しそ油とは?注目成分や効果・効能とおすすめの使い方!種類によっては成分が怪しい物も…

「紫蘇油」または「しそ油」と言う健康に良い効果効能を持つ油をご存知でしょうか?

油は体に良くないものと一般的に認知されてからかなり時が経ちましたが、近年では「逆に体に良い油」と言うものがいくつも登場しており、しそ油もその1つです。

あるいは「しそ油」と同じものである「えごま油」と言う名前の方が、美容や健康に気を使っている方、食事療法ダイエットに興味がある方などならば聞いた事が多いかもしれません。

ですがまだまだそんなしそ油またはえごま油は、オリーブオイルやごま油ほど一般的に広く知られている油とは言えない油であり、どんな味や香りの特徴があるのかはもちろん、効果効能や基本的な使い方などを知らない人は沢山いますし、中には中途半端に知っていることがあるが故に「しそ油とえごま油はどっちが良いの?」だとか「しそ油とえごま油は何が違うの?」と言う方もいらっしゃるようです。

そこで今回はそんな紫蘇油またはしそ油と呼ばれる油について「そもそもどういう油なのか?」から、効果効能、主な使い方などまでをご紹介させていただく『しそ油とは?効能や使い方とえごま油との違い!』と言う記事を書かせていただきました。

しそ油と言う健康に良いとされている油に興味はございませんでしょうか?

しそ油とはそもそもどんな物なのか?

まずはそもそもしそ油とはどういうものなのかを簡単に説明させていただきます。

紫蘇油またはしそ油とは日本人に非常に馴染み深い「紫蘇」を絞って作った油ではなく、シソ科植物のえごまの種子から抽出された油でして、主に「えごま油」と呼ばれています

ですがこの原料となる「えごま」の葉っぱが「紫蘇」の葉っぱに見た目がそっくりであるために「しそ油」と日本で広める際に名付けられたため、「えごま油」と「紫蘇油またはしそ油」と言う2つの名前で呼ばれています。

その為「紫蘇油またはしそ油」も「えごま油」も基本的には同じものです。

現代では主に朝鮮半島で使われているぐらいの油ですが、原産国の中国やインドはもとより日本にも古くからあり、縄文時代(1万年~5500年前)の遺跡数カ所で栽培されていた痕跡が見つかっていて、平安時代(1200年~800年前)には食用油はもとより灯油、油紙、塗料などとさまざまな用途に用いられたほどの歴史ある油です。

しかしそんな歴史ある植物なのですが、菜種油が普及してからは殆ど使われなくなり、成分的に美容や健康に対して効果効能があるとして再び注目されるようになったのは2000年ごろと言う極最近のこと。

それまで何故廃れていたかと言いますと、生産効率はもとより味や香りに少々特徴がありこれを嫌う人が少なくないからです。

まず香りについてですが「しそ油」とも呼ばれる油なため紫蘇のような香りではなく、「青臭くて生臭い」かなり独特の臭いがあります。

これだけでも大概の日本人が苦手意識を持つと言われていますが、それに加え「えごま油」と言う名前から「ゴマ油」のような味を想像する人が多いかと思いますが、「えごまはゴマの仲間ではなくシソ科の植物」なので「全く違う味」で、「濃い目のサラダ油」と言った感じの味です。

もちろんこの味や臭いについては「どのメーカーの商品であるか?」や「どれぐらい新鮮な油であるか?」または「どんな保存方法で保存したか?」などでまた変わってきますが、例え最高の品質の絞りたての油であっても良くメーカーの商品の解説に書かれてある「味も香りも殆どない」と感じる人はまずいないと思います。

そんなしそ油ですが、それでも「とある成分」が豊富であるとして再び注目を集めました。

しそ油の注目成分と効果・効能

しそ油とはどんな物なのかを簡単に知ってもらえたところで、続いてはその成分と効果効能についてご紹介させていただきます。

特に注目されている成分は以下のものです。

  • αーリノレン酸
  • ロズマリン酸
  • ルテオリン

これらがどんなものなのかを簡単に解説させていただきますと以下の通り。

αーリノレン酸

不飽和脂肪酸であり「オメガ3脂肪酸」または「n‐3系」と呼ばれる種類の油の成分。

主に中性脂肪、悪玉コレステロールの減少、更には脳や網膜の神経伝達速度を良くする効果があると言われており「血液をサラサラにする油」とか、「頭(脳)に良い油」であると良く紹介されています。

ロズマリン酸

原料である「えごま」はシソ科ですからシソ科のハーブ類の植物に多く含まれるポリフェノールの一種、ロズマリン酸を含んでいます。

このロズマリン酸も特に認知症予防やうつ病の改善などの脳の健康に効果のある成分であると言われていますし、炭水化物をブドウ糖にする働きを阻害したり、血糖値があがりにくくする効果もあるのでダイエット効果をもたらせる成分としても知られています

ルテオリン

この成分は主にアレルギー症状の緩和で有名な成分なのですが、更に抗酸化作用の強化、代謝促進などの力も持っており、アンチエイジングとダイエット効果があるとされています。

こうした成分を含んでいることからしそ油は次のような健康ヘの効果・効能を持っていると言われています。

  • 美肌・むくみ・冷え性の予防
  • 癌や動脈硬化を初めとする生活習慣病の予防
  • 高血圧の予防
  • 認知症、アルツハイマー病の予防
  • うつ病などの予防・改善
  • アレルギー症状の緩和
  • アンチエイジング効果
  • ダイエット効果

御覧のように近年沢山登場している「健康に良い油」の効果効能として良く挙がるものが大体あると言えます。

特にこれら効果効能の中でもアンチエイジング効果とダイエット効果は、しそ油に先程ご紹介したような成分が多く含まれていることから、健康に良いと良く言われる油の筆頭であるオリーブオイルよりも高い効果があるとされており、そうしたことから美容や健康に良いとして注目されているのです。

 

 

 

しそ油のおすすめの使い方

しそ油は上記の通り健康に良い油と言えるのですが、味と香りにクセがある油ですし、使い方によっては健康を害する恐れもあるのでうまく使うためには注意したいポイントがあります。

どんな所に注意したいかと言いますと以下の通り。

  • 熱に弱い
  • 酸化しやすい
  • 種類によっては成分が怪しい物がある

これら3つのポイントを1つずつ詳しくどういうことなのかを解説しますと以下の通り。

熱に弱い

しそ油は油の中でも特別熱に弱い油であり、味も香りも加熱することで悪くなってしまいます

直射日光に当てておくだけでもかなり劣化してしまうため、保存場所や保存容器によっては早く使い切らないと非常に使いにくくなることもありえます。

更に100℃前後に熱することで体に良いはずの成分が、むしろ体にあまり宜しくない「アクロレイン」と言うものを生み出すため、味や香りについてだけでなく美容や健康のためと言う意味でも加熱調理は出来るだけ避けた方が良いです。

この熱に弱いと言う特性を持つため、しそ油をご購入する際は抽出方法が「低温圧搾(コールドプレス)」で作られているものを選ぶことをおすすめします。

酸化しやすい

しそ油は空気に触れることで早く酸化してしまいやすい油であるためまず長期保存に向いておらず、一度開封してしまえばサラダ油やオリーブオイル以上に保存に気を使う必要があります。

味や臭いの悪さで大体悪くなってきていることは分かると思いますし、はっきりとどうなったら使わないほうが良いとは言えるものではありませんが、開封後は遅くとも1ヶ月以内には使うことをおすすめしますし、しそ油を使った料理も出来るだけ早めに食べることをおすすめします

種類によっては成分が怪しい物がある

「えごま」は日本にもかなり古くからある植物ですが、現代では大々的に使う食文化は中国の一部と韓国ぐらいにしかなく、しそ油もかなりの物が輸入品であり、日本のメーカーではあっても中国や韓国の材料を使い、中国や韓国の基準で中国や韓国の工場で作ると言う詐欺臭い商品もかなりあります。

これの何が良くないのかと言いますと輸出する商品に対する規定や基準、そして表示についての取り決めが甘く、成分が本来のえごま油と言えるものと異なっている物があるのです。

その為例えば焙煎して抽出したり薬品を使って抽出する方法で作られているため、手に入った時にはかなり油の変質が進んでいたり、余計な成分を含んでいたりすることもありますし、酷い物になると商品名が「しそ油」と言うだけでかなり他の油と混ぜて作られているものなんかもあります。

その為ちゃんと商品を選ぶのはもちろんのこと、出来るだけ異常に気がつきやすいようにシンプルな味付けのものに使うことをおすすめします

以上のようなことからしそ油は、味香りそして美容と健康のために揚げ物油や炒め物油に使うのはもちろん、温かい料理に使うことも避けた方が良く逆におすすめの使い方としてはドレッシングやマリネなどの和え物用の油にすることが挙げられます。

あまり使い勝手としては良いと言えないのですが、しそ油の効果や効能を得るためには、一日2g(小さじ半分)ほどの摂取が理想とされていますので、美容や健康のために使ってみようと言う方は日々の食事の中で冷たい料理に対して少しかけるような使い方をするのもおすすめです。

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