ごまが健康に良いことは、広く知られてきていますが、どのような効果があるのかご存知ですか?
また、ごま油は、食べるだけではなく、マッサージオイルなどに使う健康法も、少しずつ広まってきているようです。
そこで、『ごま油の効果や栄養』と『ごま油の健康法』についてお伝えしていきます。
ごま油の効果と栄養
ごま油は、強い抗酸化作用がありますので、アンチエイジングに効果的です。
健康に効果的なごま油の栄養
- セサミン
- ビタミンE
- セレン
【セサミン】
ごまの栄養素で、よく知られているセサミンには、悪玉コレステロール(LDL)が増えるのを抑えてくれる効果があります。また、活性酸素も抑えるので、生活習慣病の予防になります。
肝機能を高めてくれる効果もあり、特に、白ごま油に多く含まれます。
【ビタミンE】
ビタミンEには、強い抗酸化作用があり、シミやしわなどの肌トラブルを防ぎますので、アンチエイジングにとても効果的です。
その他に、血行促進、むくみ解消、女性ホルモンの代謝を促す効果などもありますので、健康のためには、サラダ油からごま油に変えられるものは、変えていくのが効果的です。
【セレン】
セサミンやビタミンEに比べて、あまり聞きなれない栄養成分ですが、セレンにも活性酸素を抑制したり、がんのリスクを減らしたりする効果があります。
さらに、セレンは、ビタミンEを一緒に取ることで、その効果を高めることが分かっていますので、その栄養成分にビタミンEも含むごま油は、セレンの摂取効果も高まるのです。
ごま油の健康法
ごま油の効果を得るには、食べ物として摂取するだけではありません。
古代インド発祥の医学であるアーユルヴェーダでは、白ごま油は、様々な病気を予防したり、アンチエイジングに欠かせない『奇跡のオイル』として知られています。
また、オイルを使う達人と言われていた、あのクレオパトラも、白ごま油で美肌を保っていたといわれています。
食べる以外のごま油の健康法
- 肌に塗ってマッサージ
- ごま油うがい
【肌に塗ってマッサージ】
一般的ではありませんが、アロママッサージなどでも、『セサミオイル』として、ごま油は使われることもあります。
セサミオイルは、とてもデトックス効果の高いオイルで、体内に溜まった毒素を外に排出してくれます。
老化の原因の一つは、この毒素が溜まることだといわれていますので、美容のためにも、セサミオイルでマッサージするのを、習慣にしたいですね。
アーユルヴェーダでは、マッサージする時間は朝が良いとされていますが、現代人の生活では、朝にマッサージの時間を取れないことも多いですし、オイルでベタベタしたまま出かけづらいですので、時間を気にするより、ゆったりとした気持ちでマッサージを行えることを優先する方が良いようです。
【ごま油うがい】
ごま油でうがいをすることで、抜け毛やパサつく髪の改善、白髪の予防など、髪の悩みが改善する効果があります。
その他にも、口内炎や口臭が改善されたり、ほうれい線が薄くなるなど、健康だけでなく、美肌にも良いようです。
ごま油うがいの方法
- ごま油(大さじ1)を口に含む
- のど全体がごま油で潤うように、30秒間ガラガラとうがいをする
- 口の中全体にごま油をいきわたらせるように、口腔内をゆすいだあと、吐き出す
口の中をゆすぐときには、舌の裏にも充分いきわたらせるようにします。舌下には血管もたくさん通っていて、そこからごま油の成分が体内に浸透していきます。
また、ごま油うがいをする時間帯は、夕方~夜が最適ですが、無理してまで行う必要はなく、これもマッサージと同じように、ゆったりとした気持ちで出来る時間にするようにしましょう。
ごま油健康法の注意点
マッサージやうがいに使う油は、『白ごま油』にしましょう。料理に使う褐色のごま油は、焙煎されているため、香りも強いですが、白ごま油は無色透明で、香りもほとんどありません。
さらに、白ごま油を使う前には、加熱処理をする方が、白ごま油の効果が格段にアップすることが分かっています。
白ごま油の加熱処理の方法
1.白ごま油を弱火で100℃まで温めます。1分ほどで90℃まで上がるので、そのあとは余熱で100℃まで上がるのを待ちますが、110℃以上にならないようにしましょう。110℃以上まで上がりそうなら、ボールに水を入れて、お鍋ごと冷やすようにしましょう。
2.100℃まで上げた後は、自然に冷まします。人肌まで下がったら、元のビンに戻したり、保存容器に移したりしてから使いましょう。内蓋のついた遮光ビンなどに入れておくと、ドバっと出たりせず、使いやすいですよ。