レンコンは1節丸ごとだと意外と長持ちさせることの出来る野菜ですが、皮を向いた所や切り口が空気に触れた時の劣化と変色しやすさが早く、保存方法に気を使わないとある程度以上の保存期間が確保できない野菜。
しかしレンコンは中華料理か日本食以外ではあまり使われない食材であり、最近は買う人も減って来たそうで、レンコンの変色を防ぐための基本の方法であるお酢や水につけることを知っている人はいても長持ちさせるためのポイントを知らない人も多いとのこと。
例えば常温で保存するのが良いのか、あるいは冷蔵庫のほうが良いのかを知らない人もいるでしょうし、冷凍庫で保存できるのか?他にどんな保存方法があるのかなどを知らない人も多いでしょう。
そこで今回は、保存方法の参考になればと思い基礎的な保存方法と保存期間に加え、「干してレンコンを長持ちさせる保存方法」や「土に埋めての保存方法」などまでを解説した『レンコンの長持ちさせる保存方法と保存期間!日持ちさせる方法とは?』と言う記事を書かせていただきました。
少々長めの記事になりますが、その分色々なことまでしっかりと解説させていただきますので是非御覧下さい。
レンコンを長持ちさせる保存方法と保存期間
まずはレンコンの主な保存方法と保存期間をご紹介します。
- 常温で夏場で2日、冬場なら処理をして最大4日
- 冷蔵でそのままで5日、処理をして最大2週間
- 冷凍で最大1ヶ月
御覧の通りレンコンは旬が冬である野菜なので高温に弱く、水の中で育つ植物なので乾燥にも弱いため、常温保存よりも冷蔵庫での保存が向いている野菜です。
しかしその冷蔵庫でも最大に状態が良くて2週間であり、冷凍庫で保存するのにはかないませんし、更には変色しやすく、見た目と味を良い状態で保存するならばここにも注意を払う必要があります。
そうした特徴も踏まえ続いて、詳しいそれぞれの保管方法について御説明します。
レンコンを常温で保存する場合
レンコンは夏場にも売られているものがありますが、実は旬が冬であり最適な保存温度が0℃~5℃とかなり低く、夏場では切ったものなら1日で悪くなることもあるほどに常温での保存には適していません。
では冬場ならば良いのかと言うと、レンコンは乾燥にもかなり弱く、冬場で温度が高くなくても乾燥することで悪くなりやすく、夏場に比べればマシですが冬場でも乾燥対策無しでは常温保存はあまりオススメは出来ません。
それでももし常温保存すると言うなら以下の保存方法をするのがオススメ。
- 新聞紙かキッチンペーパーを湿らせてレンコンを包む
- ビニール袋に入れてしっかり口を閉じるか、ラップでしっかりと包む
- 直射日光が当たらない場所で保存
レンコンを保存する時も温度変化や乾燥対策に活躍する新聞紙やキッチンペーパーを使うのがやはり有効です。
ベストとしては一節丸ごとで、土付きのままの状態なのですが、半分ぐらいにカットしているものであっても「切り口だけでなく全体を」しっかりとラップに包んでおくと2日ぐらいはこの方法で延命できます。
しかしベストの状態で保存したとしても、やはり平均的に冷蔵庫で保存する時よりも保存期間が短くなってしまうことには変わりありませんので、やはり常温よりかは冷蔵庫での保存をお勧めいたします。
レンコンを冷蔵庫で保存する場合
レンコンの最適保存温度が低く、乾燥にも弱いので、やはり常温よりも冷蔵庫での保存がレンコンにはオススメ。
丸ごとの場合や半分ぐらいにカットしたものならば上記の【常温保存する場合】でご紹介した方法と同じで大体5日ぐらい持ちますが、冷蔵庫で保存するならば更に保存期間を長くする方法もあります。
その方法は以下のもの
- タッパーやジップ付の袋など密封できる容器・袋に入れる
- レンコン全体が浸かる位水を入れる
- 中の水を2日に1回程度取り替える
この方法ならば1節丸ごとや半分ぐらいにカットしたものなら大体10日から2週間ぐらいまで保存することが出来るようになります。
しかし流石にこの水に浸しておく保存方法でも皮を向いてしまっていたり、スライスしていたりと直接向き出しになっている面が多い場合は3日で限度だと思ってください。
レンコンを冷凍庫で保存する場合
レンコンも冷凍庫での保存が1番保存期間を長くすることが出来る野菜であり、冷凍前の処理方法によっては味も、食感も、見た目も損なうことなく、保存する事も可能なのである程度以上長持ちさせたいのならば冷凍庫での保存こそが断然オススメ。
冷凍する方法で一番オススメなのは以下の方法
- 皮を剥いてしまい、均一な大きさに輪切りや角切りにする
- 酢を少し加えた水で弱火で1・2分ほど固めに茹でる
- キッチンペーパーなどで水気をしっかり取る
- フリーザーバッグに入れて空気をしっかりと抜いて冷凍庫で保存
硬めに茹でる工程を、単純に酢水に5分ほどつけるだけで保存しても大丈夫なのですが、レンコンの最大の特徴である食感が茹でた場合のほうが良く、余程手間だと思うのでなければゆでるのがオススメ。
ポイントとしては料理するときは凍ったまま煮たり炒めたりして使うので、予め用途を決めてレンコンを最適な大きさにスライスまたはカットしておくことです。
以上がレンコンのそれぞれの基本的な保存方法のコツと保存期間です。
では主な保存方法と保存期間のご紹介を終えたところで、次はそれ以外の保存に関わることついてご紹介させていただきます。
干してレンコンを長持ちさせる保存方法
あまりポピュラーではありませんがレンコンはある程度以下に薄くスライスしたものならば、乾燥させて保存することでも1ヶ月ほど保存することが可能です。
その干したレンコンを作る方法は以下の通り
- 皮を剥いてしまい、薄くスライス
- 酢を少し加えた水に2分ほど晒す
- キッチンペーパーなどで表面を押さえても湿らない具合になるまで水気をしっかり取る
- ザルやかごに入れて、軽く塩を振り3日程天日干しする
保存するときは当たり前ですが、密閉できるような瓶やタッパーあるいはジップ付きの袋に入れ、冷蔵庫で保存するか乾燥剤を入れて常温の冷暗所で保存してください。
使うときは水で戻して炒め物にしても良いですし、そのまま揚げてチップスとしても美味しいです。
ただしかなり薄くスライスする必要があり、煮物にしたりするにはあまり向いていないので、そこは少し残念な所と言えます。
土に埋めての保存方法
レンコンに限ったことではなく、根野菜は基本的に土に埋めると言う方法で長持ちさせることが出来るようになります。
大体の人がこうして「土に埋める」と聞くと畑ぐらいの規模を想像する人が殆どだとは思いますが、別にそこまでは必要としません。
例えばプランターや植木鉢に土を入れてその中に丸ごと1節のままレンコンを入れておくと夏場でも1週間、冬場だと2ヶ月位最大で長持ちさせることが出来るそうです。
土と言うのは保温性と保湿性の両方に優れたもので、ある程度の湿り気を持たせておくと根菜を保存するには実は冷蔵庫以上に有効なことも多く、そこまでする人は多くはないと思いますが、一回野菜保存用のセットを用意すると意外と便利なこともあるので、庭がある方やキッチンの側にベランダある方は頭の片隅にでも置いておいてください。
最後に万が一悪くなってきた時の見分け方をご紹介します。
レンコンはどうなったら悪くなっているのか?
悪くなったことが分かるポイント
- 柔らかくなっている
- 直接空気に触れている箇所が赤茶色
- 表面がぬるぬるする
- 異臭がする
レンコンは直接空気に触れると、ピンクから赤茶色になり、それを越えると黒くなります。
なので切った場合に中まで真っ黒という場合はもう食べない方が良く、その前の赤茶色の段階がギリギリ「食べられる」レベルです。
触った時にぬるぬるしたらほぼアウトで腐る一歩手前ですので出来ればもう食べない方が良いです。これ以上進んで異臭がしたら完全にアウトですので絶対に食べないようにしましょう。