サプリのCMでときどき見かける黒にんにくですが、どんな効能があるのかご存知ですか?
スーパーでもよく見かける白いにんにくとは、違う種類なのでしょうか?
さらに、黒にんにくは、がんに効果があるとして注目され始めていますが、その効能は本当なのでしょうか?
その存在はよく知られているのに、効能はあまり知られていない『黒にんにくの効能』と『黒にんにくは、がんに効果がある?』について、お伝えしていきます。
黒にんにくの効果効能
黒にんにくは、白いにんにくとは別の種類があるのではなく、白いにんにくを熟成、発酵させることで、黒く変化したものです。
黒にんにくは、発酵黒にんにくとか、発酵にんにく、熟成にんにくなどと言われますが、すべて同じものです。
黒にんにくの効能
- 抗酸化作用
- 免疫力を高める
- 生活習慣病予防
- デトックス効果
- 疲労回復効果
【抗酸化作用】
白いにんにくも、野菜の中では一番抗酸化力が強いのですが、熟成、発酵させた黒にんにくは、その過程で、抗酸化力がさらに高まります。
私たちの体は、活性酸素によって老化しますので、黒にんにくの強い抗酸化力は、アンチエイジングになります。
また、年齢とともに老化することによって、酸化し、においが強くなってくる加齢臭は、抗酸化作用の強い黒にんにくによって、その臭いを抑える効能もあります。
【免疫力を高める】
抗酸化力が高まることで、免疫力も高まる効果もありますが、黒にんにくには、免疫細胞を活性化する効能もあります。
NK(ナチュラルキラー)細胞という免疫細胞は、有害物質を排除してくれます。
黒にんにくは、そのNK細胞を活性化する効能があるので、免疫力をアップすることができるのです。
【生活習慣病予防】
活性酸素は、私たちの体の老化だけでなく、病気の発生にも関係していて、糖尿病、動脈硬化、肝機能障害、メタボリックシンドロームといった生活習慣病にも大きく関わっています。
そのため、黒にんにくの抗酸化作用は、生活習慣病の予防にもなります。
また、黒にんにくには、コレステロールや血圧を下げる効能があるので、高血圧や心臓病といった生活習慣病の予防にも効果があります。
黒にんにくを定期的に摂取することで、心臓発作や脳卒中などの生活習慣病のリスクをぐんと下げてくれます。
【デトックス効果】
黒にんにくには、スコルジニンという成分が含まれています。
このスコルジニンは、日本人によって発見された成分で、体内に溜まった老廃物を排出してくれるデトックス効果があります。
私たちの体内には、食べたものの残りカスや食品添加物などの化学物質、大気汚染などで取り込まれた有害物質が溜まっています。
もちろん、これらの老廃物や有害物質を排出するデトックス機能は、私たちに本来備わっているものですが、ストレスや偏った食事、運動不足や活性酸素など様々な要因で、このデトックス機能が低下していきます。
そうなると、老廃物や毒素が体内に蓄積されていき、やがて新陳代謝の機能が衰えてきて、肌荒れの原因になったり、太りやすくなったり、疲れやすくなったりします。
スコルジニンは、体内や血管内に溜まった老廃物や毒素を流してくれるので、デトックス効果だけでなく、血液もサラサラにして、血行が良くなり、さらに代謝が良くなっていきます。
【疲労回復効果】
黒にんにくには、アリシンという玉ねぎにも含まれる、あの強烈な臭いの成分が含まれています。
アリシンは、血行を良くして、疲れた体を元気にしたり、感染症を予防したりする効能があります。
ビタミンB1と一緒に摂ることで、疲労回復、新陳代謝の活性化の効能が、さらにアップします。
黒にんにくは、がんに効果がある?
黒にんにくは、実は、がん予防の効能が一番注目されています。
白いにんにくにも、抗がん作用はありますが、黒にんにくは、さらにその効能が高いことが分かっています。
健康な時は、免疫システムがしっかり働いていて、傷ついた細胞が、がん化しないようになっていますが、加齢とともに免疫システムが衰えてくると、がんになりやすくなります。
そのため、黒にんにくの抗酸化作用や免疫力を高める効能は、がん予防に効果的ですし、NK細胞を活性化させる効能も、がん細胞を抑制する効果があります。
黒にんにくの1日の摂取目安量
白い生のにんにくにも、抗酸化作用をはじめとする高い効能がありますが、その臭いがとても気になります。
しかし、黒にんにくは、熟成、発酵する過程で、その臭いが激減していますので、気にすることなく食べることができます。
また、一日の摂取目安量は、1~2片ですので、継続して食べやすいです。
そのまま食べるのはもちろん、料理に加えても大丈夫ですので、黒にんにく生活を、ぜひはじめてみてくださいね。