紹興酒の原料や種類、効能とは?美味しい飲み方と飲み過ぎに関する注意点!

紹興酒と言うお酒をご存知ですか?

中国のお酒の中では日本で最も有名な種類の物だとは思いますが、紹興酒の原料や効能、基本的な飲み方やちょっとしたアレンジした飲み方はあまり知らない人も多いかと思います。

そこで今回は『紹興酒の原料や種類、効能とは?美味しい飲み方と飲み過ぎに関する注意点!』を皆様にご紹介させていただきます。

何時ものお酒とちょっと違ったお酒を求めている方には特にオススメです。

紹興酒の原料と種類

まずは最初に紹興酒の原料と種類についてお話させていただきます。

紹興酒は基本的にはどれも「もち米」「麦麹」「水」を原料としており、これを熟成させて作ります。

そしてこの基本的な原料以外に加える添加物と熟成期間の違いにより、紹興酒には4つの種類があり、その種類が以下の物。

紹興酒の種類

  • 元紅酒
  • 加飯酒
  • 善醸酒
  • 香雪酒

この4種類の中でも私たち日本人が主に紹興酒と呼んで飲んでいる物はこの中の「加飯酒」と言う物ですから、今回はこれについてもう少し詳しく説明します。

「加飯酒」とは、基礎となる紹興酒の種類である「元紅酒」よりも 米と麹を1割増にし、熟成期間も標準よりも1年以上長く寝かせた3年以上かけて作るのが特徴でアルコール度数が18~19度の物です。

また日本で市販されている紹興酒はその出来た物に独特の色と香りをつけるために焦糖色、つまりカラメルを添加しています。

ちなみにこの紹興酒の加飯酒の中で熟成期間の長いものは花彫酒と言う名前で呼ばれています。

紹興酒の種類と原料のお話が終わったところで、次はそうした特徴を踏まえた飲み方についてのお話をします。

紹興酒の効能

次に、紹興酒の効能についてお話をさせていただこうかと思います。

お酒を飲む方の多くが特に効能を求めて飲んでいると言うわけではないかと思いますが、紹興酒には次のような効果があり、飲みすぎなければ健康効果も期待できます。

紹興酒の効能

  • 食欲増進、利尿作用
  • 骨組織強化
  • 疲労回復、体力回復
  • 血行促進、冷え性

一つずつざっくりと説明させていただきます。

食欲増進と利尿作用はアルコール成分を含む飲料ならば大体が持つ効果ですから分かりやすいかと思います。紹興酒もお酒ですから摂取すると当然これらの効果をもちろん持っているのですが、リン、マグネシウム、マンガンなどのミネラルが他のアルコール飲料よりもやや多く、他のアルコール飲料よりもやや効果が高いと言えます。

またそのミネラルが多いことが、カルシウムの体内への吸収を助けることになるために骨組織強化の効果を持っており、これもまた紹興酒がもつ人体に有益な効能の一つと言えます。

疲労回復や体力回復効果についてはミネラルが多いことも関係してくるのですが、それ以上に紹興酒の最大の特徴と言える必須アミノ酸の量の多さが効果を持っています。

人間には自分の体内でどうしても合成できないけれども、生きるためには必要なアミノ酸というものがあり、これらを必須アミノ酸というのですが、全部で20種類ある位置の18種類を紹興酒は含んでおり、一つ一つの量もまたビールやワイン、日本酒と比べるて少ない物で2倍、多い物だと36倍も含んでいるため疲労や体力回復に対して効果があると言えるわけです。

血行促進、冷え性についてはこれまであげてきたことの総合した結果であると言えまして、ミネラルや必須アミノ酸を効率よく補給し、疲労や体力回復に効果があり、食欲増進効果や利尿作用を持っているために体の循環サイクルを正常に保ち、健康的な生活を送りやすくすることでこうした効果が得られると言うわけですね。

こうしてみると良い事ばかりのようにも思えますが、紹興酒もお酒ですかがもちろん飲みすぎには注意が必要です。

紹興酒の美味しい飲み方

続いて紹興酒の正しいと言うか、美味しい飲み方をご説明させていただきます。

紹興酒はアルコール度数が高いと思われがちですが、実は焼酎よりも低く、日本酒よりもやや高いぐらいであり、まず「割る」と言う飲み方はあんまりオススメできません。

日本酒やワインを割ったりしないのと同じような物だと思っていただけたら分かりやすいかと思います。

そのため中国でもっとも一般的な飲み方が、常温で飲むストレートです。

中華料理の濃い目の味や強めの油分の料理にも負けない芳醇な香りとやや甘いまろやかな味わいが紹興酒が中華料理に合うと言われる所以ですから、その紹興酒そのものの旨味を感じる為にはこれが一番オススメと言うわけですね。

どうしても常温のお酒が口に合わないという方は、常温ストレートに比べたらやや味わいや香りが落ちますが、それでも芳醇な香りとやや甘いまろやかな味わいが特徴のお酒ですのでロックや冷やして飲むのもお勧めです。

日本では更に香りを楽しんだり、その味わいの中でも甘みをより強くするために日本酒と同じように35~45°にお燗して飲む方法や砂糖を足して飲む方法もありますが、本来あるべき飲み方ではありませんし、正しい作法かと言うと出来た料理に調味料を足す行為ですからしてのいいけど喜ばれることではないぐらいの物だと思ってください。

また、あの紹興酒の独特の風味が苦手な方やアルコールに弱い方で紹興酒を楽しみたいと言う方には、レモンを少量絞りソーダで割った「上海ハイボール」と言うカクテルや、ウーロン茶で割ったりした「ドラゴン・ウォーター」と言うカクテルもオススメです。

ちなみに日本ではあまり見かけませんが紹興酒の種類の中の「香雪酒」と呼ばれる物は香りも高く、みりんよりも甘く、アルコール度数が20度もあるのでそのまま飲むだけでなく中華料理を作るときに非常に役立つ紹興酒です。

一般的な市販の紹興酒も料理に使えないこともないのですが、他の中華料理に使う食材や調味料の香りやうまみに負けてしまいやすいので、本格的に作る場合でなければ日本の料理酒を使うことをオススメします。

紹興酒の飲みすぎに関する注意

お酒は薬にもなりますが、飲みすぎれば当然毒にもなりえます。

特に紹興酒は現代人が恐れる「プリン体」がビールよりも更に多く、食欲増進効果もあって味の濃い物と一緒についつい飲みすぎ食べすぎを引き起こしやすいお酒でもあります。

ストレートでがぶがぶ飲むと言うことはあんまりしないタイプのお酒ではありますが、それでもビールと同量飲んだら平均で倍のプリン体を摂取することになりますので、より飲みすぎには注意が必要となります。

最も健康的に効能を得るためには一日150mlを目安にして飲めば良いぐらいですから、食事と一緒に一杯いただく程度がちょうどいいと言えますね。

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