お肉の下味に、料理の仕上げにとキッチンには欠かせない調味料の黒胡椒。
毎日なにげなく使っている黒胡椒ですが、カラダにいい効果があるということをご存知でしたか?
『黒胡椒にはどんな効果が!?白胡椒との違いは?』黒胡椒を使って作るおすすめの料理も紹介します!
黒胡椒と白胡椒やピンクペッパーなどの違いから、黒胡椒の持つカラダにいい効果についてお話しますよ。
「黒胡椒大好き!」という方から「普通のコショウと違いが分からない・・・」という方まで、是非チェックしてみてくださいね。
黒胡椒が持つ驚きの効果
黒胡椒の一番の魅力である、ピリッとした辛味。この辛味の成分がわたしたちのカラダにいい効果をもたらしてくれるんです。
黒胡椒に含まれる辛味の成分はピペリンといい、このピペリンが黒胡椒の独特の風味を産んでいます。
そしてこのピペリンの効果で一番注目したいのが「代謝アップ効果」です。
ピペリンには血管を広げて血の巡りを良くしてくれる働きと交感神経を刺激する働きがあり、この働きによってカラダが温まり代謝アップに繋がるんですね。
ダイエット中の方にも冷え性でお悩みの方にも、黒胡椒は嬉しい効果をもたらしてくれますよ。
また、ピペリンには食欲を増す働きと消化吸収を助けてくれる働きもあるんです。
いろいろな働きをしてくれる黒胡椒ですが、たくさん食べると服用している薬の作用を強めてしまうこともあるので注意が必要です。
また、刺激が強いので胃腸の弱い方も黒胡椒をたくさん使った料理は控えたほうがよいでしょう。
黒胡椒と白胡椒の違い
よくスーパーなどでも並べて売られていることの多い、黒胡椒と白胡椒。もともとは同じ種類の植物の実からできるものなんです。
胡椒の木の実を完全に熟す前に収穫して、乾燥させたものが黒胡椒。それに対し白胡椒は、完全に熟した胡椒の木の実を水に漬けて皮を取り除いたもの。
もともとは同じ実からできている黒胡椒と白胡椒ですが、ぴりっとした辛味が特徴の黒胡椒に比べて白胡椒はマイルドな辛味を持ちます。
肉料理の風味付けに使われることが多い黒胡椒に対して、マイルドな風味を持つ白胡椒は白身魚や卵料理などに使われることが多いです。
また、白胡椒はホワイトソースなどの料理の色を邪魔しないようにしたいときに使われます。黒胡椒も白胡椒もそれぞれのおいしさがありますので、お好みで使ってみてくださいね。
ちなみにピンクペッパーとして売られている調味料は、熟した胡椒の木の実をそのまま使っているものもありますが、コショウボクというウルシ科の植物の実を乾燥させたものが日本では一般的なようです。
コショウボクは胡椒と似ていますが、辛味はほとんどなく粒の鮮やかな赤色を料理の彩りにするために使われることが多い調味料です。
黒胡椒を使ったおすすめ料理
黒胡椒の風味を楽しむなら、なんといってもホールの黒胡椒をミルでガリガリと挽いた、挽きたてのものが一番です。
そんな黒胡椒のおいしさを存分に楽しめるパスタ、カチョエペペのレシピをご紹介しましょう。イタリア語で「チーズと胡椒」という意味のこのパスタは、ローマの定番料理なんだそうですよ。
材料(1人分)
・スパゲッティ 80g
・バター 30g
・粉チーズ 大さじ2
・塩 適量
・黒胡椒 お好みの量
作り方
たっぷりのお湯にひとつまみ塩を入れて、表示時間通りにスパゲッティを茹でる。鍋やフライパンにバターを入れて中火~弱火で溶かし、そこに粉チーズと茹でたスパゲッティを加えて和える。皿に盛り付け、黒胡椒を振りかければできあがり。
材料も作り方もとってもシンプルなこのカチョエペペ。濃厚なバターとチーズのクリーミーさを黒胡椒のピリッとした風味がひきしめてくれます。
黒胡椒はミルで挽いて振りかけるのが一番オススメですが、あらびきタイプのものでもOKですよ。
スパゲッティを茹でて、茹で汁を捨てた後の鍋でバターを溶かせば鍋ひとつで出来てしまう手軽さも魅力のこのレシピ、是非一度試してみてくださいね。