【管理栄養士監修】ごぼうの保存方法と保存期間!日持ちさせる方法とは?

ごぼうは日本人は好きな人も多く、かなりの人が日常的に買っていると思いますが、その反面最適な保存方法や大体の保存期間も知らない人も多いです

またごぼうは見た目では中々悪くなっているのかどうかが分からない野菜でもあり、常温で保存した方が長持ちするのか、あるいは冷蔵庫で保存したほうが長持ちするのか良く分からない所もありますし、変化が少ないことから冷凍できるか試したことがある人も少ないでしょう。

しかしだからこそ思った以上にごぼうを買ったりもらったものの使い切れそうになく、長持ちさせたい時に困ると言うこともあると思います。

そこで今回はそんな以外と知らないごぼうについての基礎的な保存方法と保存期間などから「ささがきなど切ったごぼうの保存について」や「その他のごぼうを長持ちさせるための方法」などまでを解説した『ごぼうの保存方法と保存期間!日持ちさせる方法とは?』と言う記事を書かせていただきました。

少々長めの記事になりますが、その分色々なことまでしっかりと解説させていただきますので是非御覧下さい。

ごぼうを長持ちさせる保存方法と保存期間

まずは主なごぼうの保存方法とそれぞれの大体の保存期間をご紹介します。

  • 常温で最短で3日、最大で2週間、土に埋めて保存すると最大で1ヶ月
  • 冷蔵庫でそのまま保存して1週間、処理をして最大で1ヶ月
  • 冷凍で最大1ヶ月

御覧の通りごぼうは保存環境と処理をして保存するかどうかが最大保存期間をどれほど伸ばせるかに大きく影響する野菜ですが、冷蔵庫で保存するならば買って来てそのままでも十分長持ちする野菜

しかしその半面で冷凍しても他の保存方法の最大保存期間とそう大差ない特徴もあり、他の野菜と異なり冷凍する保存期間でのメリットがあまりない野菜であるとも言えます。

同じごぼうでも「新ごぼう」や「洗いごぼう」と呼ばれるものは普通のごぼうよりも悪くなりやすく、冷蔵庫で処理をして保存してもせいぜい1週間ぐらいで悪くなり始めてきますので、冷凍するメリットが出てきます。

それでは次は詳しいそれぞれの保存方法について御説明します。

ごぼうを常温で保存する場合

ごぼうと言う野菜は基本的に乾燥と高温に弱く、最適保存温度は0℃前後と低いため、常温で保存環境が悪いとあまり長持ちせず、真夏などでは3日で悪くなることもあります

しかし保存期間を伸ばすための処理をすると夏でも最大で1週間は長持ちするようになりますので、常温保存する場合は以下の方法をお試しください。

  1. 袋から出し、表面の土を軽く払う
  2. 新聞紙やキッチンペーパーで全体的に包む
  3. 根の部分が下になるように冷暗所に立てて保存

スーパーで売っているものならばそんなことは殆どないのですが、あまりにも長すぎて立てることができない場合は半分程度に切り、断面を軽く湿らせた新聞紙やキッチンペーパーで包んで保存してください。

もちろん切らない方が保存期間は長持ちしますが、冷暗所に保存できなくなる方が結局長持ちしなくなるのでそれならいっそ切ってしまった方が良いです。

また後ほど詳しくご紹介しますが、常温で一番長持ちさせるならば実は土の中に生めておくのが1番で、その場合最大で1ヶ月以上持たせる事もできます

注意して欲しいのは既に周りの土がしっかり洗って売られているごぼうの場合。

基本的にごぼうについている土をしっかりと洗い流してあるものは土が付いたままのごぼうよりも長持ちしないことが多く、冬場でも1週間持たないこともありえます

もししっかり洗って売られているごぼうを少しでも長持ちさせたい場合は以下の方法をお試しください。

  1. 軽く湿らせた新聞紙やキッチンペーパーで包む
  2. ビニール袋に入れ軽く口を縛るか、ラップでキッチリ目に包む
  3. 冷暗所で保存し、2日に一度軽く湿らせた新聞紙やキッチンペーパーを変える

この処置をしておけば冬場ならば1週間持つこともあります。

しかしこの方法で保存する場合は梅雨時や夏場ですとカビの発生する危険もあり、やはり余程空きがないのでなければ冷蔵庫での保存の方がオススメです。

ごぼうを冷蔵庫で保存する場合

最適保存温度の関係上、ごぼうは冷蔵庫で保存する方が長持ちします

そのまま買ってきて入れておいても1週間はしっかり洗ってあるものでなければ持つのですが、少しでも長持ちさせたい方は上記の【常温保存する場合】でご紹介した保存方法と同じことをして保存する場所を冷蔵庫にしてださい。

その場合最大で1ヶ月以上持つこともありますし、夏場や梅雨時でもカビや高温で悪くなる心配がないために安心して保存しておくことが出来ます

逆に新ごぼうやしっかり洗って売られているごぼうについては常温ではあまり長持ちしないため、これらの場合は上記の【常温保存する場合】でご紹介した保存方法をした上で冷蔵庫で保存することが基本的におすすめ。

処理をしなかった場合でも3日ぐらいは持つのですが、処理をしておけば10日ぐらいは持たせる事ができるので、この差が結構大きくなります。

また後ほど詳しくご紹介しますが、ささがきや千切りにしたごぼうなどを保存する時も冷蔵庫での保存が基本おすすめでして、しっかりと保存方法を気にすれば常温では最大でも2日前後しか持たない所を、栄養や香り、味の劣化を気にしなければ2週間は長持ちさせることが出来ます。

ごぼうを冷凍庫で保存する場合

そもそもが比較的長持ちするごぼうですから試したことがない人も多いかと思いますが、冷凍保存することも可能です

また殆どの野菜は冷凍保存すると食感が悪くなってしまいがちですが、ごぼうの場合は繊維質の塊ですからそこまで気になるほど食感が落ちず、溶かさず調理できるので栄養などが流れ出る心配もなく、美味しくなくなる心配がない所もいいところ。

そんな冷凍する場合は以下の方法がおすすめ。

  1. しっかりと洗い、そのまま調理できる大きさに切る
  2. 薄い酢水に5分ほど浸ける
  3. キッチンペーパーでしっかりと水気をとる
  4. ジップロックに平らになるように入れ、冷凍庫へ
  5. 1時間ぐらいしたらう一度冷凍庫から出し、振ったり揉んだりしてバラす
  6. 再度空気を抜き冷凍庫に入れる

一度バラす理由は凍るまでにどうしても切ったごぼうがくっついてしまうからでして、そうなると一度溶かさないと適量使いにくいからです。

流石に1度溶けたものを再冷凍すると味も香りも殆どなくなってしまうので、最初から小分けにして保存するか、こうして一回ずつの分量がきっちり使えるようにしておくと便利です。

基本的にごぼうを食べる時は煮るか炊くかして食べると思いますので、こうしてバラしておきさえすれば調理する時は解凍せずにそのまま凍っていないごぼうを使うようにして使えます。

食感も殆ど落ちませんし、再冷凍さえしなければ味や香りの劣化も1ヶ月ぐらいまでなら殆どしないので冷蔵庫でごぼうを保存することについてデメリットはないのですが、常温でも冷蔵庫でもそもそも長持ちさせることが出来る野菜であるために、冷凍するメリットも切ったものを保存するときぐらいにしか余りありません。

以上が主な保存方法とそれぞれの保存期間についてです。

続いてはそれ以外のごぼうの保存についてことに触れさせていただきます。

ささがきなど切ったごぼうの保存について

料理を作る時に野菜や肉の下拵えを全てして、いざ火を通そうという段階になって初めて切りすぎたと思うことって意外とあるかと思います。

ごぼうは特についつい一本丸ごとささがきや千切りにしきってしまいやすいものなので、そうした切ったごぼうを保存する時の保存方法についてここではご紹介します。

基本的に1週間以内に使いそうであれば、切ったごぼうをボールに入れ、薄い酢水を入れ、漬かった状態にしてしっかりとラップをして冷蔵庫で保存すれば大丈夫です。

もちろんこの場合はつけている水に栄養が流れ出してしまうため、味や香りが日に日に悪くなってしまうのですが、変色したり、食べられなくなると言うことはまずありません。

1週間以上保存期間を長持ちさせたいと言うのであれば上記の【冷凍庫で保存する場合】を参考に冷凍保存してしまうのがおすすめです。

もちろん冷凍する場合も最初に切ったものを冷蔵庫で保存しておく時と同じことをするだけですので、最初に冷蔵庫で保存しておき、やっぱりもっと長期保存させようと思ったら冷凍するということも出来ます。

その他のごぼうを長持ちさせるための方法

ごぼうは既にご紹介した方法以外にも切ったものを乾燥させて保存すると言うことができます。

この場合特定の栄養価も高くなり、味が濃くなると言うメリットもあり、更に1ヶ月ほど保存が出来るようになります

作り方は簡単で以下の通り

  1. ささがきや千切りに切る
  2. 10分ほど水につけてアク抜き
  3. キッチンペーパーでしっかりと水気をとる
  4. ネットやざるなどに重ならない様に並べ、4日ほど天日干し

調理する際は水で洗った後に15分程50℃前後のお湯で戻すのが早いですが、ただの水でも30分もつけておけば使えるようになります。

また他にも根菜類ならごぼうに限ったことではないのですが、何度か触れましたように土に埋めると言う方法で長持ちさせることが出来るようになります

こうして「土に埋める」と聞くと畑ぐらいの規模を想像する人が殆どだとは思いますが、別にそこまでは必要ではなく、例えばプランターに土を入れてその中に入れておくと夏場でも2週間、冬場だと2ヶ月長持ちするそうです。

土と言うのは保温性と保湿性の両方に優れたもので、根っこの部分を食べる野菜を実は冷蔵庫以上に長持ちさせるのに有効なのでそこまでする人は多くはないと思いますが、頭の片隅にでも置いておいてください。

最後に万が一悪くなってきた時の見分け方をご紹介します。

ごぼうはどうなったら悪くなっているのか?

悪くなったことが分かるポイント

  • 軽く曲げてみても抵抗がないほど柔らかい
  • 触ったときに明らかに軽くなるほど干からびている
  • 酸味のある臭いがする
  • 切った時に素が入っている
ごぼうは見た目が多少変色してもそれがポリフェノールの抗酸化作用であるだけで、食べられないほどダメになっているかどうか判断できないことが多いです。

その為ご紹介したような触った感触と臭いで判断するのがオススメ。

また敢えて書くまでもないかもしれませんが、この他にもカビが生えたり、ぬめりを感じたりするものは絶対に食べないようにしましょう。

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