お菓子やケーキ作りに欠かせないベーキングパウダーですが常備して毎日使うと言う方は多くなく、前に使ったのがあったはずだと使おうと思ったら、賞味期限切れしてしまっていることも少なくないです。
しかし粉類の多くは賞味期限切れしても見た目が大きく変化するものではありませんし、ベーキングパウダーは特に開封後のものでもしっかりと密閉できる入れ物に入っていることが多く、保存方法次第では開封後で賞味期限切れしていたとしても、まだ使えそうな気にさせることも多いです。
その為実際の所どのくらい賞味期限切れしてからでも使えるのかが気になる人は少なくないでしょう。
- 賞味期限切れしてしまうとどういう問題が起こるのか?
- どうなっていたら使わないほうがいいのか?
- あるいは賞味期限切れしたあとのベーキングパウダーを何かに使えないか?
・・・など賞味期限切れしたベーキングパウダーについて疑問に思うことがある人もいるでしょう。
そこで今回はベーキングパウダーの賞味期限についてや、少しでも長く使えるようにする保存方法から賞味期限切れした後についてまでをご紹介させていただきます『ベーキングパウダーの賞味期限はどのくらい?開封後の保存方法と賞味期限切れの使い道!』と言う記事を書かせていただきました。
ベーキングパウダーの賞味期限に関する情報に興味ございませんか?
Topics
ベーキングパウダーの賞味期限は実際どれほど切れても大丈夫なのか?
まずはベーキングパウダーの賞味期限について簡単にご紹介いたします。
まず大体のベーキングパウダーに表示されている賞味期限としましては製造後6か月とされている物が多く、メーカー記載の賞味期限は「未開封の状態で」が基本ですので1番確実なラインは「未開封の状態で半年まで」のものだと思ってください。
もちろんこの賞味期限の日数はメーカーが 「製品の品質を保証できる」と自信を持って言える間の日数なので、実際の「食べられなくなるかもしれない状態」になるよりもかなり短めにつけていますので、未開封であれば過ぎれば絶対に食べられなくなると言うこともありません。
きちんと密封された状態のまま、高温多湿での保存状態とかで保存していたのでなければ、基本腐ることはありませんのでカビや害虫の被害に合っていなければ実は賞味期限を数ヶ月~数年ぐらい過ぎても「食べられなくなる」ことはほとんどありません。
しかしベーキングパウダーは生地を膨らませるために使うものであり、どれほど炭酸ガスを多く発生させられるかこそが価値ですから小麦粉や米粉、片栗粉などに比べると「食べられなくなる」前に「価値が全くなくなる」ことが多いので、長持ちするとは言えません。
それと言うのもベーキングパウダーは空気中の水分と混ざっても炭酸ガスを発生させてしまうので、湿気てしまえばもちろんのこと、長時間空気に触れていると炭酸ガスが出なくなるからです。
その為しっかりとした真空状態にキープする保存方法がないのであれば、ジップロックなどで密閉しても開封後2ヶ月ぐらいで生地の膨らみが悪くなってきます。
ベーキングパウダーの最適な保存方法とは?
ベーキングパウダーの賞味期限についてをご紹介させていただいた所で、次は保存しておく為にはどんな環境が望ましいのかをここではご説明させていただきます。
基本的にはベーキングパウダーは殆どの粉類同様に高温多湿の環境に弱いですからメーカーの方も冷蔵庫での保存をオススメしております。
この理由は湿気てしまうといけないと言う理由もそうなのですが、粉類がダメになる時は粉類の持つ高い栄養価のせいで繁殖してしまうカビや害虫が原因だからでして、カビやダニが繁殖する3要素「高い栄養、高温、多湿」の温度と湿度を発生しにくい状態にしておくためです。
基本的に小麦粉などよりはアルカリ性や酸性の成分の化学物質が多く使われているので比較的安全なのですが、ダニにも一応注意をした方が良いです。
ダニは0.3mm~0.5mmの大きさですからちょっとした隙間からも入り込もうとしてきますし、何より生き物ですからビニールや紙程度ならば簡単に食い破ってしまい、内部に侵入してしまう恐れがあるのです。
その為かなりしっかりと密閉できる缶入りのものならばともかく、そうでないものはしっかりと口を縛ったからとかチャックつきだからで安心しきらずタッパーなどに入れるのがベストです。
また同じく温度と湿度が低い冷凍庫でのベーキングパウダーの保存をオススメするサイトもありますが、扉の開閉や出し入れの時の温度変化でかえって結露してしまいやすかったり臭い移りをする可能性が高くなるためにメーカーはあまりオススメしていません。
冷蔵庫でも同様の心配はもちろんゼロではありませんが、常温で保存したり冷凍庫で保存したりするよりもマシですので、やはりベーキングパウダーは冷蔵庫に入れる保存方法が1番ベターだと思ってください。
ベーキングパウダーがまだ使えるかどうかのチェックポイント
賞味期限や保存方法についてご紹介させていただいた所で次にベーキングパウダーはどうなっていたら使えないのかをチェックするポイントをご紹介します。
そのポイントは以下のもの
- 固形化してしまってはいないか?
- 保存状態はどうだったか?
- カビは生えていないか?
これらのポイントを上から順番にチェックしていき問題があると感じたらほぼ使えません。
それぞれのチェックポイントについてもう少し詳しく説明しますと以下の通り。
固形化してしまってはいないか?
見た目からしてベーキングパウダーがサラサラしたパウダー状でなくなっていると、湿気を吸収し炭酸ガスが発生した後の残りカスの様な状態になっているので、もう既に生地を膨らませる力がなくなっていると見て間違いないです。
また一部だけ塊が出来てしまっているだけでも同様に膨らませる力はかなり失われてしまっているので食べる分には問題なくても、思ったよりも膨らまない可能性はかなり高いと思ってください。
保存状態はどうだったか?
まず保存状態についてですが、上記の【最適な保存方法とは?】でご紹介したように、開封した後かどうか?高温多湿の環境で保存していなかったどうか?そしてタッパーなどのダニや害虫が食い破れないようなしっかりとした入れ物の中に入れてあったかどうか?を気にしてください。
ベーキングパウダーは粉類の中でも特に湿気を含むと商品価値がなくなるので、未開封ならば長持ちしますがそうでなければむしろ寿命が短いですから、開封後のものなら密封して冷蔵庫または冷凍庫で保存していなければ生地を膨らませる力が1ヶ月でなくなっていることもあります。
カビは生えていないか?
未開封であればあまりカビが生えることはないのですが、開封後の場合ですと冷蔵庫以下の温度で保存していなければカビが生える可能性は十分ありえますし、低い温度の場所で保存していても、出したり入れたり何度もしたりしていれば温度変化で結露し、カビが生えることもありますので注意です。
「ポワッ」っとしたものが付着していたり、変な臭いがしたり、明らかに白ではない色が混じるので見た目で分からないことはないと思いますので、このような状態のベーキングパウダーは早々に処分してしまってください。
賞味期限切れのベーキングパウダーの使い道は何かないのか?
重曹やクエン酸などの粉類はもちろん、小麦粉や片栗粉でも賞味期限切れしてちょっと料理に使いたくないものを料理以外に使う色々な方法と言うのがあるので、ベーキングパウダーにも何か利用方法は何かないのかと思う人もいるかと思います。
重曹ならばそこそこ強いアルカリ性なので油汚れなどの掃除などに使えるのですが、ベーキングパウダーはアルカリ性と酸性の両方の成分を配合しており、掃除する時に中性になりますのでなんの効果も出ません。
また、食べ物以外の使い道として、ベーキングパウダーを使い入浴剤を作ると言う方法があるのですが、この場合は炭酸ガスがまだ出る状態のものに限りますので、これに使えるものはまだ料理にも使えることが多く、「使えなくなったベーキングパウダーの利用法」とは言えないです。
靴擦れ予防に賞味期限切れのベーキングパウダーを使う方法
唯一、賞味期限切れのベーキングパウダーを使う方法としては、靴擦れ予防や、夏にサンダルを履く際のセルフケアとしてベーキングパウダーを用いる活用する方法があります。
<用意するもの>
- ベーキングパウダー
- クリーム
<塗り方>
- 足にクリームを万遍なくぬり、足を柔らかくする。
- ティースプーン1杯分のベーキングパウダーを指の間など靴擦れが起きやすい部位に万遍なくぬる。
- 最後に余分なベーキングパウダーを落とす。
賞味期限切れで、捨てる前のベーキングパウダーがあれば是非活用してみて下さいね。
それでは最後までご覧いただきありがとうございました。