ダイエットや健康管理のことを考えると甘いものは極力減らさなくちゃ!と思って料理のときに砂糖の量を控えめにと考える方も多いのではないでしょうか?
でも、煮物をふっくら炊き上げたりツヤを出してくれるのに一役買っているのは実は砂糖。
お肉を柔らかくしたり、冷めても美味しく食べれるようにする働きもあるんです。
それで、様々な素材を砂糖を上手に使って美味しく料理するなら、栄養バランスの取れた健康な食生活を維持するのに役立つんです。
では、砂糖の種類によってそれぞれどんな違いがあるのでしょうか?
上白糖以外に、健康や美容のために、黒糖、きび砂糖、三温糖、てんさい糖などを毎日の料理の中で上手に使えたらいいですよね。
そこで、これからチャレンジしてみるのに使いやすい、きび砂糖と三温糖、てんさい糖の特徴や違いをまとめてみました。
ここが違う!原材料の違い
砂糖の原材料は主に2種類。
サトウキビとてんさい(砂糖大根)です。
それぞれの原産地を比べると、サトウキビは熱帯の植物ゆえに体を冷やす作用があり、消化吸収も早いという特徴があります。
てんさいは寒冷地でとれるため体を温める作用があり、ゆっくりと消化されるので血糖値の上昇がゆるやかという特徴があります。
そして、てんさいには「オリゴ糖」が多く含まれているので、腸内のビフィズス菌の働きを助けてくれる、お腹に優しい砂糖といえます。
これだけを見ても、サトウキビを原材料とするきび砂糖と三温糖と、てんさいを原材料とするてんさい糖の特徴が解ってきましたね。
では次に、製法の違いから解るきび砂糖と三温糖の特徴を見てみましょう。
ここが違う!製法の違いで異なる風味と栄養価
両方ともサトウキビから作られるきび砂糖と三温糖。
色もたいして変わらないのに、風味も栄養価も大きく異なります。
この違いはどこからくるのでしょうか?それは、製法にあるんです。
サトウキビから絞られた砂糖液、これを煮詰めていって作られるのがきび砂糖です。
なので、サトウキビ本来の風味が生きていて、ミネラルも多く含まれています。
また、精製されていないため体内でゆっくり消化吸収されるので、血糖値の上昇も三温糖に比べゆっくりです。
三温糖は、絞られた砂糖液を精製し上白糖やグラニュー糖が作られた後、残った液体を結晶化させて作られます。
三温糖の色は煮詰める過程の加熱で付き、独特のコクもこの過程できるんです。
それで、栄養成分は上白糖とほとんど違いはありません。
味でくらべると、きび砂糖は優しい甘さ、三温糖ははっきりした甘さと独特のコクがあります。
それぞれの特徴が解ったところで、美容と健康のために役立つ使い方をご紹介しましょう。
健康のために!毎日の料理でどんなふうに使い分ければいいの?
美容や健康のことを考えるなら、少ない砂糖でしっかり甘みが感じられると嬉しいですよね。
きび砂糖とてんさい糖の2つを常備使いに変えてみるのはいかかでしょうか?
きび砂糖のコクと風味は和食に相性がいいと言われています。
煮魚や煮物に使うと、素材の臭みも和らぎおいしく作ることができます。
てんさい糖はまろやかな甘さなので、あっさりとした甘さにしたい料理に使えます。
また、体を温める効果やお腹の調子を整えてくれる特徴を生かして、普段飲み物に入れているグラニュー糖をてんさい糖に変えるでけで、無理なく美容のサポートができちゃいますね。
砂糖は種類によってそれぞれの風味や甘さが違うので、種類を変える時、使い始めは今までの料理やお菓子で使っていた分量とは少し違うことも覚えておきましょう。
個人の好みもありますが、上白糖は基本のあっさりした甘さです。
他の種類の砂糖は上白糖と比べると、よりコクや個性を感じるはずです。
初めて使うときには、何割か量を減らして使って、だんだん自分の好みの量を知っていくのもいいですね。
さて、どんな新しい味に出会えるでしょうか?楽しみですね。