マーガリンが危険と言われている理由とは?

マーガリンはバターよりも安く、最近は味もバターに劣らない物が多くなっておりますが、バターよりも危険だと言う話を聞いたことはありませんか?

恐らくほとんどの方が「どんな理由かまでは良く知らないけれどバターよりも良くない」と言う話ぐらいは聞いたことがあるのではないのかと思いますが、それは日本以外の例えばアメリカなどでも言われていることなのかや、科学的な根拠のある本当のことなのかを知っている人はあまり多くないでしょう。

ましてやより詳しく具体的にどんな病気になるだとか、マーガリンのどんな成分がどう体に良くないのかともなると知らない人も多いかと思います。

そこで今回はマーガリンが何故危険だと言われるのかの理由について知っていただくため「そもそもマーガリンとはどんな物なのか?」からマーガリンの危険性で話題に上がりやすい油分「トランス脂肪酸とはどんな物なのか?どう体に悪いのか?」などまでについてを解説した『マーガリンが危険と言われている理由とは?』と言う記事を書かせていただきました。

知っているようで意外と知らないマーガリンが危険であると言う理由に興味はございませんでしょうか?

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マーガリンとはそもそもどんな物なのか?

まずはそもそもマーガリンとはどういうものなのかを簡単に説明させていただきます。

マーガリンとは植物性油脂または動物性油脂を原料としてバターに似せて作った加工食品の総称です。

より正確にはそうしたバターに似せて作られた加工食品は油脂含有率が80%以上か未満かで「マーガリン」「ファットスプレッド」とに区別されておりまして、日本で家庭用のマーガリンとして販売されているもののほとんどは油脂含有率が80%以下なので正しくは「ファットスプレッド」と呼ばれる物です。

意外と歴史は古く、19世紀末1800年代ごろからある品物で原料もかなり色々と変遷を得ておりますが、どれほどうまく似せてもやはりバターと比べると味の違いがあり、今でも食べ比べをしてしまえば大概の人が「バターの方が美味しい」と答えると言います。

しかしかつては植物油から作られるマーガリンは、動物性脂肪であるバターよりも健康に良いと言う印象が持たれていたためバター以上に人気が合った時期もあり、むしろあっさりとしているとして好む人もいると言います。

ですが近年では実際の所マーガリンに含まれる「トランス脂肪酸」が健康被害を与える可能性が高いとして指摘されており、健康被害に対して敏感なアメリカでは食品に含まれているトランス脂肪酸の量を必ず表示することが義務付けられているだけでなく、食品中に使っても良い量の規制が一部ではされています。

そしてそんな体に危険な成分であると言われるトランス脂肪酸をマーガリンは必ず作る過程で必ず含んでしまっていると言っても過言ではないために「マーガリンは病気になる危険性が高い」と言われるようになったのです。

では続いてどうしてマーガリンはトランス脂肪酸を含んでしまうのかについて簡単にご説明させていただきます。

マーガリンはどうしてトランス脂肪酸を含んでしまうのか?

マーガリンはトランス脂肪酸を含んでいるから体に悪い。

と言うことまではなんとなくここまでの話から理解していただけたと思いますが、では「どうしてトランス脂肪酸を含んでいないマーガリンは登場しないのか?」と思った方もいるでしょう。

しかしマーガリンは、マーガリンを作る上で行われる「水素添加」または「水素付加」と呼ばれる工程上「必ずトランス脂肪酸を含んでしまうため」トランス脂肪酸なしのマーガリンは作れないのです

この水素添加と言う工程は簡単に言えばマーガリンを常温に近い温度でも固形化させておくために行われる工程でして、これをしないと殆ど液状のままになってしまう「不飽和脂肪酸」の植物性の油がマーガリンの原料ですのでそのままではパンに塗ったり、固形で計量したり混ぜたりすることが出来ないのです。

それでは当然バターの変わりに使えませんからこの水素添加の工程は省くことが出来ず、この水素添加は必ず行う必要があります。

しかし油に水素を添加することで油の性質が変わってしまい固形化させることが出来る代わりに、自然界には殆ど存在しないはずのトランス脂肪酸がこの工程で出来てしまうのです。

ではそうして出来てしまったトランス脂肪酸の何がいけないのかについて続いてご説明させていただきます。

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トランス脂肪酸はどう体に悪いのか?

トランス脂肪酸は体に悪いが、マーガリンを作る上で必ず出来てしまう。

ならばそんなどうしても出来てしまうトランス脂肪酸はどう体に悪いのでしょうか?

具体的にはトランス脂肪酸は次のようなことを起こすことから体に悪いと言われております。

  • LDL(悪玉)コレステロールを上昇させる
  • 血中の中性脂肪が上昇する
  • アレルギーや免疫力の低下

これらのことがどうして起こり、どういう病気につながるのかをもう少しだけ詳しく説明しますと以下の通り。

LDL(悪玉)コレステロールを上昇させる

大まかに言えばトランス脂肪酸の種類の中にはそれをエネルギーとすることで生み出されるコレステロールが、LDL(悪玉)コレステロールになりやすくなると言われています。

悪玉コレステロールは肝臓に蓄えられたコレステロールを全身へ運ぶ働きがあるものでそれ単体では体に害とは言えないのですが、増えすぎると動脈の壁の内部に入り込んで蓄積され、その結果として動脈壁は厚く硬くなり、動脈内壁が盛り上がって詰まりやすくなってしまうのです。

また更に悪玉コレステロールが生み出されやすくなると言うことは相対的に体内のHDL(善玉)コレステロールが減少することでもあり、善玉コレステロールがするはずの肝臓に体中の余分なコレステロールを回収する働きが不十分となりやすくなり、血管が詰まりやすくなることを助長します。

結果として動脈硬化を促進させる要因となり、心筋梗塞や脳卒中と言った病気を誘発します

また悪玉・善玉のコレステロールのバランスが崩れることはメタボリックシンドロームを起こしたり、悪化させる原因にもなります

血中の中性脂肪が上昇する

体に悪い油としてイメージされることの多い中性脂肪ですが、実際どんな物が中性脂肪なのかと言いますと、実は「常温で固体の中性脂質を中性脂肪」と言いまして、マーガリンは正に敢えてこれを作り出していると考えることが出来るわけです。

当然これを取り込んでいるわけですから血中の中性脂肪はマーガリンを使えば増えます。

血中の中性脂肪が増えると言うことは血液がどろどろになり詰まりやすくなりますし、脂肪により体の体積が増えることで隅々まで血液を流すために血圧が高くなります。

そして更に増えすぎた中性脂肪は内臓脂肪として蓄えられ、これに対処するためにインスリン抵抗を起こし、血糖値を上昇させやすくもしてしまうのです。

結果として高脂血症や高血圧に始まり、動脈硬化を促進させての心筋梗塞や脳卒中、狭心症、糖尿病と言った病気を誘発します

アレルギーや免疫力の低下

トランス脂肪酸は自然な状態にある本来の形と変わり立体構造が異なるため、腸壁や皮膚の細胞膜に隙間が出来て、そこに有害なものが入り込みやすくなり、アレルギーなどを引き起こしやすくなると言う考え方があります

アトピーや蕁麻疹は実際の所、腸内環境の異常や不調のせいで起こることもありますし、免疫力の低下もまた腸内環境の悪化で起こるので、トランス脂肪酸を摂取することが細胞同士の隙間を生むことに繋がるのならば確かにこうした健康被害も起こすと言えます。

以上のような健康被害をマーガリンに含まれるトランス脂肪酸は引き起こす可能性があり、これがマーガリンが危険と言われる理由なのです。

しかし現代の世の中ではかなり色々な物にマーガリンは使われており、全くマーガリンを食べないと言うのは中々至難の業。

ではせめてそんなマーガリンは一体どれほど食べると危険と言われる領域になるのかを最後にご紹介させていただきます。

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マーガリンの危険と言える摂取量

マーガリンに含まれるトランス脂肪酸が体に良くないが、全く摂取しないようにするのは現実的ではない。

こう言われたら大概の人は続いて「じゃあどのくらいまでなら食べても平気なのか?」が気になると思いますので、ここではマーガリンをどれほど食べても平気な物なのかをご紹介します。

まず世界で一番食品での健康被害についての専門機関であると言えるWHO(国連世界保健機関)ならびにFAO(国連食料農業機関)が合同で協議会を行った報告書では「摂取する全エネルギーの1%未満」と言う基準を出しています。

とは言えこの基準を聞かされても一体どれぐらいの量なのかが想像しにくいと思いますので、もっと具体的な数字にしていくために簡単に計算してみます。

「日本人が1日に消費するエネルギーは平均で約1900kcal」(摂取量は2000kcalとも言われています)

これの「1%で19kcal」

トランス脂肪酸は約1gで1kcalなので「1日当たり約2グラム未満がトランス脂肪酸の安全圏」

ここまでは良いかと思います。

後はマーガリンにどれだけトランス脂肪酸が含まれているかが分かれば良いのですが、ここで日本の場合は少々問題があります。

何が問題かと言いますと、含まれているトランス脂肪酸の量の表示義務が日本にはないので正確な含有量が分からないのです

しかも日本で販売されているマーガリンのトランス脂肪酸の含有量は10gあたり0.90g~0.140gと結構な幅があり、厳密な量がはっきりと言えません。

しかし逆に言うとトランス脂肪酸が多く使われているマーガリンでも「20gでトランス脂肪酸は2g以下」であるわけで「毎日20gぐらいを摂取する分には問題ない」とも言えるわけです

その為朝食でパンを2枚食べる時にたっぷり目にマーガリンを塗るぐらいではトランス脂肪酸を摂取しすぎるということはまずありません。

他に注意するべき点としてはバターの変わりにお菓子やパンなどの製品にはかなりの確立でマーガリンが使われていると言うこと。

マーガリンはバターの変わりになる安価な代用品として生み出されただけあり、かなりの頻度で様々な食品に使われていることも忘れてはいけません。

特にファーストフードやスーパー、コンビニで食べ物を買ってくることが多い方は間接的に大量摂取してしまう恐れがあるので注意してください

単純にマーガリンを食べなければ良いという話でもありませんし、マーガリンは絶対に口にしてはいけないと言う物でもないので、当記事で本当に危険なことは何なのかを知っていただけたのならば幸いです。

実はマーガリンよりもスナック菓子や菓子パンの原材料や、揚げ物に使われる揚げ油にするショートニングの方が多くトランス脂肪酸を含んでおり、トランス脂肪酸の害を気にする方はこちらも同じく気をつけることをオススメします。
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