新玉ねぎと玉ねぎの栄養の違いや見分け方!代用はできるの?

新玉ねぎと普通の玉ねぎは一体何がどう違うのかご存知ですか?

日本において野菜の中には「新じゃが」、「新キャベツ」のように「新~」と名前がつけられて売られているものがいくつかありますが、玉ねぎはそうした野菜の中でも違いが大きな野菜。

しかし実際に味や食感はともかく栄養やそれぞれの見分け方、料理に使う時にお互いの代用がどこまで出来るかについてなど具体的なことまでは知らない方も意外といるもの。

そこで今回はそんな普通の玉ねぎと新玉ねぎの違いについてを色々とご紹介させていただきます『新玉ねぎと玉ねぎの栄養の違いや見分け方!代用はできるの?』と言う記事を書かせていただきました。

普通の玉ねぎと新玉ねぎの違いについて興味はございませんでしょうか?

新玉ねぎとはどんなもの?

最初に普通の玉ねぎと新玉ねぎの違いについてご説明するために新玉ねぎとはどんな特徴がある玉ねぎなのかを簡単にご紹介させていただきます。

まず見た目からして普通の玉ねぎは外側の皮が茶色いのに対して、新玉ねぎは外側の皮が黄色と言うか白と言うかクリーム色の見た目をしている違いがあります。

しかし新玉ねぎ最大の特徴として言えるのはなんと言っても水分含有量の多さと甘みの強さです。

その為オニオンスライスにしたり摺り下ろして生のまま食べるのにとても適しておりますし、敢えて隠し味として原形をとどめないほど煮込みたい時早く溶け込ませることが出来ると言えます。

しかしその反面普通の玉ねぎに比べて新玉ねぎは火を通すと水分が多く出てしまったり、荷崩れしやすいと言う特徴もありますし、料理によっては玉ねぎの持つ辛みや歯ごたえを生かしたいのに新玉ねぎを使った場合は食感があまり感じれなかったり、変に甘みが強く出すぎてしまうこともあります

日本の料理、特に煮る料理の場合はこの違いはかなり顕著に出てしまうもので、例えば玉ねぎの代わりに新玉ねぎを使った場合火を通す時間や調味料、特に砂糖やみりんの量を調整しないと肉じゃがは甘すぎてて見た目が悪くなったり、牛丼やカツ丼などの丼物の具は甘すぎて異常にべしゃっとしたりしてしまうことも良くあります。

こうした特徴以外にも「新玉ねぎも同じ玉ねぎだ」と思って失敗しやすい特徴としまして、賞味期限切れが新玉ねぎの方は「常温保存で5日前後、冷蔵庫でも10日前後」と早いと言う特徴があります。

確実に新玉ねぎを安全に美味しく食べるためには手に入ってから2・3日以内に食べることをおすすめします。
まして普通の玉ねぎの方は大体常温保存でも2ケ月持つこともあるほど長持ちする野菜ですから、これと同じような扱いをして新玉ねぎをダメにしてしまう方も少なくないようです。

こうした特徴から意外と普通の玉ねぎと同じように新玉ねぎを扱ってしまうと失敗してしまうことも少なくはありませんので、是非覚えておいて欲しいと思います。

新玉ねぎと普通の玉ねぎは違う種類なの?

新玉ねぎの特徴をご紹介させていただきましたところであまりのその特徴の違いから「新玉ねぎと普通の玉ねぎは違う種類のものなの?」と思う方もいるかと思いますが、結論から言いますとこの2つの玉ねぎは別に「違う種類の玉ねぎ」と言うわけではなく、収穫から出荷するまでの工程に「乾燥させているかどうか」で異なるだけです。

もちろん乾燥させるのに向いた品種や生で食べる時に美味しい品種などのようにそれぞれ品種改良が行われているため、「大体新玉ねぎにしやすい品種はコレ」と言うのはあります。しかし別にどの玉ねぎでも乾燥させずに食べることも出来れば、逆に乾燥させて長持ちするようにすることもできますので種類の違いではないとこの記事では書かせていただきました。

特徴からして分かる方が多いとは思いますが、新玉ねぎは乾燥させていない玉ねぎでして収穫後すぐ出荷する兼ね合いから基本的には最も生で美味しく食べられる4月から5月ぐらいまでの間にしか売られていません。

一方普通の玉ねぎと言われる方の玉ねぎは低温で乾燥させることで長持ちさせることが出来るようになっていますし、その工程を挟む関係で1年中販売されていると言うわけです。

その為実は新玉ねぎもやろうと思えば適切な低温でしっかりと乾燥させると普通の玉ねぎと同じかそれ以上に日持ちさせることも一応可能です。もちろんその場合特徴も普通の玉ネギと同じようなものとなってしまいますからそれなら普通の玉ねぎを最初から買った方が良いのですが。

新玉ねぎと普通の玉ねぎに栄養成分的違いはあるのか?

同じような名前が付いていても味が違う食べ物と言うのは大体の場合栄養成分も異なる場合が多く、「普通の玉ねぎと新玉ねぎぐらい味が違うと栄養成分も違うのではないか?」と思う方も当然いらっしゃるかと思います。

ですが結論から言いますと新玉ねぎと普通の玉ねぎの栄養成分はそんなに大きくは変わりません

例えば玉ねぎに含まれる代表的な成分であるデトックス作用で有名な「カリウム」や、辛みの成分であり刻むと涙が出る理由でもある「硫化アリル」、抗酸化作用が高いことで有名なポリフェノールの一種「ケルセチン」などをはじめ美容や健康に良いとされる成分はどちらの玉ねぎにもちゃんと含まれています。

それでも敢えて言うならば水分含有量が違ったり、乾燥させる工程で特定の成分が多少増したり減ったりはするのですが、その程度です。

その為基本的にどちらを食べたところで美容や健康にそんなに違いはないのですが、新玉ねぎは水に長時間さらさなくても生で美味しく食べることが出来ると言うところで多少違いが出ます

それと言うのも先ほどご紹介したような玉ねぎに含まれている主な健康効果が高いことで知られる成分である硫化アリルやケルセチンは、ともに水溶性でして水にさらす時間が長ければ長いほどそれらの成分はなくなってしまうからです。

その為そもそも水にさらさずとも生で食べられるし、火の通りも良く殆ど加熱しないで食べることが出来ると言う意味では新玉ねぎの方が普通の玉ねぎよりも美容や健康には良いと言うこともできます。

もちろんこれがどれほど大きな違いになるかと言いますと、「毎日丸々二つ食べた場合」とか、「数年間かけて摂取量を比較すれば」と言うレベルの「理論上は」の話ですからほとんど気にするほどのことでもないのですが。

新玉ねぎと普通の玉ねぎのそれぞれを代用する時のポイント

既にここまでで軽く触れてきましたように成分的な差は水分ぐらいしか大きく違わない玉ねぎと新玉ねぎですが、その違いにより料理にそれぞれを代用として使うとイマイチ違う出来になることも多く、それぞれをそれぞれの代用として使った場合味や見た目が残念なことになることもあり得ます。

そこで最後にそれぞれをそれぞれの代用として使う時のポイントをいくつかご紹介させていただきます。

まず新玉ねぎを玉ねぎの代用として使う加熱調理の際は甘味をつける調味料を減らすことと、加熱時間を短くするだけでなく、料理によっては投入のタイミングをずらしたり、別に加熱し後で合わせる形をとるのが一番おすすめ

具体的な例を挙げますとカレーや肉じゃがと言った料理を作る場合、基本的に新玉ねぎを普通の玉ねぎの代用としてそのまま使うと、料理が出来上がるころには新玉ねぎは原形をとどめておらず、砂糖を入れたかと思うぐらいの甘味が出ます。

その為より具体的には「新玉ねぎを加熱するなら最大でも5分以内」を大体の目安にして調理を進めるのがおすすめ。

もちろんこれを超えたら絶対に煮崩れすると言うわけでも、ここまでならそんなに甘みが出ないと言うわけでもありませんから、できれば新玉ねぎは加熱調理には使わない方が好ましいのですが、代用する際はこのことと甘みをつける調味料は減らす意識をしてみて欲しいと思います。

逆に新玉ねぎの代用を普通の玉ねぎでする場合は最初から小さく材料をカットする、長めに火を入れる、甘みのある調味料を気持ち多めに入れると言った調整をすることをおすすめします。

続いて新玉ねぎを玉ねぎの代用として使う生で食べる場合ですが、スライスの幅は0.5mm、カットサイズは1mm大きくすることがおすすめ

0.5mmでそんなに違うのか?と思う方もいるかと思いますが、オニオンスライスの薄さは「0.~」の世界です。包丁の刃の薄さぐらいで意外と食感で大きな違いが出ますので一度試してみて欲しいと思います。

基本的にオニオンスライスをはじめ玉ねぎは生食する場合辛くない方が喜ばれるため、同じ薄さで切って辛くない新玉ねぎは喜ばれるのですが、そもそも普段から普通の玉ねぎをオニオンスライスにして生食する方や食感も活かしたい時は普通の玉ねぎに比べ新玉ねぎはそうした辛みや食感の要素で劣ることもあり、「いつもと比べて違う」が悪い意味になることもあります。

また生食する時は殆どの方が普通の玉ねぎはある程度の時間水にさらすと思うのですが、新玉ねぎの場合はざるに入れてざっと表面を洗い流す程度で十分ですし、特に気にならないのであれば切ってそのまま盛り付けてしまっても大丈夫です。

むしろ新玉ねぎを普通の玉ねぎと同じ薄さでオニオンスライスを作り、同じ時間水にさらして食べると味気ないと言うか、水っぽい感じがするはずなので、玉ねぎの風味や味をできるだけ0にしたいと言う方以外はあまり水にさらさない方がおすすめとも言えます。

また逆に新玉ねぎの代用を普通の玉ねぎでする場合は、限界まで薄くスライスしたり、長めに水にさらすこと、カットのサイズは一回り小さくすることを意識することをおすすめします。

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