キャベツはまるまる1玉まるごと購入すればもちろんのこと、半分にカットされているものを購入しても普通のご家庭では使いきれないことも多い野菜の一つ。
その為、長持ちさせる保存方法や保存期間を知っておかないと捨てる羽目になり、もったいない思いをすることもある野菜です。
しかしこのキャベツの保存方法については常温が良いのか、冷蔵庫が良いのか、冷凍した時の栄養や味の変化など単純なことも意外と皆さん知らないことも多いですし、夏と冬のキャベツの違いや、カットされた面の処理の仕方や半分に切った後の取り扱いの正しい方法は更に知られていません。
そこで今回は基礎的な保存方法と保存期間に加え、「芯につまようじを刺すことでできるキャベツの延命方法」や「キャベツを包むならラップ?新聞紙?」、「カットしたキャベツについて」などまで含めた『キャベツの長持ち保存方法と保存期間!日持ちさせる方法とは?』と言う記事を書かせていただきました。
少々長めの記事になりますが、その分色々なことまでしっかりと解説させていただきますので是非御覧下さい。
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キャベツを長持ちさせる保存方法と保存期間
まずはキャベツの主な保存方法と保存期間をご紹介します。
<キャベツの主な保存方法と保存期間>
- 常温で夏場で2日、冬場なら1週間、冬場で処理をすると最大2週間
- 冷蔵で約10日、処理をすると最長1ヶ月
- 冷凍で2週間、最長で1ヶ月
ざっとこんな感じで、見ていただいたら分かるように最もベストな保存方法は適切な処理をした冷蔵庫での保存です。
では続いてそれぞれの保管方法についてより詳しいことを説明します。
キャベツを常温で保存する場合
キャベツは結構悪くなりにくい野菜ですが、最適保存温度は5℃前後なので常温保存する場合は冬場だけにしておくのがオススメ。
特に何もせずそのままおいておいても冬場ならそれで1週間ぐらい平気なのですが、適切な処理をすることで倍以上の保存が出来るようになります。
その方法は以下の通り
<キャベツの長持ちさせる処理の仕方>
- 芯をくりぬく
- 濡らしたキッチンペーパーをくりぬいた部分に詰める
- 軽く湿らせた新聞紙またはキッチンペーパーでキャベツを包みポリ袋に入れる
- キャベツの芯のあった方を下にして袋の口は開けておく
ポイントは芯をくりぬいてしまうことで、実はキャベツという植物にとってはこの芯こそが大事でして、そのまま保存するとここに栄養が取られ悪くなりやすくなります。
後は乾燥に意外と弱いので定期的に芯のあったところに詰めたキッチンペーパーや、包んでいる新聞紙を交換すると、冷暗所にて2週間ぐらいは持たせられます。
キャベツを冷蔵庫で保存する場合
冷蔵庫に入れての保存がキャベツの保存方法ではベスト。
安定した冷暗所なのでキャベツをざっと水で洗い、水気が残る程度に軽く水を切った後、ポリ袋に入れて冷蔵保存するだけでも意外と持ちますが、先ほどの常温保存での処理と同じようにするとなんと最大で1ヶ月持たせることもできるのです。
ちなみにカットしたキャベツは「ほぼ冷蔵庫で保存しないといけない」ということも覚えておいてください。
キャベツを冷凍庫で保存する場合
キャベツは一応冷凍庫で保存することも出来ますが、保存期間も最長で1ヶ月間でしか持ちませんし、キャベツのシャキシャキ感は全くなくなりますのであまりオススメできません。
また冷凍すると冷凍した時の栄養自体はそこまで大きく変わりませんが、水分と一緒にキャベツの栄養素が失われてしまいやすいためキャベツの千切りや、ざく切りのまま召し上がるのにも損だと言えます。
基本的に適当にカットしてそのまま冷凍しても、凍った状態のままそのまま使える煮込み料理やらスープの具にするなら何の問題もないのですが、炒めたりおひたしにしたりする少しでも食感が残したい場合は次のような先に茹でてから冷凍するのがオススメ。
<茹で冷凍キャベツの作り方>
- キャベツの芯を取り、ざく切りにするか太目の千切りにする
- さっと15秒ほど茹で、水気を切る
- フリーザーパックにいれ、しっかりと空気を抜いて冷凍庫に
- 解凍する時は自然解凍が好ましい
かなり使用用途は限られてきますが、柔らかくなると言うのを逆に利用してのおひたしや、味がしみこみやすくなることを利用しての煮物、汁物にするつもりなら逆に冷凍しての保存もアリです。
以上のことからキャベツは基本は丸ごと買ってきて冷蔵庫で保存するのが一番長持ちすると思っておいてください。
ではキャベツの主な保存方法と保存期間のご紹介を終えたところで、次はそれ以外のキャベツの保存に関わることついてご紹介させていただきます。
芯につまようじを刺すことでできるキャベツの延命方法
「キャベツの芯につまようじを刺しておくと長持ちする」と言う話を聞いたことはありませんか?これ実は本当に保存期間を伸ばすのに効果的です。
どうしてなのかと言いますとキャベツにとってはこの芯こそが大事な部分であり、この芯を生かすために栄養が使われてしまうので、つまようじを刺し芯を殺すことで栄養が使われないようにするからと言うわけです。
やり方は簡単でただキャベツの芯につまようじを3~4本差し込むだけ。
もちろんこれで芯が悪くなりやすくもなりますし、上記の【常温保存する場合】でご紹介した処理の方が長持ちしますが、2~3日最大で延命効果を持ちますので処理が面倒だと言う方はこの方法を取ってみても良いかも知れません。
キャベツを包むならラップ?新聞紙?
キャベツを買ってくるとむき出しでなければ大体はラップに包まれていると思いますが、実はキャベツをラップに包みっぱなしですと長持ちさせることが出来ません。
どうしてなのかと言いますと、キャベツは水気を多く含む野菜であり、どんなにきつく絞めても葉っぱ同士の間に隙間があることから、蒸れやすく鮮度低下につながるからです。
その為キャベツを包むなら、表面が乾燥しすぎてしまわないように軽く湿らせた新聞紙でゆるく包むのがベストなのです。
カットしたキャベツについて
キャベツ結構大きいため保存の際はカットした状態でと言うことも多いでしょうからカットの状態ごとの保存期間と保存方法も簡単にご説明します。
カットしたキャベツの保存期間
- 半分や4分の1と言った大きさに切った物は最大5日
- ざく切りで3日、千切り程度にした物は2日
- 火を通したものは1日
大きく「カット」したぐらいのものなら基本的に軽く湿らせた新聞紙に包んでポリ袋に入れる保存で5日ぐらいは大丈夫です。
しかしカットした断面は酸化しやすく、赤いぐらいならば大丈夫なのですが、茶色っぽいと言うか、黒ずんできたらその部分をやや大きめに切り取って使ってください。
ざく切り、千切りですと空気に触れる部分が多くなりますのでしっかりラップをして冷蔵保存したとしても、すぐに変色したり乾ききります。
その為保存方法として、酸化防止として、切った後レモンやお酢を少し混ぜ合わせて変色を押さえ、ボールなどに入れて水に浸しておくことで鮮度を保つことが必要です。もちろんこれだけしても3日以上は持ちませんのでご注意を。
最後に火を通したものですがもって一日です。
これはどうしてかと言いますとキャベツの栄養素は主にビタミン類であり、その殆どが熱に弱く壊れやすく、水に解けて流れ出してしまうからです。
その為火を通してしまうというのは、「栄養素がなく細胞組織が壊れており酸化しやすい状態」であり、これほど悪くなりやすい状態はありませんから早く食べてしまわないといけないと言うわけです。
最後に万が一悪くなってきた時の見分け方をご紹介します。
キャベツはどうなったら悪くなっているのか?
悪くなったことが分かるポイント
- 赤っぽくなる
- 茶色っぽくなるもしくは黒っぽくなる
- 臭い
- ぬるっとする
これはキャベツのアントシアニンという成分が劣化を防ぐため出てきたものでして遠くなくだめになるサイン。
これ以上色が悪くなってくるともう食べないほうがいいですし、「臭い」と感じたら完全にアウトですので絶対に食べないようにしましょう。