【管理栄養士監修】かぼちゃの保存方法と保存期間!日持ちさせる方法とは?

夏から秋にかけて旬を迎えるかぼちゃはビタミン類を多く含む緑黄色野菜として有名で、独特の甘みがあり味も良く、更にはまるごとのままだと保存方法にそこまで気を使わずとも、常温で長持ちさせることが出来る非常に優秀な野菜。

しかし一度切ってしまったりすると一気に保存期間が短くなったり、味や栄養を保つための保存方法にコツがあったりするため、かぼちゃの保存方法や保存期間についても知っておいた方が得をします。

そこで今回は、基礎的な保存方法と保存期間に加え「切ったかぼちゃを保存するコツ」や「火を通したかぼちゃの保存について」などまでを解説した『かぼちゃの保存方法と保存期間!日持ちさせる方法とは?』と言う記事を書かせていただきました。

少々長めの記事になりますが、その分色々なことまでしっかりと解説させていただきますので是非御覧下さい。

かぼちゃの主な保存方法と保存期間

まずはかぼちゃの主な保存方法と保存期間をご紹介します。

  • 常温でまるごとのままなら1~2ヶ月
  • 冷蔵庫でもまるごとなら大体1~2ヶ月
  • 冷凍ならまるごとでなくとも大体1~2ヶ月

御覧の通り「まるごとなら」かぼちゃは常温でも特に問題なく長持ちしますし、特に保存に困ることはないのですが、問題はやはり切ってしまった後の場合。

一度切ってしまうと高い糖度と豊富な水分が仇となりそこからすぐ傷んでしまい、常温で保存すると2日ぐらいでカビがすぐ生えてしまいますし、ちゃんと処理をして冷蔵庫で保存しても4~5日でダメになることも多いです。

その為切ったかぼちゃをまるごとのままと同じぐらい長期保存したいならば冷凍するのが1番です。

ちゃんと下処理をせず、冷蔵庫にそのまま入れておくと2日でダメになることもあるので切ってあるかぼちゃを買って来た場合は、その日のうちに食べないのであれば下記で紹介します【切ったかぼちゃを保存するコツ】を参考に処理をするのがオススメです。

いつもならばこの後は詳しいそれぞれの保管方法について御説明しますが、かぼちゃに関しては切った場合の処理こそが重要なので今回はまず切ったかぼちゃについてのことから説明させていただきます。

切ったかぼちゃを保存するコツ

ここでは切ってしまったかぼちゃを少しでも長持ちさせるための処理と保存方法についての基本を御紹介させていただきます。

まず知っている人も多いかと思いますが、かぼちゃが悪くなるのは種とワタの部分からですから、スプーンなどでこの種とワタの部分をしっかりと取り除きます。

出来れば多少実が削れてしまってもかまいませんから、ガリガリ周りごと削りだす形でするのが好ましいです。

私たちからすれば主に食べる外の部分こそが大事なわけですが、かぼちゃにとってはここが一番大事ですから水分や栄養が集中しており、カビが繁殖し、水分が過剰になり溶け出してしまうのもここなのです。

ちなみにこの部分も食べられます。種はナッツ類のように食べることも多く、わたの部分も栄養価が高く、独特の味わいがあるので興味がある方はレシピを検索してみてください。
また種とわたの部分をとること以外にも出来るだけ水分を含ませないことが大事です。

これはかぼちゃがかなり大量の水分を含んでおり、内包している水分が切り口に集まっただけで腐るほどの野菜だからです。

なので種やわたをくりぬいた後洗ったりするのはNGです。

できれば種やわたをくりぬいたところにはキッチンペーパーをあてがうなどして、かぼちゃがそもそも含んでいる水分以上の過剰な水分に触れないようにするのが良いです。

もちろん温度管理も重要。

最適保存温度は5~15℃ぐらいですから常温よりも冷蔵庫での保存がオススメですが、それでも4~5日で悪くなるのでそれ以上長持ちさせたいのならば冷凍するのが良いです。

以上のことを簡単にまとめると以下のことが言えます。

  • 種やわたをしっかりとること
  • なるべく水分を取り、湿気に触れさせないこと
  • 野菜室での保存が望ましい

切ったかぼちゃを保存するコツは以上です。

かぼちゃを長持ちさせる保存方法

かぼちゃを常温保存する場合

上記したようにまるごとならばかぼちゃは別に極端に暑いとか直射日光に当たる場所でなければ常温保存で大丈夫です。

むしろ常温保存することで追熟が発生するメリットもあります。

追熟とは簡単に言うとデンプンが糖質に変わり甘みが増し、栄養価もあがる変化のことで、この変化は10~15℃ぐらいの間で起こるのでかぼちゃは常温保存したほうがいい場合もあるのです。

もちろんかぼちゃは湿気に弱く、最適保存温度が幅広いとは言っても20℃を超える中で保存するのは流石に良くはありませんから夏場や梅雨時期などは冷蔵庫での保存がオススメです、

しかしそうでなければ冷蔵庫でなくても1ヶ月以上の保存が常温でも冷暗所でなら可能なので「切る前は常温、切ったら冷蔵庫」が基本だと思っておけば良いでしょう。

かぼちゃを冷蔵庫で保存する場合

かぼちゃをまるごと冷蔵庫で保存するメリットはほぼありません。

むしろかぼちゃまるごと冷蔵庫に入れておいたりすると邪魔でしょうし、追熟も起こらないので夏場や梅雨時期、そして切ったかぼちゃ以外は冷蔵庫にかぼちゃは入れなくて良いです。

しかし逆に夏場や梅雨時期に入れたほうが良いと言えますし、既に紹介したように切ったかぼちゃは常温では下手をすると次の日にはダメになるので、絶対に冷蔵庫に入れたほうが良いです。

そんな冷蔵庫で切ったかぼちゃを長持ちさせる方法は以下の通り。

  1. 切ったかぼちゃの種やわたをしっかりとる
  2. くりぬいた部分にキッチンペーパーを詰める
  3. 新聞紙やキッチンペーパーで包んだあと、更にしっかりとラップで包む

これで大体冷蔵庫ですと4~5日持たすことができます。

かぼちゃを冷凍で保存する場合

かぼちゃを切ってしまった後も長持ちさせたいのならば冷凍保存1択です。

早速ですがかぼちゃを冷凍保存するオススメの方法からまずご紹介します。

  1. 切ったかぼちゃの種やわたをしっかりとる
  2. 適当な大きさにカット
  3. カットしたかぼちゃをフリーザーバックに入れ出来るだけ平らにする
  4. しっかりと空気を抜いて密閉し、冷凍庫へ入れる
カットした後に煮物用であればこの後は解凍せずに火を入れるので、見た目を良くするためと味を染み込ませるための面取りと皮の部分を包丁で剥ぐ工程を先にしておいたほうが良いです。

火を通して冷凍してもかまわないのですが、その場合だと解凍後にベシャベシャになったりと食感も味も劣化しやすく、他の使い方をする時にアレンジが必要になったりするのでその辺には注意。

逆に場所をとらなくなり、食感も最初から考慮せずに大丈夫で解凍してすぐに使えるため、スープやペーストにしてしまうなら冷凍する前に先に加工するのがオススメです。

火を通したかぼちゃの保存について

かぼちゃは火を通すとまた更に悪くなりやすく、常温だとその日のうちに、冷蔵庫での保存でも2日でダメになることもありえます。

その為火を通してしまったかぼちゃは次の日までに食べるならキッチリとラップをして冷蔵庫、それ以上長持ちさせるならば冷凍庫で保存するようにしましょう。

冷蔵庫で保存する場合は器に入れてキッチリとラップをすればそれで良いです。

冷凍庫での保存方法は以下のものがオススメ

  1. 出来るだけ水分をキッチンペーパーなどで取る
  2. フリーザーバックに入れ出来るだけ平らにする
  3. しっかりと空気を抜いて密閉し、冷凍庫へ入れる

基本は殆ど生のかぼちゃを冷凍する場合と変わりませんが、火を通したものは冷凍する時に出来るだけ水分を取っておかないと、解凍後ベシャベシャになったりするのでこれだけは注意

冷凍してしまえば火が通っていても1ヶ月持ちますので試してみてください。

最後に万が一悪くなってきた時の見分け方をご紹介します。

かぼちゃが悪くなった事が分かるポイント

悪くなったことが分かるポイント

  • 切った時に柔らかい
  • 持った時に異常に軽い
  • 異臭がする
  • 切った時にぬるっとする

まるごとのままでなら長期保存可能なかぼちゃですが、思ったよりも早く悪くなることもありますので上のポイントはおぼえて置いてください。

ちなみに切った物は次のポイント

  • 切断面が溶けたようになっている
  • 白っぽい粉が切断面に付着している
  • 異臭がする
  • 切った時ぬるぬるする
切断面が溶け始めるのは劣化の始まりの症状の一つ、その部分だけ切り落とせば食べられることはありますが、味・栄養共に低下しておりオススメは出来ません。

白っぽい粉が付着している場合はかぼちゃのデンプン質が表面で固形化を始めている場合もあり、絶対にカビだとは言えないのですが、既にダメになってきているサインですので、他の異常が感じられなければ食べられないことはないですが止めておいた方が良いです。

臭いで異常を感じたならば絶対にアウトですので食べないでください。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

逆引き検索