【管理栄養士監修】生姜の保存方法と保存期間!日持ちさせる方法とは?

生姜を長持ちさせる保存方法に興味はありませんか?

健康に良くて、料理では臭みを取ったり、味にアクセントを加えたりするのに重宝する生姜は結構長持ちするものですが、やはり最適な保存方法を取ることでこそ保存期間が長くても香りも味も栄養価も良い状態に保てるというもの。

しかしこの最適な保存方法意外と知らない人も多いです。

例えば冷蔵庫よりも実は冬場なら常温のほうが良いとか、冷凍するより乾燥させた方が良いとか、摩り下ろした後の生姜の保存方法はどうするべきなのかと言った基礎的なことはもちろんのこと、農家の人ならともかく、焼酎につけておくと良いとか、生姜にするべきカビ対策なんてきちんと知っている人は多くないでしょう。

そこで今回は基礎的な保存方法と保存期間に加え、生姜の切ったり摩り下ろしたものの保存方法や、カビ対策になる乾燥生姜と言う保存方法などまで含めた『生姜の保存方法と保存期間!日持ちさせる方法とは?』と言う記事を書かせていただきました。

少々長めの記事になりますが、その分色々なことまでしっかりと解説させていただきますので是非御覧下さい。

生姜を長持ちさせる保存方法と保存期間

まずは生姜の主な保存方法と保存期間をご紹介します。

生姜の主な保存方法と保存期間

  • そのままだと10~14日、適切な処理をすると最大1ヶ月
  • 冷蔵庫でそのままだと5日、ちゃんと処理をして2週間
  • 冷凍庫でなら1ヶ月
御覧の通り実は生姜は冷蔵庫で保存するよりも特定の条件下ならば常温のほうが長く持ちますし、例え冷凍したとしても保存期間がちゃんとした処理をした常温保存の生姜とあまり変わらないと言う特性を持ちます。

更に生姜の体に有効な成分のいくつかは冷凍することで効力を失ってしまうので、そうした面でも常温保存がオススメ。

とは言えもちろんこれはあくまでちゃんと処理が出来て特定の条件がそろっていればの話ですから、より詳しいそれぞれの保管方法についてを次は御説明させていただきます。

生姜を常温で保存する場合

生姜の保存方法として最も適していると言えるのがこの方法。それと言うのも生姜の最適な保存温度が13~16℃と言う他の野菜に比べて明らかに高い温度であるからと、生姜は殺菌効果を持つ成分を多く含み、乾燥にも湿気にも酸化さえもある程度強いからです。

その為そのまま湿らせた新聞紙やキッチンペーパーで包んだ上でラップに包み、風通しの良い冷暗所で保存すれば1週間から10日は大体持ちますし、保存環境を考慮すると最大数ヶ月も持つこともあります。

その保存環境で気にするべきは高めの温度とかなり高い湿度。農家の方がおっしゃるには「生姜の保存一番適した環境は気温15℃で湿度が90%」だそうでして、人間が不快感を感じるレベルですから家庭で意図的にこの環境を作ると言うことはまずないはずです。

しかし春や秋なら湿らせた新聞紙やキッチンペーパーで包んだ上でラップに包み、風通しの良い冷暗所においておき、2・3日に1度ぐらい新聞紙やキッチンペーパーを交換すればこの環境を再現できますし、冬場ならば普通にキッチンの上においておいても大丈夫なぐらい。

もちろん夏場で気温が25℃を超え始めてきたら、よほどこまめに水を替えるというのでなければ、流石に保存温度が高すぎますので下でご紹介する【冷蔵庫で保存する場合】か【冷凍庫で保管する場合】をオススメします。

他には泥つきのままビニール袋に入れて発泡スチロールで保管しておくなど、土に埋まっている状態を出来るだけ再現することでも1ヶ月以上の保存が利くようになりますので、知り合いの作った生姜をもらうことがある人などは覚えておいて損はないです。

生姜を冷蔵庫で保存する場合

生姜の冷蔵庫での保存方法も基本は常温と同じですが、そのまま新聞紙やキッチンペーパーで包んだ上でラップに包み置いておいても大体5日、大体2週間で食べられないことはないのですが栄養価も、味や香りも落ちきっていると言った状態になります。

少しでも鮮度を保つためには以下の方法もあります。

生姜を長持ちさせる処理

  1. キッチリと洗って悪くなっているところは切り落とす
  2. 密封できるような容器に洗った生姜を入れる
  3. 入れた生姜ひたひたまで水を入れる
  4. 2・3日おきにその水を替える

この方法についてもう少し詳しいことを説明させていただきます。

気温を15℃前後にしつつ、水につけてしまうと言う方法で長持ちさせようと言うわけです。

ちなみにこの時に水の変わりに焼酎を入れてつけるようにすると数ヶ月長持ちするのでどうしても大量に手に入った時は試してみてください。

最もやはり生姜にとってはこれでも保存温度が低すぎますし、水につけておくと酸化と乾燥からは守れますが、あまり良くない生姜ですと端から溶け始めてしまうこともあり、夏場以外は常温での保存をオススメします。

生姜を冷凍庫で保存する場合

上記でも触れましたが冷凍庫で保存する方法は保存期間が1ヶ月ほどで、失われる栄養素もいくつかありますので冷凍する際にはそこは考慮して冷凍してください。

冷凍する時の手順は以下のもの

冷凍で保存する方法

  1. 皮を剥いて使いやすい大きさにカット
  2. 出来るだけ重ならないようにしてジップ付のフリーザーパックに入れてしっかりと密封する
  3. ちゃんと凍るまではその広げた状態にしておく

使う時は凍ったまま使うため、この冷凍方法がオススメ。

針生姜とかスライスが主に使い道としては多いかと思いますが、別におろしたものを冷凍することも出来ますのでおろしたしょうがを冷凍しておくのもオススメ。

冷凍する時に板状に広げて冷凍し、使う時は適宜板チョコのように割って使えますので結構便利ですから、数日たって明らかに痛むのが早い生姜はさっさとこのように冷凍してしまっても良いかもしれません。

以上のことが生姜のそれぞれの基本的な保存方法のコツと保存期間です。

では主な保存方法と保存期間のご紹介を終えたところで、次はそれ以外の保存に関わることついてご紹介させていただきます。

生姜の切ったり摩り下ろしたものの保存方法

生姜と言う食材は意外と使い慣れていないと食べた時に「アレ、多かったか?」を起こしやすい食材でして、ある程度使い慣れていても皮などを向ききってしまった後や摩り下ろしてからのやりすぎに気がつかされることも多いです。

なのでここでは生姜の切ったり摩り下ろしたものの保存方法についてを簡単にご紹介させていただきます。

まずは乾燥と酸化に気をつけましょう。

しつこいですが生姜は乾燥に弱く皮をむいただけでもかなり劣化するのが早いです。その為最低限水分が失われる前に密閉容器やジップ付の袋に入れておく必要があります。

またその状態で冷蔵庫に入れておいてもキッチリと酸化するのを防げませんし、おろしたものにいたっては半日持たず変色することもありえます。

なので切ったり摩り下ろしたりした生姜は上記の【冷凍庫で保管する場合】を参考にして冷凍してしまうのがオススメです。

カビ対策になる乾燥生姜と言う保存方法

生姜の最適保存環境は湿度が高い環境であることから、実は生姜はカビが生えやすい環境で保存するとも言えます。しかもしっかりと一つづつ長持ちするための処理をしたとしても、沢山あれば当然ぶつかり合ったり潰しあったりで痛むこともあり、これがカビが生える理由になることも少なくないのですからなおさらです。

一応表面につくような白いカビは多少ついていたところで食べても問題ないと言われてはいますが、やはり現代日本人の多くはカビのついたものを食べたいとは思えないでしょうから生姜が本当に沢山あるときはカビ対策も重要です。

そこで使える幅が少々狭くなりますが、保存期間と栄養素の観点からオススメしたいのは乾燥生姜という保存方法。

生姜を乾燥させることでその内包する成分が増え、とりわけ体を温める効果と体の老化を防ぐ効果が上がるとされており、保存期間も最大で2ヶ月近くにもなります。

そんな乾燥生姜の作り方は以下のもの

乾燥生姜の作り方

  1. 生姜を洗い、皮を剥いて薄く輪切りにする
  2. ざるなどの上に重ならないように並べる
  3. 3・4日昼は天日干しにして、夕方キッチリ取りこむのを繰り返す

カラカラに乾いたら、瓶やタッパーなど密閉できる容器に乾燥剤と一緒に入れて、少なくとも1ヶ月ぐらいの常温保存が可能です。

注意点としては乾燥させ始めたら水分を一気に飛ばしていくことでして、ヘタに水分を戻してしまうと乾燥しきる前に悪くなるので覚えて置いてください。

生姜が悪くなったことが分かるポイント

最後に万が一悪くなってきた時の見分け方をご紹介します。

生姜はどうなったら悪くなっているのか?

  • 干からびる
  • ふにゃふにゃになっている
  • 切り口や角にカビが生える
  • 皮の上からでもぺたぺたする

生姜の危険ラインは結構分かりにくく、一応カビが生えてきたらと思っていただけたら良いです。

見た目は干からびていても中は全然瑞々しい状態であることも多いですし、ふにゃふにゃし始めていても食べられるので切ってみないとなんとも言えませんし、カビについても表面を切り落とせば大丈夫と言う話もあります。

しかし殺菌作用が強い生姜にカビが生えると言う段階で既にかなり危険な状態ですからあまりオススメはいたしません。

黒く変色している、異臭がする、粘ついている、表面がぺたぺたするとなってきたらもう完全にアウトですから絶対に食べないほうが良いです。

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