海ぶどうは沖縄食ブームが来たり、海草が非常に健康に良いと言う事が広く知られてからその認知度が高くなってはいるものの、一般的な食べ物とはまだまだ言えない食べ物。
その為どんな食べ物なのかや体に良いということは知っている人が多くとも、どの位日持ちするのかや、美味しい状態を長持ちさせるための保存方法、美味しく食べられる賞味期限を知らない人はまだまだ多いかと思います。
そこで今回は海ぶどうの保存についての「どんな保存方法ならばどのくらい日持ちする物なのか?」や「美味しく食べるための保存方法のコツ」、「どうなったら悪くなっているのか?」などまでをご紹介させていただく『海ぶどうの保存方法と賞味期限!どれくらい日持ちするの?』と言う記事を書かせていただきました。
少々長めの記事になりますが、その分色々なことまでしっかりと解説させていただきますので是非御覧下さい。
海ぶどうの主な保存方法と保存期間
まずは海ぶどうの主な保存方法と保存期間を簡単にご紹介します。
- 常温で平均5日間から1週間
- 冷蔵庫で半日から最大2日
- 冷凍庫での保存は不可能
海ぶどうの賞味期限は収穫された日から1週間が基準となります。
海ぶどうの保存は生で食べる海草であるために、出来るだけ低温で保存したくなるものではありますが常温保存こそが保存方法として正解であり、冷蔵はおすすめできませんし、冷凍することは不可能です。
その理由は海ぶどうの最大の特徴であるプチプチする球状の葉っぱの部分が他の海草に比べて環境変化、特に低温環境に非常に弱く、食感が失われてしまうだけでなくそのままダメになってしまうからです。
より具体的にそれぞれの保存方法で保存する時の注意点やコツ、その保存方法をするとどうなってしまうのかをご紹介すると以下の通り。
常温保存する場合
既にご紹介したように海ぶどうの保存方法の基本は常温保存です。
と言うよりも海ぶどうという海草は常温保存以外では保存できない物であると言っても過言ではありません。
より具体的な温度を挙げますと最適な保存温度は20℃から25℃であり、保存可能な温度の最低ラインが大体15℃だそうです。
その為冬場では常温保存するのがかなり難しく、海外産のものや特殊な養殖の方法で作られている物を手に入れた場合は、それなりの温度を保つことが出来なければ基本的に半日以上日持ちさせるのも難しいと思ってください。
また当然ですが、温かすぎてもダメ。
保存することができる高い方のぎりぎりの温度は28℃でして、これ以上の温度で保存した場合も基本的に半日以上日持ちさせることは難しいそうで、直射日光に当てるのもあまり良くはありません。
その為常温保存する時は温度変化を起こしにくいクーラーバックや発泡スチロールの箱で保存することがおすすめです。
とは言え生産地の周辺の方でなければ海ぶどうを購入する手段としてはインターネットでの通信販売が主な手段となるでしょうから、その時使われている発泡スチロールに入れておくつもりでいれば大丈夫です。
ちなみに発泡スチロールで数日保存しておくと完全に光を遮断してしまうため海ぶどうの色があせたような感じになってしまうこともありますが、味に大きく変わりはありませんし、そうなったとしても光に2,3時間当てることで緑色が戻ります。
もちろんこの時も直射日光当てるのはNGですから、蛍光灯の光に当てることをおすすめします。
冷蔵庫で保存する場合
最近では一部冷蔵保存できるようにした加工食品や品種改良品もあるにはあるそうですが、あくまでもそれらは例外的な商品であり、基本的に最適保存温度の関係上海ぶどうを冷蔵庫で保存するのはおすすめできません。
その理由は既にご紹介したように低温保存することで海ぶどうの特徴である食感が失われてしまうからです。
一応低温で保存してしまった場合でも、多少しぼんでしまっているぐらいならば水に暫くつけておけばまた食感を取り戻すのですが、冷蔵庫ぐらいの低温で保存してしまった場合ですと半日が限度。
それ以上保存しておいた場合は食感が戻らなくなってしまいますし、最悪溶けたようにドロっとしてしまいダメになってしまいます。
そのため冷たくして食べたいと言う方は食べる直前に氷水に10秒ほど潜らせて食べるとかちょっとした工夫が必要になってきます。
冷凍で保存する場合
海ぶどうを冷凍することはできません。
一度冷凍してしまえばただでさえ薄い細胞壁が壊れ食感はなくなることになりますし、そもそも解凍すると中の水分が全部流れ出た残りカスだけが残ることになります。
以上が海ぶどうの基本的な保存についての保存する時の注意点やコツ、その保存方法をするとどうなってしまうのかです。
海ぶどうを駄目にしてしまうことまとめ
こちらでは海ぶどうの食感が失われてしまうことを完結にまとめたものをご紹介させていただきます。
海ぶどうの食感が失われてしまう要因は以下の通り。
- 15℃以下28℃以上で保存する
- 真水につける
- 塩水以外の調味液につける
- 乾燥させる
- 直射日光に当てる
以上のことが海ぶどうの食感を失わせる要因であり、食感が失われると言うことはすぐにダメになってしまうことにもつながりますので、長持ちさせることが出来ない要因です。
またこうした要因から海ぶどうを食べる時にも以下の時にも注意が必要です。
- 食べる前にしっかり洗わない
- 調味液をかけたら直ぐに食べきる
- 加熱調理との相性が悪い
海ぶどうを食べるときはたっぷりの水の中で10秒ほど振り洗いして食べるのをおすすめします。
塩漬けのものを塩抜きする時でも一度すすぎ洗いしてから、塩水にボール1杯の水に塩一つまみ程度を入れた薄い塩水で2,3分程度にしておくのがベター。
調味液をかけたりつけたりした物や加熱調理をした物も大体10分ぐらい放置すると食感が失われてしまい、その後悪くなっていきます。
その為調理をした海ぶどうはできる限り直ぐに食べきるようにすることをおすすめします。
どうなったら悪くなっているのか?
最後にどうなった悪くなっているのかをご紹介します。
悪くなったことが分かるポイント
- 海ぶどうの粒が萎びる
- 触ったときにぬめりがある
- 酸味や苦味を感じる
- 異臭がする
その段階を超えてくると触った時にぬめりと粘り気が出てきます。
海藻類なので最初から表面がある程度ぬめりを帯びてはいるのですが、「ある程度」ではすまないほどの糸を引くようなぬめりや粘りがある場合は食べることはおすすめしません。
もしぬめりが強いと感じた場合は表面を軽く指でなぞって舐めてみてください。
この時酸味や苦味を感じるのならほぼアウトです。
ここまで来たらすでに殆ど食べようと思う方もいないと思いますが、この段階を超える「異臭がする」レベルになってしまったら絶対に食べないようにしてください。