非常に健康効果が高いとされる養命酒と言うものをご存知ですか?
日本人ならば名前ぐらいは聞いたことがある方も多いであろうこの養命酒は、「お酒でもあり、医薬品でもある薬酒」と言うちょっと珍しいものでして、自律神経に働きかけることにより、血圧をコントロールしたり、肩こりの改善効果をもたらしたりするとされています。
その他にも滋養強壮効果、胃腸不良の改善などへの効果もあるとされていますし、女性に嬉しい更年期障害や生理不順や不妊に効果があるので妊活に役立つだとか、冷え性やむくみにも効くとされています。
しかし「良く効く薬」とか「お酒」と言われると副作用なんかが気になる人も多く、こうした色々な健康への効果を知ってはいても養命酒を利用していない人も多いかと思います。
そこで今回は少しでも多くの方に養命酒の魅力を知ってもらうため『養命酒の効果と副作用とは?更年期や妊活女性に良いのは本当?』と言う記事を書かせていただきました。
意外と知らない人も多い養命酒の効果効能や、副作用があるのかないのかについてなどに興味はございませんでしょうか?
養命酒ってそもそも何?
まずはそもそも養命酒を知らないと言う方のために養命酒とはなんなのかを簡単にご説明させていただきます。
養命酒とは「養命酒製造株式会社」が製造・販売しているお酒です。
この養命酒の歴史は意外と長く、一説によると1602年(慶長7年)江戸時代ごろからあったとも言われておりますが、明確な養命酒の会社「株式会社天龍舘」が出来たのは1923年(大正12年)ですから100年ぐらいの歴史を持っていると言えます。
アルコール度数が14%と意外と高く日本酒やワインと同程度、ビールの倍以上あるのでアルコールが駄目な人は当然酔っ払ったり、アレルギーがある人は強いアレルギー症状が出たりもします。
ではどうしてそんな養命酒が薬でもあるのかと言いますと、14種類もの生薬を原酒に浸け込み製造されているからでして、漢方薬であるとされているからなのです。
配合されている生薬はそれぞれ後ほど詳しくご紹介させていただきますが、それらの粉末やエキスを使った他の漢方も多く、どれも古くから体に良いとされてきたものですし、科学的な根拠もあるものばかりなので養命酒は「薬酒」と言うお酒でもあり薬でもあるものだとされているのです。
では養命酒がどんなものかを知ってもらえたところで次はいよいよどんな成分が含まれていて、どんな効果が得られるのかをご紹介させていただきます。
養命酒に使われている生薬の種類とその効果
養命酒に使われている生薬の種類は以下の14種類
- 烏樟(ウショウ) 594mg
- ケイヒ(シナモン) 270mg
- インヨウカク 114mg
- ボウフウ 96mg
- ニンジン 60mg
- ジオウ 60mg
- シャクヤク 60mg
- ヤクモソウ 48mg
- ニクジュヨウ 48mg
- ウコン 36mg
- チョウジ(クローブ) 24mg
- トチュウ 18mg
- 反鼻(ハンピ) 12mg
- コウカ(ベニバナ) 12mg
見やすいように配合量が多い順に並べてみましたが、たぶんコレだけ見ても体に良さそうかどうかはまず分からないと思いますので、一つずつどんな理由からどんな効果をもたらしてくれるのかを解説させていただきます。
ウショウ
木は「黒文字」とも呼ばれますが、恐らくどちらも聞いたことがない人が多いでしょう。
ちょっと高そうな和菓子についてくるキレイな木の皮が付いた楊枝が主にコレで作られています。
この木の枝がウショウでして、ハーブの一種で主に胃もたれ胸焼け、消化不良などからの吐き気などを鎮めてくれるパセリのような効果を持ちます。
ケイヒ(シナモン)
独特の香りをつけるのに使われるだけでなく食欲増進、消化機能の向上などの胃への効果が高いことで知られています。
他にも体を温める作用、発汗・発散作用があることが有名で、冷え性の改善や血行促進、ダイエット効果があるとして話題にもなりました。
インヨウカク
滋養強壮効果があることが最も有名で、しびれや痛みをとってくれる効果もあると言います。
そしてこの生薬が特に女性の不妊に効果があるので妊活に役立つとか、更年期の高血圧症などにも効果があるとされています。
ボウフウ
風邪を防ぐ生薬として有名な漢方で、お正月には一年の無病息災を願って飲むお屠蘇にもに入れる風習がありました。
抗ウイルス作用、解熱作用、鎮痛作用、消炎作用、血圧降下作用、胃粘膜を守る作用、関節炎を抑制する作用などの効果を持つ完全に風邪薬です。
その他にも抗酸化作用が強いとされており、美肌効果や血流改善効果などがあると言えます。
ニンジン
名前ぐらいは聞いたことがある人も多いでしょう超有名漢方「高麗人参」の根の部分です。
漢方では「最高の生薬」とされ、高麗人参にしか含まれていない成分も多く、高い抗酸化作用と自律神経の正常化に効果がありる為、万病に効くと言われるのもあながち言い過ぎではないほどの代物。
当然こちらもホルモンバランスの調整により生理不順を改善することで妊活をサポートしたり、更年期障害を軽減する効果を持ちます。
ジオウ
増血作用で知られるだけでなく、血行障害やホルモン分泌障害にも古くから効果があるとされてきた生薬です。
また体力増強効果もあるとされており、漢方の処方には不可欠の生薬とも言われるほどの物です。
シャクヤク
美しい花で有名なあのシャクヤクです。
漢字で書くと「芍薬」と書きまして、その名の通り根の部分に優れた薬効があることが古くから知られていて血流改善の効果が特に高く、冷え性やむくみの解消ヘの効果が高いとされています。
ヤクモソウ
西洋では「Mother wort(母の草)」とも呼ばれるハーブだそうで、ホルモンバランスや自律神経の働きを調整する作用に優れており、女性の更年期障害や生理不順、不正出血、月経過多などに効果を発揮するとされています。
どちらかと言うと女性に嬉しい効果が多い生薬と言えます。
ニクジュヨウ
漢方の中でも特にじっくりと聞いてくるのがこの生薬で薬酒として毎日少量ずつ服用することによって、穏やかに滋養強壮効果をもたらしてくれるとされています。
効き目は緩やかですが、強い刺激がない分副作用もなく、効果も長く続きます。
ウコン
ターメリックの名前でも知られていますこの生薬の健康への効果で恐らく一番有名なのは胃や肝臓機能の保護。
お酒を飲む前、飲んだ後などにとると良いとされ、ウコンの配合されたドリンクを愛飲している方もいるのではないでしょうか?
その他にも実は痛み止めや解毒作用などの効果があります。
チョウジ(クローブ)
甘い感じの強い香りが特徴的なスパイスとして有名であり、食欲増進効果で知られていますが、胃腸の消化機能を促進したり、体を温める作用もあります。
もう少し変わった所だと殺菌・鎮静作用があり、歯痛の局部麻酔薬として使われたり、消化不良や嘔吐、下痢や腹痛などの際に使われる「腹痛の薬」と言った感じで使われたりもします。
トチュウ
漢方の世界で人参、鹿茸(ロクジョウ)と並ぶ3大名薬の一つです。
有効成分で有名なのは血圧降下作用があることですが、この生薬は性機能障害に効果があるとされ、コレもまた妊活に役立つ生薬であると言えます。
またこの生薬はアルコール分で成分を出すことで、より一層効能が高まるとも言われており、薬酒に用いるのにぴったりと言えます。
反鼻(ハンピ)
養命酒中唯一の動物性の生薬で、マムシの皮を乾燥させたものです。
ほぼ100%に近いぐらい滋養強壮効果があるとして知られているものですが、血行を促進させてくれるので冷え性やむくみなどへの効果もあります。
コウカ(ベニバナ)
ベニバナ油をとるあのベニバナです。
花の部分を乾燥させたものを使うのですが、健康に良い油である良質なリノール酸やオレイン酸が多く含まれていて、血栓予防や血流改善に効果があることが有名ですが、実はこの生薬も女性に嬉しい生薬。
具体的には生理不順、冷え症やむくみ、更年期障害などに高い効果があるとされています。
以上のことから養命酒は確かに高い健康効果を持っているということができるのです。
また青い文字にしたところは、本記事で特に注目した女性への効果についてのものでして、これだけの効果効能のある生薬が使われていることから、タイトルにある「更年期や妊活女性に良いのは本当?」に対する答えは「本当」であると言えます。
では続いてコレだけ高い効果があるとされているだけに副作用が心配な方もいると思いますので、副作用についてご説明させていただきます。
養命酒に副作用はないのか?
結論から言いますと「薬酒」なので当然飲みすぎれば副作用はあります。
風邪薬だって健康体で飲み続ければ死ぬ危険性があるように、養命酒も医薬品ですから必ず用法・用量は守ってください。
また副作用ではありませんが、お酒ですからアルコールに弱い方やアルコールアレルギーの方は服用すると危険です。
当然同じような理由から日本酒と同等ぐらいのアルコール度数ですので小さな御子様に飲ませるのもあまりお勧めはできません。
最後に注意としましては養命酒に限ったことではないのですが、アルコールと生薬だけでなく他にも含まれている成分があり、何らかのアレルギーを持っている人は成分をしっかりと確認した上で飲むようにすることをおすすめします。
養命酒の正しい飲み方
養命酒を買うと説明書に書いてあることなのですが、買う前に検討したい方もいると思いますので、一応簡単にどうやって飲むものなのかもここでご説明させていただきます。
基本的な飲み方としては、1日3回、1回20ml(キャップ1杯)をストレートで飲むことになります。
しつこいようですが薬ですので健康に良いなら沢山飲もうなどと思わず用法・用量は必ず守って飲んでください。
また飲むタイミングは漢方ですので体への吸収率が良い食前および就寝前の空腹時がオススメされています。
問題としては結構癖のある臭いと味があり、飲みにくいこと。
量が大したことがないので飲めないことはないと思いますが、漢方薬の類なので継続して飲み続けていかないと効果が得られないので、どうしても飲めないと思う方は水で流し込むようにしてでも飲み続けられるほうがまだマシですので覚えておいてください。