オクラは栄養価が高く、時期によってはかなり安くまとめ買い出来る野菜ですが、長持ちする野菜ではありませんし、あんまり調理に使う幅がなく、まとめ買いをしてダメにしてしまう事も多いある野菜です。
その為少しでもオクラの保存期間を伸ばす保存方法は知っておいた方が良いのですが、「常温が良いのかそれとも冷蔵が良いのか?」はもちろん。
「冷凍庫で保存したり乾燥させたりして保存出来るのか?」「一番栄養価や味を保存する保存の仕方は生なのか、ゆでるべきなのか?」と言ったことを知らない人も多いでしょう。
そこで今回は、基礎的な保存方法と保存期間に加え「オクラをゆでて保存するメリット・デメリット」や「オクラ乾燥させて保存する場合」などまでを解説した 『オクラの保存方法と保存期間!日持ちさせる方法とは?』 と言う記事を書かせていただきました。
少々長めの記事になりますが、その分色々なことまでしっかりと解説させていただきますので是非御覧下さい。
オクラの主な保存方法と保存期間
まずはオクラの主な保存方法と保存期間をご紹介します。
- 常温で夏場で2日、冬場でも3日、処理をして最大5日
- 冷蔵庫でそのままなら約3日、処理をすると最大1週間
- 生のまま冷凍してもゆでて保存しても最大1ヶ月
御覧の通り圧倒的に冷凍庫で保存してしまうのが保存期間が長いです。
また基本的にオクラはゆでて刻んで食べるのがスタンダードな調理法ですから、冷凍して不利になるデメリットはあまりなく、買って来たらゆでるない調理に使う場合以外は全てまとめてゆでて冷凍するのがオススメ。
では続いて、どうしてこうした保存方法の特徴が出るのかなどの詳しいそれぞれの保管方法について御説明します。
オクラを常温で保存する場合
オクラの最適な保存温度が5~10℃と高くもなく低くもなくと言ったところですが、5℃以下ですと低温障害を起こしやすい野菜ですので夏でも冬でもあまり常温保存はオススメできません。
しかしそれでも常温保存して少しでも長持ちさせるなら以下の処理をするのがオススメ。
- 袋から取り出し新聞紙やキッチンペーパーに包む
- ビニール袋に入れて出来るだけヘタの部分を下にしてまとめる
- 出来るだけ風通しの良い冷暗所で保存する
ポイントは温度管理と過剰な水分を防ぐことで、熱すぎたり寒すぎたりするのから守るのはもちろん、出来るだけ水分が付着しないようにするのが理想。
オクラはあまり乾燥に強いわけではないのですが、オクラは水がついたりするとついた部分から変色しやすいです。
なのでどちらかと言うと湿気が多かったり、水がついたりしないように注意することが一番長持ちさせることに重要です。
もちろんそもそもあんまり長持ちしない野菜ですし、最適保存温度的に考えて常温保存が夏でも冬でもしにくいところはあるので、常温保存をするならばお早めにお召し上がりください。
オクラを冷蔵庫で保存する場合
オクラの保存に適した温度的にやはりそのまま保存するならば冷蔵庫のほうが良いです。
もちろんそれでもそのまま冷蔵庫の野菜室に入れておくだけだと、冬場の風通しの良い冷暗所での保存と大差ないぐらいの保存期間ですから、長持ちさせたいのであれば処理をする必要があります。
具体的にどれぐらい変わるかと言いますと、【常温保存する場合】で紹介した処理で5日ほど、そして常温ではあんまりオススメできない以下の処理をすることで1週間ほどの保存が可能になります。
- オクラのヘタの部分を下にして倒れないようにコップや容器に入れる
- ヘタの部分だけがつかるだけの水をいれる
- できれば袋に入れたり、覆ったりせず、2・3日に一回水を替える
一応この方法をとることで1週間ほど延命できますが、結構めんどくさいですし、野菜室でこの保存方法をとると野菜を入れたり出したりする時や、そもそもこの状態でオクラを入れるのがめんどくさいことも合わせてお伝えさせていただきます。
その為5日を超えて長期保存したい場合は冷蔵庫で頑張るよりも冷凍する方がオススメです。
オクラを冷凍庫で保存する場合
オクラを長持ちさせると言うか長期保存するつもりならば栄養価も落ちにくく、低温障害を起こさないため、一番順当なのはやはり冷凍しての保存です。
オクラは一応生のままでも冷凍庫で保存することが出来ますが、ゆでる下処理無しで調理することの方が珍しいので冷凍する時には以下の方法が最もオススメ。
- オクラを洗った後、塩もみして産毛を落とす
- 沸騰したお湯で固めにゆでる(20秒ぐらい)
- しっかりと水気をふき取り、フリーザーバッグに入れ空気を抜いて冷凍する。
これで解凍した時はゆでた後の状態になっていますので、後は解凍するだけでそのまま食べられますし、調理にそのまま解凍せずに使うことも可能です。
刻んでそのまま食べるぐらいしかしないと言うなら茹でた後、事前に刻んでしまっておいてもかまいませんし、使い道が決まっているなら用途に合わせてカットして冷凍することも出来ます。
ただ茹ですぎにだけは注意で、どのような解凍方法でもベシャベシャになってしまいますし、調理する時に大量に水が出るので茹でる時にだけは離れないことをオススメします。
以上のことがオクラのそれぞれの基本的な保存方法のコツと保存期間です。
オクラをゆでて保存するメリット・デメリット
オクラを保存する場合、ゆでてしまったほうが良いという話を良く聞くと思うのですが、オクラを保存する時にゆでてしまうと以下のメリット・デメリットがあります。
ゆでて保存するメリット
- 殆どの場合下茹でが必要なので、調理の手間がはぶける
- 味の劣化、見た目の変色が置きにくい
- 冷凍するのに適している
ゆでて保存するデメリット
- 茹でてしまうと長持ちしない
- ゆでた後はどんどん栄養素が失われる
- 冷凍以外の保存に適していない
冷凍庫での保存前提ならば圧倒的にゆでて保存するほうが良いのですが、他の保存方法をするならば食べる分だけゆでるようにしておいたほうが無難です。
もちろんゆでなくても1週間以上の保存期間は見込めませんが、ゆでてしまうと冷蔵庫で密封して保存したとしても2日目には悪くなってしまうこともありえるので、この差は大きいです。
オクラを乾燥させて保存する場合
あまりメジャーではありませんがオクラを保存する場合は乾燥させてしまうと言う方法もあります。
干したオクラをイメージできない人も多いと思いますが、オクラの特徴であるネバネバは干しても失われませんし、天日干しにすると香りと歯ごたえが良くもなります。
また3週間は長持ちさせることが可能で、食べる時は5分~10分程度水かぬるま湯で戻すだけですし、興味がある方は是非挑戦してみてください。
そんな乾燥オクラの作り方は以下の通り。
乾燥オクラの作り方
- さっと水洗いをしてしっかりと水気を拭き取り半分に切る
- ザルやネットなどに並べ、軽く塩を振って2・3日天日干しする
- 水分をキッチリ飛ばせたら乾燥剤を入れてジップ付き袋に入れ常温で保存
注意すべきはオクラが乾燥にも高めの温度にも強くはないが弱くないと言うことで、乾燥途中でオクラ自力で水分を含みなおしやすく、乾燥しきる前に悪くなってしまうことが多いこと。
しっかりと天気の良い日に連続して干すことと、夜はしっかりと取り込むようにしないとオクラがダメになってしまうこともあるので干す時はここに注意です。
最後に万が一悪くなってきた時の見分け方をご紹介します。
オクラはどうなったら悪くなっているのか?
悪くなったことが分かるポイント
- 皮が茶色く変色したり、柔らかくなっている
- 切っていないのに表面がぬめる
- 切った時に中まで変色している
- 異臭がする
水分が付着してしまっているとか、低温障害でこの状態にオクラはなりやすいのですが、今回ご紹介してきた方法でこうなってきているなら、もう既にこの段階から栄養とか美味しさは相当落ちており、食べることが出来るかどうかのギリギリレベルです。
しかしこれ以上進んで触った時に切っていないのにぬめりを感じたり、切った時に変色が中まで進んでいる時ほぼアウトですので絶対に食べないようにしましょう。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。