【管理栄養士監修】キクラゲの保存方法と保存期間!日持ちさせる方法とは?

キクラゲはキノコ類の中でも非常に長持ちしやすい食材ですし、ほとんどの方が乾燥キクラゲを買うことが多いのであまり保存期間を気にしたことがない人が多いかと思います。

しかしだからこそたまたま生のキクラゲを貰ったり、乾燥させたものを多く水で戻しすぎてしまった時に常温や冷蔵庫でどれほど長持ちさせることが出来るのか、あるいは冷凍できるのかを知らない方も多いかと思います。

そこで今回はそんな以外と知らない人が多いであろうキクラゲについての基礎的な保存方法と保存期間などを解説した 『キクラゲの保存方法と保存期間!日持ちさせる方法とは?』 と言う記事を書かせていただきました。

意外と知らない人も多い生のキクラゲや、乾燥キクラゲを戻したものの保存についてのことに知りたい方は是非参考にしてください。

キクラゲを長持ちさせる保存方法と保存期間

まずは知らない人が多いであろう生の状態のキクラゲの保存方法別の保存期間をご紹介します。

  • 常温で最大で1週間
  • 冷蔵庫で最大20日
  • 冷凍で最大3ヶ月

御覧の通り、キノコ類ですし、生のものと聞くと足が早そうなイメージがありますが、しめじやしいたけなどの他の良く食べるキノコに比べて長持ちすることが分かっていただけると思います。

最も一般的に日本で使われているであろう乾燥キクラゲですと更に保存期間は長く常温でも未開封で1年ぐらい、開封後もジップロックなどに入れ、出来るだけ乾燥した状態を保っておけば数ヶ月は長持ちします

水で戻した乾燥キクラゲとなりますと流石に常温で保存するのが難しく、大体冷蔵庫で1週間、冷凍して1ヶ月ぐらいが保存期間の目安になります

また冷凍した場合、生のきくらげはもちろんのこと水で戻した乾燥キクラゲであってもあまり食感が劣化せず、元から臭いがなく、味が特徴のキノコでもないですから、冷凍するデメリットが少ないことも長所と言えます。

生のきくらげを乾燥させて保存すると言うことも可能ですが、少しでも水分が残っているとすぐカビが生えてくるので、日本の一般的なご家庭で乾燥させるのは少々難しく、あまりおすすめはできません。もし完全に乾燥させることが出来たならば半年から1年が保存期間の目安です。

それでは次は詳しいそれぞれの保存方法について御説明します。

キクラゲを常温で保存する場合

まず既に軽く触れましたが、きくらげは環境変化全般にある程度強いですが、流石に25℃を越える温度や人が不快に思うほどの湿度の高さの中では長持ちしませんので、梅雨と夏場の時期は常温保存しないことをおすすめします。

また生のきくらげも乾燥キクラゲと同様に、出来るだけ水分が付かないようにしなければカビが生えてきてしまうので、少しでも長持ちさせたい時は以下のような保存方法をおすすめします。

  1. パックから取り出し表面の水分をキッチンペーパーで出来るだけふき取る
  2. 新聞紙やキッチンペーパーに包む
  3. タッパーやジップロックなどに入れ空気を出来るだけ抜く
  4. 冷暗所で保存し、2日に1度ぐらい包んだ新聞紙やキッチンペーパーを変える

この方法ならば温度や湿度が高すぎず、更に買ってきた状態が新鮮なものであれば最大で約1週間ほど長持ちします

とは言え結構手間ですし、余程冷蔵庫や冷凍庫に空きがない場合でなければ常温保存するメリットは殆どありませんから、基本的にやはりきくらげの保存は乾燥キクラゲでなければ冷蔵庫か冷凍庫での保存がおすすめです。

乾燥キクラゲを戻したものについては、戻す時に既に大量の水分を含み、余分な水分を取りきれるものでないため、常温保存はおすすめできません

キクラゲを冷蔵庫で保存する場合

生のキクラゲを保存するならやはり基本は冷蔵庫になると思います。

一応1週間ぐらいは野菜室に買ってきてそのまま入れておいても大丈夫なことが多いですが、より長持ちさせたい時の保存方法でおすすめなのは以下の通り。

  1. パックから取り出し表面が濡れていればキッチンペーパーでふき取る
  2. 新聞紙やキッチンペーパーに包む
  3. タッパーやビニール袋に入れ口を軽く縛る
  4. 冷蔵庫で保存

冷蔵庫で保存する時も常温保存する時と同じく水分を出来るだけ付かないようにするのが基本ですが、冷蔵庫の中は野菜室であっても意外と乾燥しますので、常温保存する時ほど密閉することに拘らなくとも比較的長持ちします。

もちろん逆に乾燥しすぎてしまうこともありますが、元からかなり水分を多く含んでいるものですから2週間以上保存するのでなければそのままで大丈夫ですし、心配ならば1週間に一度くらい包んでいる新聞紙やキッチンペーパーを取り替えるついでに50℃前後のお湯につけることで水分をきくらげが取り戻せます

乾燥キクラゲを水で戻したものについてもほぼ同じですが、同じ保存方法をとっても保存期間の目安は5日ぐらいが限度となります

もしこれ以上の期間を保存したいならば、後は冷凍して保存するしかありません。

キクラゲを冷凍庫で保存する場合

キクラゲは乾燥キクラゲを戻したものであっても他のキノコ類よりも冷凍しても食感が落ちず、元から臭いがなく、味が特徴のキノコでもないですから冷凍するデメリットが殆どないので保存期間を長くしたいなら冷凍してしまうのもありです。

冷凍する場合は丸のままでも、使いやすい形に切ってからでもよく、特に面倒な処理も必要なしにただラップにしっかり包んだり、ジップロックに入れしっかり空気を抜いて保存すればそれで良いですし、使う時は凍ったままでも直ぐ溶けますのでそのまま調理できます。

もちろん乾燥キクラゲを戻したものを冷凍する時は流石に表面の水気ぐらいはキッチンペーパーなどでふき取ってから冷凍した方が良いです。

また保存期間はこの場合大体3ヶ月ぐらいは特に食感などに変化なく保存しておくことが出来ますが、流石に再冷凍しようとすれば食感が悪くなってしまうので最初から小分けにして冷凍することをおすすめします

乾燥キクラゲを戻したものを冷凍した場合は流石に食感が多少落ちると言われていますが、殆どの人にとってはそこまで気にするほどの違いでもありませんので戻しすぎてしまった時は安心して冷凍保存してください。

最後に万が一悪くなってきた時の見分け方をご紹介します。

キクラゲはどうなったら悪くなっているのか?

ほとんどの方が乾燥キクラゲを使っていると思いますので、生のきくらげが悪くなったことが分かるポイントもまず知らないかと思います。

そこでまず生のきくらげが悪くなった時のポイントをご紹介させていただきます。

  • 表面にぬめりがある状態
  • 白っぽいものが付いている状態
  • 臭いを感じる状態
  • 表面が溶けた状態

表面のぬめりを感じたらもう結構危険で腐り始めています

それを超えると表面が溶け触ったときに簡単に一部が崩れたりするのでこうなったら絶対に食べないようにしましょう。

白っぽいものが付着しているときはほぼ間違いなくカビです。

これも表面に少し付いているだけに見えたとしても、すでに内部でカビが繁殖していることがありますので食べないほうが無難です。

またきくらげは元々香りも殆ど感じることが出来ない種類のキノコですから、良く腐ったものにする酸味のある臭いやカルキのような臭いだけでなく、どんな臭いであっても「なにか臭いがする」と少しでも感じた時は食べないほうが良いです

ご紹介した保存方法をしている場合見た目以上にぬめりや臭いが判断基準となることが多いですので参考にしてみてください。

続いて乾燥キクラゲについてですが、こちらが主にダメになる理由はほとんどがカビです

その為実は乾燥キクラゲならば未開封であるのでしたら例え1年以上保存したものでも2年間ぐらい平気で食べられることが多いです

もちろん白っぽいものが少しでも付いていたり、戻した時に生のきくらげ同様に臭いの異常があると感じたら絶対に食べないようにしましょう。

カビはもちろんですが、元々悪くなりにくいキノコであるきくらげなので表面のぬめりにしろ、臭いの異常にしろ少しでもあればかなり末期だと思ってください。
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