みょうがは彩りも添えることが出来る薬味として日本料理では使われることも多い野菜ですが、独特の風味のせいか最近は食べない方も多く、美味しい食べ方はもちろんのこと、長持ちさせる保存方法を知らない人も多いと聞きます。
ましてみょうがの保存方法によっての大体の保存期限や保存するなら冷蔵庫で保存した方が良いのか、常温保存した方が良いのかを知らない人も多いでしょうし、冷凍出来るのか、冷凍するとどうなるのかを知らない人もいるでしょう。
そこで今回はみょうがを美味しく保存するのに役立つ基礎的な保存方法と保存期間に加え、「みょうがを酢漬けで保存する方法について」や「みょうがを塩漬けで保存する方法について」などまでを解説した『みょうがの保存方法と保存期間!日持ちさせる方法とは?』と言う記事を書かせていただきました。
少々長めの記事になりますが、その分色々なことまでしっかりと解説させていただきますので是非御覧下さい。
みょうがを長持ちさせる保存方法と保存期間
まずはみょうがの主な保存方法と保存期間をご紹介します。
- 常温だと大体夏場で2日、冬場で3日
- 冷蔵庫だと大体4日、長持ちする処理をして10日
- 冷凍庫で最大2ヶ月
御覧のようにみょうがは基本的に夏から秋にかけての野菜ですが、意外と暑さに弱く常温保存には向いていませんし、冷蔵庫でも処理をしないと長持ちはしません。
また冷凍するとかなり長く長持ちはしますが、みょうがの美味しさのかなり重要な部分を担う食感が大きく損なわれるので、実はこちらもあまりオススメは出来ません。
そうした特徴も踏まえ続いて、詳しいそれぞれの保管方法について御説明します。
みょうがを常温で保存する場合
みょうがは暑さと乾燥に弱く、夏場は温度が問題で、冬場は乾燥が問題であまり長持ちしないので、温度と湿度の調整がしにくい常温保存するのはあまりオススメできません。
それでももしどうしても常温保存したいと言う場合には25℃を越えるような時期や梅雨時以外なら以下の方法をしておくと多少は長持ちさせられます。
- 泥や汚れを丁寧に落とすつもりで洗う
- 塗らしたキッチンペーパーもしくは新聞紙で包む
- ビニールやポリ袋に入れ、出来るだけ密閉状態にする
- 直射日光が当たらない出来るだけ涼しい場所に保存
みょうがの保存方法で特に気にして欲しいのはやはり水分であるため、こんな感じにしておくのが常温ですとまだ長持ちします。
また1番上の工程についてですが、スーパーで売っているようなみょうがは既にキレイになっているので本当に洗う必要はありません。
あくまで中まで水を染み込ませるつもりでいて欲しいため、中まで洗うようにするだけで結構です。
なんでしたら50℃前後のお湯につけておくと中にも水分が浸透しやすいので、50℃前後のお湯に5分ほどつけておいてもいいです。
もっともこれだけのことをしても、最大で常温では25℃以下ぐらいの夏場で2日、冬場で3日が美味しく食べられる保存期間の限界ですので、やはりあまり常温保存はオススメできません。
みょうがを冷蔵庫で保存する場合
みょうがを保存する基本的な場所は冷蔵庫をオススメします。
美味しい状態で保存しておくことを主目的にするならば、上記の【常温保存する場合】でご紹介した方法で保存していただくと大体4日位の保存期間が確保できますのでお試しください。
しかしそれ以上に保存期間を長持ちさせる方法も実はありまして、1週間以上は残しておきたい方は以下のような保存方法をお試しください。
- タッパー等にみょうがを入れる
- みょうがが浸かる程度の水を入れる
- しっかりとふた、もしくはラップをして冷蔵庫で保存
- 2~3日おきに水を交換する
この方法ならば最大で10日前後の保存期間を期待でき、食感も失うことなくみょうがを食べることが出来ます。
ただしこの方法ですと、みょうがの特徴的な香りや味の主成分が水溶性である為に栄養や風味を大きく損なってしまう恐れがあり、味と香りは毎日悪くなると思ってください。
その為5日前後なら常温保存でご紹介した方法、それ以上長持ちさせたいならば冷蔵庫で保存する方法をする感じにするのが良いと思います。
みょうがを冷凍で保存する場合
みょうがを冷蔵庫以上に長持ちさせることが出来るのは冷凍です。
しかし上記で触れたように冷凍してしまうと食感が大きく損なわれるので、あまりオススメはできません。
それでも冷凍して長期保存したい方は以下の方法をお試しください。
- みょうがを洗い水気をキッチンペーパーなどでふき取る
- 使う大きさにカット(一応丸ごとのままでも冷凍可能)
- フリーザーバック等になるべく平らに入れる
- 空気を抜いて冷凍庫に入れ、保存
これで最大2ヶ月間は長持ちさせることが出来ます。
この方法が1番長持ちさせることが出来るのですが、冷凍することで食感を失うだけでなく、細胞が壊れているので水分が外に流れ出やすく、中の水分が外に出るのと一緒に栄養や香りも逃げてしまうのでそこにも注意。
使う時は刻んだものを味噌汁の具や薬味として使用する場合は凍ったままでも使えます。
丸ごと冷凍したものは自然解凍で半解凍状態になった時に切って使わないと、かなり柔らかくなっているので切る時に滑らないように注意してください。
レンジにかけたりすると唯でさえかなり冷凍したことで柔らかくなってしまっており、ベシャベシャになる恐れもありますので、出来れば避けた方が良いです。
主な保存方法と保存期間のご紹介を終えたところで、次はそれ以外の保存についてご紹介させていただきます。
みょうがを酢漬けで保存する方法について
みょうがを長持ちさせる伝統的な保存方法として酢漬けがあります。
この酢漬けで保存する方法については以下の通り
- お酢200g、水100g、砂糖50g、塩小さじ1杯を基準に鍋に入れる
- 一度沸騰させ冷まし、漬ける酢を作る
- みょうがをジップロックに入れる
- 最初に作った酢をみょうがひたひたまで入れる
- 空気を抜いて冷蔵庫で保存
冷暗所でならば常温でも保存することが出来ますが、冷蔵庫で保存することで冷凍した場合と同じ2ヶ月以上長持ちさせることが出来るので、冷蔵庫で保存するのがオススメです。
当然甘酢の味がつくので生のものとはまた違った味となり、薬味としてよりもそのまま漬物として食べる形になるので、そこが若干残念な所です。
みょうがを塩漬けで保存する方法について
みょうがを保存するための方法として酢漬けよりもより簡単で原始的な方法として塩漬けにしてしまうと言う保存方法もあります。
塩漬けにする方法は以下の通り
- 大体みょうがと同量の塩を用意する
- みょうがを洗い水気をキッチンペーパーなどでふき取る
- 適当な大きさにカット(刻んだりあまり細かくはしないほうが良いです)
- 用意した塩と混ぜ合わせ、タッパーやジップロックなどに入れ冷暗所で保存
実に簡単でこれだけで大体半年から1年ぐらい持たせる事ができます。
最初のうちはしっかり水を拭き取ってもみょうがの水分が出てくると思いますので、出てきた水分はそのつど捨て、塩を減った分戻す感じでおくと更にベスト。
正し食べるときはもちろんこのままではとても食べられませんので、茶漉しなどに入れしっかりと塩を洗い流した後、更に2、3回塩抜きをしないと食べられないのが残念な所。
とは言えこのみょうがを塩漬けにする方法が最も長持ちさせることが出来る方法ですので、みょうがをもし大量に貰った時などは是非お試しいただきたいと思います。
最後に万が一悪くなってきた時の見分け方をご紹介します。
みょうがはどうなったら悪くなっているのか?
悪くなったことが分かるポイント
- 外側の皮が黄色く変色
- 触った時に柔らかい
- 切った時にぬめりを感じる
- 異臭がする
とは言え外側が変色して、触った時に柔らかいぐらいの段階はまだギリギリ「食べられる」段階ですが、もうかなり悪くなってきているのでオススメはできません。
それ以上劣化が進み「切った時にぬめりを感じる」「異臭がする」場合は完全にアウトですので食べるのは止めておきましょう。