人口甘味料アセスルファムk(カリウム)が危険と言われる理由とは?

人工甘味料の一つであるアセスルファムk(カリウム)と言うものをご存知ですか?

恐らく名前が記憶に残っているという人はほとんどいないかと思いますが、この人工甘味料はかなり色々なものに使われているため、大体の人はこの名前を成分表示で目にはしたことがあり、日本人で口にしたことがない人はいないぐらい良く使われている人工甘味料の一つです。

ですが、実はこのアセスルファムkが実は危険なものだと言う話があるのです。

「人工甘味料は全部体に悪そう」と言う印象を持っている人も日本には多いため、こんな話を聞いても驚く人は多くないかもしれませんが、アセスルファムkはほぼ全ての日本人が口にしているようなものでして、これは決して他人事ではなく、是非「何故そんなものが使われているのか?」や「何故危険と言われているのか?」そして「具体的にはどんな危険があるのか?」、「どれほど危険なものなのか?」と言うことを知っておいて欲しいのです。

そこで今回はそんなアセスルファムkが危険と言う話についての「そもそもアセスルファムkとはなんなのか?」から「危険と言われている理由」や「どれほど危険なものなのか?」などについてをご紹介する『人口甘味料アセスルファムk(カリウム)が危険と言われる理由とは?』と言う記事を書かせていただきました。

知らないうちに多くの人がたくさん摂取している人口甘味料アセスルファムk(カリウム)がいったいどんなものなのか、是非一度読んでみていただきたく思います。

人口甘味料アセスルファムk(カリウム)とは?

まずはそもそもアセスルファムk(カリウム)とは何かを簡単に説明させていただきます。

アセスルファムkとは酢酸を原料とする砂糖の200倍の甘さを持つとされる人工甘味料

より正確に言いますと人工甘味料とは天然の素材から特定の成分を抽出したもののことを指すので、化学物質を掛け合わせて人工的に作り出しているアセスルファムkは合成甘味料と言うのが正しいようです。

1900年代後半にドイツ人化学者により偶然発見された歴史の浅い甘味料ですが、その後JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)などいくつかの国際機関でもすでに安全性が確認されており、2000年4月に日本でも厚生労働省からの使用が認可され利用が始まりました。

食品添加物としての特徴として砂糖の200倍の甘さがあることが最も目立ちますが、それ以外にも水に溶けやすく、熱や酸に対する安定性も高い特徴や非う蝕性で、口腔のバクテリアも代謝しないため虫歯の原因物質にはならない特徴などからアルコール飲料や炭酸飲料でよく使われている他、ガムや飴、ジャムなどにも大概使われており、砂糖よりも後味がすっきりした甘さであることから出来合いの煮物やめんつゆなどにも良く使われます。

そしてアセスルファムkのもう一つ大きな特徴として、なんと体内で一切吸収されずそのほぼ全部が体外に排出されるという特徴もあります。

しかも摂取したほとんどが24時間以内に尿中に排泄され、7日以内には摂取した全量が排出されると言う早いサイクルでしてこのことから「非糖質甘味料」または「非栄養甘味料」とも呼ばれており、非常に甘いのに肥満にならない甘味料として健康志向の方やダイエットに興味のある方にも良くおすすめされています。

しかし欠点としましてこのアセスルファムkは微妙に舌に苦みを感じさせるところがあるのです。

その為アセスルファムkを砂糖の代わりとして使った場合、後味が悪いとか不自然さを感じさせるとして「安っぽい味」とか「体に悪そうな甘さ」と言われることもあります。

とはいえそんな欠点も実は「他の甘味料と併用する」ことで簡単に解消でき、多くの場合味を良くする相乗効果をもたらすアスパルテームや甘味は砂糖に劣るものの同じくカロリーがないスクラロースと一緒に使うことで非常に多くの食料品全般に使われています。

アセスルファムkが危険と言われる理由

上記でご紹介したような非常に良い特徴がアセスルファムkにはあるのですが、最初にお話ししたようにその反面でアセスルファムkが危険であるという話もあります。

どんな理由から危険であると言われているのかと言いますと、主なものとして挙げられるのは以下の3つです。

  • 依存性が高い
  • 他の人工甘味料と併用した場合の安全性は未知数
  • 特定の内臓器官への負担をかけやすい

これらがどうしてなのかを1つずつもう少し詳しく解説しますと以下の通り。

依存性が高い

砂糖に比べて圧倒的に低カロリー所か全く体に残らないと言うことを売りにしているアセスルファムkですが、むしろ砂糖よりも瞬間的に甘さを感じるため甘いものへの依存症を作りやすくもあります

依存症と言うのは極端な話、脳が繰り返し「この刺激が欲しい」と求めることですから太らないから、虫歯にならないから、健康にむしろ良いらしいからとたくさん摂取しているとその脳への刺激をどんどん欲しがり「甘いもの」への依存症を作ってしまいます。

その場合当然世の中の甘いものすべてがカロリーがないわけでもありませんし、アセスルファムkはほとんどの場合他の甘味料と併用するため、それ単体で使ってある甘いものと言うのはほぼなく全く太らないわけではありませんから、これによって健康を害しやすくなってしまうケースも考えられると言われているのです。

他の甘味料と併用した場合の安全性は未知数

既にご紹介したようにアセスルファムkは世界基準で安全なものだと認められているわけですが、アセスルファムkは他の甘味料と併用するのが使い方の基本であり、他の甘味料から受ける影響や合わせて使った際のデメリットについてまでは研究が全くされていないことを問題として挙げる方もいるそうです。

どうしてそんなことを態々気にする人がいるのかと言いますと、アセスルファムkはフレーバーエンハンサー(風味強調剤)としての性質あり、コーヒーや紅茶、ココアなどに微量添加すると、風味を引き立てる作用があったり、ショ糖・果糖・糖アルコール等の糖質甘味料との併用で甘味度が15~30%ほど、アスパルテームに至っては同量添加すると40%も強くなると言う性質を持っているからです。

何かの性質を強くしたり引き立てたりするということは、良くない性質も強くする可能性がないとは確かに言えませんからこう言われてみれば確かにその研究について全くされていないと言うのは問題なのかもしれません。

特定の内臓器官への負担をかけやすい

体に全く吸収されず、それもすぐに排出されるから体に影響はない。

と、アセスルファムkは言われているわけですがこれは逆に吸収できない成分であるため特定の臓器に負担をかけているとも考えられます。

例えば体のろ過装置と言える体の中に溜まる老廃物や余分な水分を外へ出し血液を健康に保つ腎臓や、摂取したものの消化・代謝・解毒などを行う肝臓。

アセスルファムkは摂取したほとんどが24時間以内に尿中に排泄されるわけですから、逆を言えばこれら人体のろ過を行う臓器に過度な負担がかかります。

他にも過剰摂取で下痢を起こす人もいます。

これは「体に吸収されない」ではなく、言葉を変えて「消化出来ない」と考えれば分かりやすいでしょう。

極端な話石やプラスチックを食べれば太りませんが、お腹を壊すようにそもそも体が消化できないものをたくさん体に入れてしまえば、消化器官はそれを無理して吐き出すように頑張るわけです。

このように「体に吸収されないことは良いこと」として昨今よく言われていますが、内臓器官に負担をかけるという意味では決して良いこととも言い切れないのです。

アセスルファムkは結局どれほど危険なのか?

最後にまとめとして「アセスルファムkは結局どれほど危険なのか?」と言うことをご紹介させていただきます。

まず結論から言いますと甘味料系の添加物として使われる中では健康を害するような危険性は低いです。

それと言うのも結局のところ甘味料全般がたくさん摂取すれば何らかの健康被害を起こす可能性を秘めているものだからであり、アセスルファムkだけが特別大量摂取することで問題を起こすわけではないからです。

例えば甘味料の代表であると言える砂糖はもっとも太りやすい甘味料であり生活習慣病を誘発しやすいですし、「太らない甘味料」としてご紹介されているような人工甘味料のほとんどは結局「砂糖に比べばマシ」であるとかアセスルファムk同様「吸収できない」ものであるために何らかのデメリットはあるのです。

その為確かに問題点やデメリットはないとは言えませんが、比較対象が同じ甘味料であるのでしたら特別食べない方が良いものと言うわけではないので、同じ甘いものを食べるなど何らかの形で糖分を結局とるというのであるならば「積極的に使った方が良いとは言えませんが、入っていたら買わない方が良いだとか使わないようにした方が良いと言うものでもない」と思っていただければ良いと思います。

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