アルファルファもやしと言うものをご存知ですか?
「もやし」ならば日本人でまず知らない人はいないでしょう。
「アルファルファ」も一時期栄養価が高く健康に良いとされて流行りましたし、家畜の餌としても有名ですから名前はご存知の方もかなりいるでしょう。
しかし近年登場したのは「アルファルファもやし」と言うものでして、これが一部で美容や健康に良いとして注目されているのです。
また更に言うならばこのアルファルファもやし、栄養豊富というだけでなく食べ方が簡単で、ご家庭でも栽培方法を知っていれば比較的簡単に育てることも出来、そうした意味でも「便利な使える野菜」であるとされているのです。
そこで今回はそんな名前もまだ知らない人が多いであろうアルファルファもやしについてどんな物でどんな栄養や効能があるのかをはじめ、食べ方や栽培方法などまでをご紹介します『アルファルファもやしとは?栄養や食べ方や栽培方法』と言う記事を書かせていただきました。
手軽に食べれて栄養豊富であるとされるアルファルファもやしについて興味があったりはしませんか?
アルファルファもやしとは?
始めにそもそもアルファルファもやしとはどんなものなのかをご紹介させていただきます。
最も簡潔に説明しますとアルファルファもやしとは、「アルファルファをモヤシにしたもの」のことです。
とは言え、こう言われても何を言っているのか分からない人の方がむしろ多いと思いますので、そもそも「アルファルファ」と「もやし」と言うのが本当はどんなものなのかもご紹介させていただきます。
まず「アルファルファ」と言うのは植物の種類の名前です。
日本語では「糸もやし」または「紫馬肥やし(ムラサキウマゴヤシ)」とも言いまして、動物が食べて肥えると言われるほど栄養価がある植物でして、「FATHER ALL FOOD(すべての食物の父)」などという名前も持ち、実は牛などに与える牧草として使われることで有名でもあります。
それに対して「もやし」とは植物の種類ではなく、主に穀類や豆類の種子を人為的に暗所で発芽させた新芽のこと。
一般的には大豆がこの方法で育てられたものをもやしと呼んでいるのですが、緑豆やエンドウ豆、小豆の一種を使って作られたもやしと言うのも存在します。
その為「アルファルファもやし」とは正確に言うならば「アルファルファという植物の種を人為的に暗所で発芽させた新芽」のことを指しています。
そしてその栄養価の高いアルファルファをもやしにしていることからアルファルファもやしは以下のような栄養価が高いのです。
アルファルファもやしに含まれている栄養
アルファルファもやしには色々な栄養価が含まれていますが特に以下のような栄養が含まれていることが目立ちます。
- ビタミンE
- ビタミンK
- 葉酸
- βカロテン
そしてカロリーは100gでなんと12kcalと非常に低カロリーであり、糖質脂質も同じように低いです。
成分的特徴としてはこれらの他にもビタミン類ではビタミンAやビタミンB6、ミネラル類ではカルシウムやリンなどが含まれており、こうした特徴にプラスして高い水分含有量と食物繊維を含むことがアルファルファもやしの特徴と言えます。
そしてこれらの成分を含むことからアルファルファもやしには次のような効果効能があると言えます。
アルファルファもやしの効果効能
- ダイエット効果
- 生活習慣病予防
- 血流の正常化
- 皮膚や目の粘膜を健康な状態に保つ効果
- アンチエイジング
これらの効果はアルファルファもやしの殆どが水分であり、低カロリーであることに加え食物繊維と抗酸化作用が高い栄養素を多めに含んでいることからもたらされます。
こうした効果効能の中でも最も注目すべきはやはりダイエット効果とアンチエイジングでしょう。
他のもやしに比べて圧倒的にビタミンEは多いですし、その他にもβカロテンなどの高い抗酸化作用を持つ栄養が含まれており、多くの水分と食物繊維を含むことから来るデトックス作用もありますし、更にはシワやくすみなどのお肌のトラブルを解決する効果を発揮する栄養も含まれているため、アルファルファもやしの効果効能としてダイエット効果と並び非常に良く宣伝されています。
とは言え逆に殆どが水分であるためどの栄養素も他の野菜と比べてしまうと「とても多い」とまでは言えませんし、ダイエット効果が高い半面で同じ「100g食べる」と言う時の嵩がかなりのものになるため、こうした健康効果を実感するにはそれこそ毎日かなりの量を食べている場合の話ではあります。
しかしアルファルファもやしの強みはこの「毎日結構な量を食べる」のがそこまで苦痛ではないことにもあり、もやし以上に簡単に食べられることがウリでもあります。
アルファルファもやしの食べ方
既に軽くご紹介しましたが、アルファルファもやしの良さは「食べ方が簡単」と言う所にもありまして、こちらではそのことについてご紹介させていただきます。
まず基本的にアルファルファもやしは「生で美味しく食べられるもやし」だと思ってくれたら間違いありません。
その為最もオーソドックスな食べ方としてはサラダやサンドウィッチの具が挙げられます。
もやしよりは柔らかいのですが、シャキシャキとした歯ごたえがあり、味も特にないのでどんな味付けにも良く合います。
正し問題として少々青臭くこれが嫌いと言う方も少なくはありません。
そうした方はサッと油で炒めて食べるのも1つの手ですが、胡麻和えやキムチの素で和えるのもおすすめ。
青臭いとは言えそこまで強烈に臭うわけではありませんから他の香りの主張の強いものと合わせる事で十分対処可能です。
意外な所でおすすめなのは味噌汁の具。
出汁と味噌を溶いて作った具のない味噌汁に後入れするだけと簡単に作れるのでこちらも是非1度お試しいただきたく思います。
アルファルファもやしの栽培方法
最後に今回ご紹介させていただいているアルファルファもやし、実は種さえあればご家庭で簡単に栽培することも出来ますので、その栽培方法についてもついでにご紹介させていただきます。
特におすすめの栽培方法は以下の通り。
- ボールに栽培する種の3倍ぐらいの水を入れ、5~8時間つけ、浮いた種を取り除く。
- 浮かなかった種をザルに開け水を切り、なるべく重ならないようにしてザルに敷き詰める。
- ザルが浮くような受け皿の上に置き、上からいくらか穴を開けたポリ袋を被せる。
- 直射日光の当たらない風通しの良い場所で栽培スタート。
- 毎日大体5~6時間に一回水を入れたボールの中にざるごとつけてすぐ出す。
(これは水やりと水洗いの両方の意味があります。この時種の殻はなるべくとるようにしてください。)
これだけで室温が20℃ぐらいあれば早くて4日、遅くとも7日で食べごろに成長します。
一番の注意点としては密閉してしまわないこと。
乾燥が大敵なためかなりの湿度の中栽培するためにカビが発生してしまったり、水分が多すぎて腐ってしまうこともありますし、目に見えて異常がなくとも時期が悪かったり場所が悪いと細菌などが繁殖して食中毒の原因ともなるそうです。
また温かいほうが成長はもちろん早いですが、暑さにも非常に弱いため室温が20℃以上の時には成長しきる前に腐ることもあるので注意が必要です。
この他にも瓶や缶での栽培方法などもあり、むしろそちらの方が有名ですが、このザルでの栽培が最も失敗しにくく衛生的にも良いので試しに栽培して実際に食べてみようと言う方はこの方法がおすすめです。