調味料の保存方法や保存期間に興味はありませんか?
殆ど料理なんてしないという方の家にも最低限、塩や砂糖、醤油ぐらいはあるでしょうし、ちょっと本格的な料理をするご家庭なら冷蔵庫も収納も調味料で一杯なんてこともあるかと思います。
そんな殆どの人が当たり前のように扱う調味料ですが、当然食べ物ですから保存期間を過ぎれば体に良くないものになりますし、保存方法が良くなければ味が悪くなったりすることもあります。
すごく当たり前のことを言っているように思うでしょうが、実際に冷蔵庫に入れるものを常温で保存している方、常温で保存できるのに冷蔵庫に入れて容量を圧迫している方はけっこういます。
そこで今回は大体のご家庭にある塩や砂糖から酒や粉類などの調味料の保存期間と保存方法をまとめ、一覧で見れるようにした『調味料一覧の保存方法と保存期間!冷蔵庫に入れるもの?入れないもの?など徹底解説』と言う記事を書かせていただきました。
自分は絶対大丈夫だと思う方ももっとキッチンを便利に使いやすく出来るかもしれませんので是非御覧いただきたく思います。
調味料大雑把な保存方法の分け方について
まずは簡単に当記事での調味料ごとの大体の「どうやって保存したら良いのか?」についてどんな風に分けるのかをご紹介します。
- 冷蔵庫で保存するべき調味料
- 冷蔵庫での保存をオススメする調味料
- 条件付で常温で保存できる調味料
- 常温保存に向いている調味料
以上の4つが当記事での調味料の保存方法の分け方です。
少しだけどう違うのかを解説します。
冷蔵庫で保存するべき調味料
基本的に冷蔵庫で保存を前提としている調味料であり、常温保存では腐ったり味が著しく低下する恐れのあるもの。複数種類の調味料を合わせたものが殆ど。
冷蔵庫での保存をオススメする調味料
常温で保存することで保存期間はそこまで減らずとも、味や風味が減退しやすい調味料。より具体的には湿気に弱いものや著しく酸化しやすいものがこれに当たります。
条件付で常温で保存できる調味料
上記の「冷蔵庫での保存をオススメする調味料」よりは劣化が軽いもの、あるいは常温保存しても悪くならないように出来るもの
常温保存に向いている調味料
乾燥することが良くなかったり、冷やさないほうが良い場合が多い調味料。
これらの保存方法の分け方に加え、その保存方法をした場合の大体の保存期間とちょっとした解説を加え、次からはそれぞれの調味料の一覧をご紹介します。
調味料の保存方法と保存期間一覧
塩
塩の保存方法の分類は「条件付で常温で保存できる調味料」であり、保存期間は「数年単位以上」です。
塩は温度はともかく湿度が大敵ですから冷蔵庫のほうが良いと言う方もいますが、冷蔵庫での保存の場合は調理の際に出したりしまったりしたり、食事しながらテーブル出していたりした時の温度変化により結露してしまう恐れがあります。
そのためより正しくは「水分を含ませないようにしての常温保存が好ましい」と言える調味料です。
湿気を吸うと固まってしまい、周囲の臭いを取り込んでしまいやすい特徴があるため、塩を保存する場合は、最低限タッパーやふた付きの容器など密封力の良い容器に入れるようにしましょう。
しかしそれでもある程度使っていると湿気を吸い込み固まるので、それを防ぐため炒った生米やピーナツを少量塩の中に入れたり、爪楊枝を入れておくことで塩が吸ってしまう水分を変わりに吸わせると更に良いです。
砂糖
砂糖の保存方法の分類は「常温保存に向いている調味料」であり、保存期間は「数年単位以上」です。
砂糖は温度変化に弱く、乾燥にも弱い特性を持っています。
そのため冷蔵庫から出したりしまったりするのは避けたほうが良いですし、密閉容器に入れていたとしても低温と乾燥により凝固しやすい特徴があるため冷蔵庫よりも常温で保存するのがオススメです。
醤油
醤油の保存方法の分類は「冷蔵庫での保存をオススメする調味料」であり、保存期間は「開封前は1年、開封後は1ヶ月」です。
1ヶ月過ぎてもすぐに使えなくなるということはありませんが、酸化による味の劣化が結構ある調味料ですし、保存状態によっては元々が発酵食品であり、カビが生えやすくもあります。
温度を下げることによりこのカビが生える可能性は比較的下げることが出来ますし、すぐに使いきる量だけ醤油挿しに移して使い、醤油の入れ物を出来るだけ開封しないようにして空気に触れる回数を減らすのが少しでも長持ちさせるコツです。
味噌
味噌の保存方法の分類は「冷蔵庫で保存するべき調味料」であり、保存期間は市販のもので「開封前は2~3年、開封後は3~6カ月」です。
実際に記載されている期限よりも「食べられなくなる」までにはかなり猶予があります。
しかし暖かいぐらいの温度とそこそこの湿度があれば発酵食品だけあり、カビが生えやすいものですから冷蔵庫で保存はする必要があります。
酢
酢の保存方法の分類は「常温保存に向いている調味料」であり、保存期間は「開封前は2年、開封後は1年」です。
基本的に最も劣化に強い調味料の一つで殺菌作用・防腐作用も強く、温度変化にも強いので直射日光さえ避ければ十分長い期間常温保存が可能です。
酒
酒の保存方法の分類は「条件付で常温で保存できる調味料」であり、保存期間は「開封前は数年単位以上、開封後は3~6カ月」です。
醸造により作られているため劣化しにくく、殺菌作用が強く、温度変化にも強めですので直射日光やあまりにも高い温度の場所でなければ常温保存は可能です。
しかし酸化による劣化を起こしはしますし、一定以上の温度でおいておくと味や風味のかなりの低下を起こすので、夏場や開封後は出来れば冷蔵庫での保存が望ましいです。
みりん
みりんの保存方法の分類は「常温保存に向いている調味料」であり、保存期間は「開封前は1年、開封後は3カ月」です。
かなりの割合が酒であり比較的劣化に強く、殺菌作用が高く、温度変化にも強めですから常温保存に耐えられますし、冷蔵保存すると含まれている糖分が結晶化してしまうため味も変わりますから常温保存こそが好ましいです。
もちろん酒と同じで酸化による劣化を起こしはしますし、一定以上の温度でおいておくと味や風味のかなりの低下を起こすので、開封後は出来れば冷蔵庫での保存が望ましいです。
ケチャップ
ケチャップの保存方法の分類は「条件付で常温で保存できる調味料」であり、保存期間は「開封前は1年半、開封後は1カ月」です。
ケチャップには結構な酢が入っており、殺菌効果は強めで保存料はあまり入っていませんが常温でもかなり長持ちします。
しかし酸化による劣化が激しく、一度開封をすると冷蔵庫で保存したほうが良いです。
マヨネーズ
マヨネーズの保存方法の分類は「常温保存に向いている調味料」であり、保存期間は「開封前は1年、開封後は1カ月」です。
マヨネーズは結構な酢と塩が入っており、殺菌効果・防腐作用共に強めで保存料があまり入っていなくとも常温でもかなり長持ちしますし、0℃前後でマヨネーズの油が分離しますから実は常温保存の方がオススメの調味料。
しかし油も大量に使ってあるために酸化による劣化が激しく、一度開封をすると冷蔵庫で保存したほうが良いです。
ソース(オイスターソースや焼肉のタレなども含む)
ソースの保存方法の分類は「冷蔵庫で保存するべき調味料」であり、保存期間は「開封前は2年、開封後は3カ月」です。
ソースはかなり色々な原材料を混ぜて作ってある調味料ですから酸化による味や風味の劣化が激しく冷蔵庫で保存したほうが良いです。
常温保存も未開封なら出来なくもないのですが、一度開封をすると冷蔵庫で保存したほうが良いですし、常温といっても15℃ぐらいまでが許容範囲なので結局冬以外は保存温度に適していない環境になるので注意です。
油
油の保存方法の分類は「常温保存に向いている調味料」であり、保存期間は容器で大きく変動するので下にまとめました。
- 透明なプラスチック容器:10ヶ月
- 透明なガラス容器:1年
- 色付きのガラス容器や金属容器:2年
油はカビや腐る心配は少ないですが温度変化と酸化による劣化が激しく、出来るだけ温度が低い所で直射日光を避け保存するのが好ましいですが、低温では凝固しやすいため冷蔵庫での保存はあまり得策ではありません。
そのため常温の冷暗所での保存をオススメさせていただきます。
粉類
粉類の保存方法の分類は「冷蔵庫での保存をオススメする調味料」であり、保存期間は薄力粉・中力粉は12ヶ月、強力粉は6ヶ月、片栗粉なら1年と結構変わりますのでそれぞれの粉の賞味期限を当てにして使い切りましょう。
基本的に粉類で1番危険なのはカビとコナダニですから、湿度と温度の両方を低くした状態での保存こそが望ましいです。
一応1ヶ月以内に全部すぐに使い切るというのであれば常温で保存して問題ないかと思いますが、1ヶ月以上保存するならばそのためジップ付きの袋で冷蔵庫での保存がベストです。
最適保存方法別調味料一覧
冷蔵庫で保存するべき調味料
- 味噌
- ポン酢や果実酢など
- ソース(オイスターソースや焼肉のタレなども含む)
冷蔵庫での保存をオススメする調味料
- 醤油
- 粉類
- みりん風調味料
条件付で常温で保存できる調味料
- 塩
- 酒
- ケチャップ
常温保存に向いている調味料
- 砂糖
- 酢
- みりん
- マヨネーズ
- 油
今回ご紹介し切れなかった調味料もあると思いますが、それでも結構今回ご紹介した調味料だけでも知らない人もいますので、キッチン周りを整理したいという方は是非とも参考にしてみてください。