増すと言う話なども出てくる反面、かなり太ると言う話もありますし、健康に悪いと言う話も出てきます。
これは一体どっちが正解なのでしょうか?
そこで今回は『氷砂糖とは一体どういうものなのか?どんな効能があるものなのか?健康に悪いものなのか?』を御紹介させていただきます。
知っているようで知らない氷砂糖の本当の情報に興味ありませんか?
氷砂糖とはなんなのか?
まず始めに氷砂糖の効能や健康への影響の前に、そもそも一体どういうものなのか?という事をご説明させていただきます。
簡単に言うと氷砂糖とは純度の高いショ糖の大きな結晶で、大きさも形も不定でかち割り氷のような形をした「ロック氷糖」、形と大きさを揃えた「クリスタル氷糖」に分けられる砂糖の種類です。
原料は主にグラニュー糖で、元々非常に純度の高いこの砂糖を更に精製、ろ過して作るためショ糖分100%と言う砂糖の中でも最も高い純度を誇る砂糖になります。
さて、ここまで見てみて健康に良さそうだと思ったでしょうか?それとも悪そうだと思ったでしょうか?
答えは実は「どちらとも言える」です。
氷砂糖の持つ効能
氷砂糖にはその特徴からして以下の効能があると言えます。
氷砂糖の持つ効能
- 高純度ショ糖の塊なので脳の疲労回復効果が高い
- 他の栄養素を取り込むことなく空腹をある程度満たせる
- イライラを抑えて集中力を高めてくれる
一つづつ詳しく説明させていただきますと、脳が疲れたときに補給しなくてはならないのがブドウ糖、そのブドウ糖を補給するのに最も糖質の中でも消化吸収が早く、ブドウ糖に変化されるものこそがショ糖なのです。
その為脳を活性化させるのにも砂糖を使った甘い食事や飲み物が効果的と言われ「疲れたときには甘いもの」と言われるのですが、氷砂糖はなんと言っても純度100%のショ糖ですから他の砂糖以上に効果があると言えるわけです。
そしてこの純度100%という所とそのまま食べられる所もポイントで、氷砂糖を食べることで甘いお菓子や飲み物を飲食するよりも他の栄養素を取り込むことなく疲労回復だけでなく、空腹までもある程度満たせるため、ダイエット効果が期待できるとも言われるのです。
こうした脳への影響がとても強い氷砂糖ですから勿論イライラしたりしたときに補給すれば脳からの「エネルギーを補給しろ」「脳を休ませろ」と言う信号が緩和されるため、イライラを抑えて集中力を高めてくれると言えるのです。
こうしてみると凄く良い効能がある食べ物であるように感じる氷砂糖ですが、純粋なショ糖の塊なのが長所でもあり、短所でもあるのです。
氷砂糖の健康に悪い面
氷砂糖は確かに良い効能も持っていますが、その良い効果をもたらせるところが健康に悪いところも持っています。
例えば以下の事
氷砂糖の持つ健康に悪いところ
- 高純度ショ糖の塊なので過剰摂取を起こしやすい
- 純度が高すぎてミネラルなどの他の栄養が含まれていない
- 体に吸収しやすいものでありすぎるが為、体が慣れてしまうと補給信号が出やすくなる
例えどれほど健康に良い成分であろうとも、必須な栄養素であろうとも過剰摂取をする事で逆に体に悪くなるのは何においても言えること。
純度が高いという事はそれだけ特定の栄養素だけを摂取するという事ですし、現代日本人はただでさえ平均して摂取するべき量の3倍の砂糖を摂取していると言うデータもありますので氷砂糖を常食すると確実に過剰摂取を起こし、肥満は勿論、生活習慣病を始めとした健康被害を起こすことにもなりかねません。
純度が高すぎるのもある意味問題でして、他の栄養素が摂取できないために健康に良いと紹介される蜂蜜や黒砂糖に比べてカルシウム、カリウムなどのミネラルは精製されることで失われますし、その他の栄養素を取り込めないため氷砂糖で空腹を紛らわせ続けたとしても不足しがちな栄養素が更に不足するという事にもなりえます。
そして氷砂糖が体に吸収しやすいが為にこれに体が慣れてしまうと常習性を持つようになり、常に補給信号が出てイライラしたりする等して体が欲しがる等分を増やしてしまうようになるところなどもあると言います。
その為、氷砂糖は確かに優れた効能も持っていますがそれは劇薬のようなものであり、ここぞという時にだけ食べるようにして使うのが好ましいという事ができます。良い効果があるからと食べ過ぎないように注意して下さい。