ラー油は今では中華料理にはもちろんのこと、色々な日本料理にかけて食べることも多くなった調味料。
そのためどこでも簡単に手に入りますし、ご家庭に常備していると言う方も少なくはないでしょう。
しかしそんなラー油の健康効果や代用品には何が良いかなんてことはご存知でしょうか?
例え良く使うという方であっても意外とあまりラー油の健康効果や代用品についてはご存じないかと思います。
そこで今回はラー油についてもっと良く知ってもらうために 『ラー油の健康効果とは?代用品は何がベスト?』 と言う記事を書かせていただきました。
ラー油の健康効果や代用品になるものについて興味ございませんか?
ラー油とはなにか?
まずはラー油の健康効果や代用品に付いてご紹介する前に、そもそもラー油ってどんな調味料なのかをご紹介させていただきます。
ラー油とは唐辛子などの香辛料を植物油の中で加熱して辛味成分を抽出した調味料。
厳密に言うと少し違いますが殆どのラー油はごま油と唐辛子が主体となっており、山椒・葱・生姜・にんにくなどが風味付けで利用されているぐらいですから、「辛味付きごま油」と言っても過言ではないです。
本場中国では料理に使う油に特に拘りがあるお店も多く、製法や風味は店舗や地域によって異なり、ラー油の味も香りも結構違ったりしますが、日本国内で限定すると大量生産品のものが殆どであり、ごま油以外の油を多く使う特に癖も香りもない「辛い油」である場合が多いです。
その為日本で一番手に入りやすいラー油の健康効果の殆どは、メインとなった唐辛子の持つ健康効果であると言っても過言ではありません。
それらを踏まえて次はラー油の健康効果についてご紹介いたします。
ラー油の健康効果
上記した【ラー油とはなにか?】の部分を見ていただけると分かっていただけるかと思いますが、実はあんまりラー油には健康効果はありません。
唯一挙げるならばラー油に使われていることが殆どの人が味からも感じ取れる、「唐辛子」の持つ健康効果がラー油の持つ健康効果であると言えます。
その為ラー油には以下の健康効果があると考えることが出来ます。
- ダイエット効果
- 食欲増進
- 胃腸の健康促進
このどれもが原料の唐辛子に含まれる「カプサイシン」という成分がポイントです。
少し詳しくご紹介しますと以下の通り
ダイエット効果
カプサイシンは、中枢神経を刺激することによって、「脂肪分解酵素のリパーゼ」を活性化させる効果があることが知られており、エネルギー代謝が盛んになり、体内に貯蔵された脂肪の分解が進むのでダイエット効果があるとされています。
唐辛子を含む食品を食べた後に体が熱くなったり、汗をかいたりするのはこの作用が原因です。
食欲増進
カプサイシンの特徴である「辛味」には舌や胃を刺激することにより、ある種無理矢理消化器官を働かせる効果があります。
夏バテ、風邪、疲労が溜まっている時などは本来ならば栄養が必要とされるのに、その栄養が摂取したい気持ちになれず、より状態が悪化すると言う悪循環を作りますので、この悪循環を打破するためにはカプサイシンが効果的です。
胃腸の健康促進
最も古くから知られていた唐辛子の効果が殺菌作用や健胃作用です。
食べ過ぎれば刺激が強すぎて消化器官を荒らしてしまうこともありますが、適量であれば胃腸内への殺菌効果と胃を刺激して胃の働きを活発にする効果があります。
これらがラー油の持つ健康効果と言えますが、その半面でデメリットも存在します。
ラー油について挙げられるデメリット
ラー油は健康効果もありますが、もちろん何のデメリットもないわけではありません。
まず第一に挙げられるのはラー油はその名の通り殆どの成分が油ですから、使いすぎればダイエットや生活習慣病予防、胃腸の健康にむしろマイナスな効果が出ます。
他にもそもそもラー油の健康効果をもたらしてくれる成分であるカプサイシンがあまり大量に取りすぎるとデメリットを生む成分です。
例えば消化器官を刺激しすぎて炎症を起こしたり、興奮物質アドレナリンを分泌する効果があるために常時一定量を摂取しているとパニック障害や欝、睡眠障害などの精神疾患をわずらう場合があります。
またデメリットではありませんが、ラー油がもともとごま油を使って作られる調味料だからと言ってごま油の健康効果もあると言われることもあるのですが、日本で主に使われるラー油はごま油100%で作られているものの方が珍しいです。
その為ごま油の健康効果は日本の一般的なラー油では得られないものと思っておいたほうが良いです。
続いて以上のラー油の持つメリット・デメリットを鑑みてラー油の代用品には何が良いのかをご紹介させていただきます。
ラー油の代用品に使えるもの
ラー油の代用品について考えられますのは当然ですが「ごま油」と「唐辛子」です。
ラー油の持つ健康効果や辛味について考えればどれも唐辛子に依存しているわけですし、むしろ油分を余計に含んでいない分「一味唐辛子」あるいは刻んだ「鷹の爪」を料理に使った方が健康には良いぐらいです。
油分の味が重要だと言う方はごま油が適しています。
単純に市販のごま油と一味唐辛子を混ぜたり一緒に使えば十分代用品になりますし、もっと本格的な代用品が欲しいならラー油は実はご家庭で作ることも難しくないです。
ラー油の変わりになるものの作り方
最後にラー油の代用品になるようなものを作ってみようと言う方のために代用品の作り方をご紹介します。
やり方は簡単で、ごま油に刻んだ唐辛子・山椒・葱・生姜・にんにくなどを入れてゆっくり弱火で軽く加熱するだけ。
結構本格的な「旨味と辛味が溶け込んだごま油」がこれで出来ますので市販のラー油よりも味がある油が出来ます。
また唐辛子の種を入れると辛味が、加熱しすぎると苦味が強くなりますのでお好みに合わせて調整してください。ごま油の風味が強いと思ったら食用油で割ると良いです。
もっと簡単で失敗が少ない方法としては食用油を加熱して火を止め、その中に七味唐辛子を入れて冷めるまで置いておいたら「辛い油」が作れます。
おそらくこの「辛い油」の方がラー油の代用品として日本人の殆どの人には合うと思いますので、機会があったらお試しください。