めかぶは大変美容と健康に良く、ダイエット効果などもあると知られておりますが、あまり食べ過ぎるのはかえって良くないとご存知でしたか?
ぬるぬるした物は大体健康に良いと言われたり、海藻類は美容に良いと言われる中で登場しためかぶ。
その栄養成分は現代日本人の一般的な食生活では摂取しにくいビタミンやミネラルが多く嬉しい効果効能があり、カロリーも低く糖質も0であるため健康食品としてかなり優秀な物なのですが、どんな物であれ、食べすぎは良くないもの。
めかぶも一日の摂取量があまりにも多いと胃もたれを起こしたり、吐き気を催す方もいますし、便秘解消のために食べているのに逆効果になってしまうこともあります。
しかしめかぶが体に良いと言うこと「だけ」が注目を浴び過ぎている面があり、そうした食べ過ぎた場合のデメリットや実際にどんな成分がどんな効果効能をもたらしてくれるのかを知らない人は多いです。
そこで今回はめかぶについての良い所と注意して欲しい所をまとめてご紹介する『めかぶの栄養と効果効能!食べ過ぎには注意?』と言う記事を書かせていただきました。
意外と知らない人も多いめかぶについての情報に興味があったりはしませんか?
めかぶとはなにか?
まずはめかぶについての初歩の初歩である「そもそもめかぶとはなんなのか?」と言うことからお話させていただきます。
めかぶとは実はワカメでして、その根元に当たる部分。
一年中今ではスーパーでも買えますが、旬は実は3月から5月ぐらいと意外と短く本当に美味しいめかぶを食べたいのならばこの時期を狙って生の物を買うのがオススメです。
生のめかぶは茶褐色でぬめりがあり、厚く折り重なってひだ状になっているため、ややグロテスクにも見えるのですが、90℃以上の熱湯で茹でる事で鮮やかな緑に変色しますし、刻んで食べることが多いため比較的抵抗なく食べることが出来ると思います。
味と言うのは特にないのですが、歯ごたえが良く、ぬめりでつるっとした喉越しがあり食べやすいので、日本人には好きな人が多いです。
そんなめかぶですが、もともとは「ワカメの要らない部分」として扱われており、あまりメジャーな食べ物ではありませんでした。
しかしワカメ自体が日本の北は北海道、南は九州まで幅広く古くから生産されているために、名前こそ「ミミ」「メヒビ」などの様々な呼び名で呼ばれてはいたものの同じものが各地で食べられており、「健康にねばねばした物が良い」、「海藻類は美容やダイエットにとても良い」と言ったことが広まりだし、注目を浴び始めました。
栄養成分は基本的にワカメと同じような物が殆どですが、カロリーがワカメよりも更に低いなどの特徴があり、様々な効果効能がある健康食品として広く販売されています。
ではそんなめかぶの具体的な栄養成分としてどんなものが挙げられるのかを続いてはご紹介させていただきます。
めかぶの持つ栄養素
めかぶに含まれる栄養素の中でも特に注目されているのは以下の通り。
- フコイダン
- ヨウ素(またはヨード)
- ビタミンK
- アルギン酸
これらの栄養がどうして注目されているのかについて簡単にご説明させていただくと以下の通り。
フコイダン
めかぶに含まれる健康成分と言えばまず挙げられるのがぬるぬるの素である「フコダイン」と言う水溶性の食物繊維。
免疫力が上がる成分として広く知られていて、善玉菌の栄養源となりやすく、腸内の善玉菌を増やし悪玉菌を減らす効果もありますし、糖分や脂肪分の吸収を緩やかにしてくれるダイエット効果も有名です。
その他にも水溶性の食物繊維であるために体内の水分と合わさることで便の固さの調節をする力があり、整腸作用をもたらし便秘にも下痢にも効果を発揮してくれますし、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を引き起こすピロリ菌から内臓を守る作用を持っています。
はっきりとした科学的根拠が実は示されてはいないそうですが、毛母細胞を活性化させたり、発毛の新陳代謝を正常化する力もあり、美髪や育毛効果もあるとされています。
ヨウ素(またはヨード)
基礎代謝を促し、細胞の新陳代謝を活発にする力を持ち、甲状腺ホルモンの原料ともなる栄養成分。
神経細胞の発達に大きく関わるともされており、「適切な量をとるように」と妊娠中の方に指導がされる成分でもありますので過剰摂取にも注意が必要な成分でもあります。
ビタミンK
あまり名前を聞かない部類のビタミンの仲間ですが、「人体を守るビタミン」と言われることもある栄養成分。
一番有名な効果としてはカルシウムの吸収を良くする力と骨からカルシウムが溶け出していくのを抑える力ですが、血液の凝固にも関わる成分でもあり、体内の血液は凝固しにくく、体外に出た時は凝固しやすくする効果も持っているそうです。
アルギン酸
こちらもまためかぶのぬるぬるの素になる食物繊維。
デトックス効果が高いことで有名であり、消化器官の正常化を促し便秘の解消をしたり、腸内に溜まった糖やコレステロールを大概に排出する働きがあり、体内の塩分と結合して過剰な塩分を排出してくれる力もあります。
以上のような栄養がめかぶには含まれており、そのことから次のような健康効果があると言うことが言えます。
めかぶの持つ効果効能
上記でご紹介したような栄養素がめかぶには含まれおり、以下のような効果効能があると言えます。
- 生活習慣病の予防
- 免疫力の向上
- アンチエイジング
より詳しくどうしてこうした効果効能があると言えるのかについては以下の通り。
生活習慣病の予防
まずめかぶはカロリーが1パック(約50g)で6kcalとかなりの低カロリーであり、代謝に関わる栄養素を多く含んでおりますからダイエット効果があると言われています。
またそれだけではなく、血流を良くしたり発ガン抑制効果を持つ成分も多く、生活習慣病の予防に効果効能があると言えます。
免疫力の向上
フコダインなどの食物繊維が豊富であるため腸内環境を整えてくれますし、抗ウイルス作用もあります。
またヨウ素(またはヨード)が細胞の新陳代謝を活発にする力を持ち、アルギン酸が体に蓄積しすぎた良くない成分を排出する働きを持っているので、健康的な体作りもしてくれるため、総合的に免疫力を向上させてくれる効果効能があると言えます。
アンチエイジング
めかぶには健康的でいられるようになる力だけでなく、細胞の生成や成長を助長する栄養素や、骨や筋肉を作る助けとなるための栄養素が多く含まれており、体に有害となる成分を排出する力があるため、実年齢よりも若いと言える体を作る助けとなります。
その中でも特に肌や髪、爪などと言った短い周期で作り変わる部分への効果が高いので、美髪・美肌効果を宣伝されることが多いです。
以上のようなことが言えますのでめかぶは体に良い効果効能があると言われています。
しかしどんな健康に良い食べ物であっても食べ過ぎには注意が必要であり、めかぶもまた食べ過ぎによりかえって良くない効果を及ぼすこともありますので、最後に食べ過ぎに関しての注意をご紹介させていただきます。
めかぶの食べ過ぎについて
まず食べ過ぎるとどんな問題があるかと言いますと以下のようなことが起こる可能性が考えられます。
- 消化器官の不調
- 甲状腺の病気になりやすくなる
- 妊娠中の方と胎児に対する悪影響
1つ目の消化器官の不調については食物繊維のとりすぎによるえ影響で起こる問題です。
食物繊維はそもそも消化出来ない、または消化に時間がかかるものであるためダイエットに効果的だったり、消化器官の働きを活発にする物なので多く取りすぎたり、消化器官が弱っている時には吐き気や胃もたれ、便秘や下痢を起こす可能性があります。
その為めかぶを食べ過ぎることで消化器官の不調を起こすことがありますので、消化器官が弱い人や風邪などで消化器官が弱っている時には食べる量も控えめにした方がいいです。
それ以外の二つはヨウ素(またはヨード)の長期間の過剰摂取により起こる問題です。
このヨウ素と言う成分は多少過剰摂取したところで直ぐに体外に排出されるのですが、その分体の中に蓄積してしまうと少量でも人体に影響を及ぼす成分であり、過剰摂取はかえって甲状腺ホルモンが低下する「甲状腺機能低下症」や、バセドウ病を初めとするホルモンの分泌が過剰になる「甲状腺機能亢進症」を起こす可能性を高めます。
またそんな甲状腺ホルモンの異常が妊娠中の方にあると胎児に対してはっきりとした因果関係は見られないそうですが、クレチン症(先天性甲状腺機能低下症)を引き起こしてしまうなどの悪影響を及ぼす可能性があり、過剰摂取への注意をした方が懸命です。
めかぶの過剰摂取にならない基準値となる一日の摂取量は約50gとされておりまして、これは丁度市販の1パックの量ですのでこれ以上普段から食べていると言う方は注意してみてください。