中華スープの素さえあれば誰でも簡単に中華風の味付けを再現できると言うものですが、それは逆に普段から中華スープの素と言う出来上がった味を頼りにしていると言うことであり、いざないときに困ることもあるかと思います。
更に言うならば中華スープの素を普段から使う方は、1から中華料理を作る時や中華風の味付けをする時に必要となるジャンを初めとした多種多様な調味料の類は常備していない方も多いでしょう。
でも意外と中華スープの素がなくとも代用できる調味料は意外とありまして、味の微調整さえすれば中華スープの素がなくとも全く問題ありません。
そこで今回は中華スープの代用品に使えそうな鶏ガラスープの素、ウェイパー、コンソメスープの素などと中華スープの素の違いや、それらを使って代用するオススメの方法までをまとめた『中華スープの素の代用!鶏ガラスープの素とウェイパーとコンソメの違いは何なの?』と言う記事を書かせていただきました。
中華スープの素の代用品や、鶏ガラスープの素とウェイパーとコンソメの違いに興味はございませんか?
中華スープの素の特徴
まずは代用品を紹介する前に、そもそも中華スープの素にはどんな特徴があるのか?と言うことからご紹介したいと思います。
その特徴は以下の通り。
- 中華料理をイメージさせる匂いと味がする調味料が合成してある
- かなり味が濃く、それだけでも味がつくようになっている
- 顆粒状であるため取り扱いやすい
中華スープの素の特徴は大体こんな所でして、こんな特徴があるからこそ「誰でも簡単に」を謳い文句にしていると納得出来るかと思います。
では続きまして次はそれぞれの代用品にはどんな特徴があるのかをご紹介します。
中華スープの素の代用品になりそうなものの特徴
今回中華スープの素の特徴になりそうな元として取り上げますのは以下の3つ
- 鶏ガラスープの素
- ウェイパー
- コンソメスープの素
どれもそれ単体で味付けが出来る合成調味料として有名なものばかりあげてみましたが、もちろんこれ以外にもそれだけで味付けできる合成調味料は沢山あります。
では何故今回はそうした合成調味料の中からこの3つを選んだ理由は何かと言うと、それぞれが以下のような特徴を持っているからです。
鶏ガラスープの素の特徴
文字通り鶏がらの出汁に塩や旨味調味料を加えて作った鶏がらスープを作るための素。
その為鶏がらスープの素と中華スープの素の最大の違いは以下の3つ。
- 「旨味」の元が鶏の出汁だけ
- 「上澄だけ」を利用しており味がシンプル
- 「味付け」がされていないものもある
直接どちらもお湯に溶かして飲み比べれば分かることですが、中華スープの素は合成調味料で「旨味」の元が複数であり、更には素材まで砕いて「丸ごと」使用して作られているため、味の深みが結構異なります。
また中華スープの素は殆ど家庭用か同一規格の味を大量生産するために作られているので必ず味がついているのに対して、鶏がらスープの素は純粋に「出汁」だけを必要としている方のために造られているものもあり、全く味がないものもあります。
ウェイパー
名前からすると中国や韓国などの海外のもののようにも思えますが、日本人に合う味に特化して作られた日本で作られた調味料。
そんなウェイパーと中華スープの素の違いは以下の三つ
- 日本で作った日本人向けの味付けに完全になるようにはっきりと味がついている
- 半練りタイプなのでスープにするにも炒め物に使うのにも便利
- ベーススープを作るために作られてはいない
ウェイパーは中華スープの素よりも更に完成された合成調味料であり、中華スープの素よりもはっきりと味が付いており、これだけで味付けが完了と言えるほどの出来になっていますし、どんな料理にもそのまま使える半練りタイプと言う強みもあります。
単純に中華料理を早く、簡単に、確実に同じ味に作る目的で言うなら中華スープの素の上位相関と言っていいです。
しかし逆にベーススープのようにして、他の味の特徴を出そうと思ったらかなり使う量を控えて使う必要があり、はっきりと付いている味が邪魔になるとも言えます。
コンソメスープの素
洋風のスープを作る時に最も重宝する合成調味料。
「洋風」と「中華風」では料理の味が大きく異なり、中華スープの素とコンソメスープの素では全く違う味な印象を持つ人もいるかと思いますが、実は意外と以下の事しか中華スープの素とコンソメスープの素には違いがありません。
- 固形に固めてある商品が多い
- オイスターソースととろみの素が入っていない
驚く人も多いかもしれませんが本当に大きな両者の違いはこれだけです。
どちらもメインの味付けも実はほとんどが塩によるものですし、それ以外はほぼ人工旨味調味料で味をつけており、天然の旨味素材数の総量も種類も実はそう変わりません。
全く違う味の印象を持つ大きな理由は中華スープの素にはどちらも決して量は多くないですが、オイスターソースととろみの元になるようなデンプンやゼラチンが入っているからです。
例え少量であってもこれらは香りや舌に触れた時のちょっとした違いを生み料理全体の仕上がりで見ると結構な違いになるのです。
以上のことから今回は中華スープの素の代用になりそうなものとして上記3つを選ばせていただきました。
日本人に分かりやすく例えるならばこんな例え方もできます。
- カツオ出汁 = 鶏がらスープの素
- 割って使うめんつゆ = 中華スープの素
- ストレートめんつゆ = ウェイパー
- 合わせ出汁めんつゆ = コンソメスープの素
鶏がらスープの素をベースにして、中華スープの素になり、更に完成度を高めたものがウェイパー、コンソメスープの素は鶏がらスープの素から派生した、中華スープの素とは違う別バージョンと言った感じです。
その為以下でご紹介するような手を加えると、よりそれらしくそれぞれの合成調味料が中華スープの代用品として使えます。
代用品をより中華スープの素に近く使うオススメの方法
ここでは上記の【中華スープの素の代用品になりそうなもの】でご紹介した鶏ガラスープの素、ウェイパー、コンソメスープの素をより中華スープの素を使って料理を作った時に近い状態にするためのオススメの方法をそれぞれご紹介させていただきます。
鶏ガラスープの素
最大の違いは完成度であり、旨味の元になる素材の数であり、味を感じる調味が足りていない所です。
その為まずオイスターソース、ケチャップ、ジャンなどの更に他の旨味を多く含む合成調味料を足すこと。
日本人の舌に合うような「中華っぽい味」に醤油とごま油を加えてすると言う荒業もありますが、中華スープの素の代用品として使うならばまずは足りない旨味を補って使うのがベターです。
足りない味は塩よりもいっそ薄口醤油を使ってしまうのがオススメ。
欲を言えば少量で良いのでおろしニンニクや牛脂や豚の背脂などを加えれたら更に中華スープの素を使った時に近い味になります。
ウェイパー
他の味付けを出来るだけ控え、味付けはウェイパーのみにするつもりでまず完成寸前まで調理し、味見をして好みで塩、胡椒、醤油を足すのがオススメです。
薄味の中華スープのベーススープを作るなら元々が味付けまでしっかりするためのものなので、かなり少ない量でないと普通の飲むためのスープになってしまうので注意です。
コンソメスープの素
肉と野菜の旨味成分は殆ど同じであり、味付けもほぼ同じ。
なので足りない要素はオイスターソースと微かなとろみ成分なので、少量のオイスターソースと、オイスターソースよりも更に量の水溶き片栗粉を料理が出来上がる間際に入れるのがオススメ。
驚くことに殆ど中華スープの素を使った時と同じような味になります。
中華スープの素の代用品まとめ
中華スープの素がなくても意外と代用品は存在しており、基本的にそれっぽいものは簡単に作れます。
今回ご紹介しました中ならウェイパーが1番オススメで、次にコンソメスープの素と言ったところです。
鶏がらスープの素に関してはよりアレンジがしやすく用途も広い所が長所ですので、普段から中華スープの素を主に使う方はむしろその代用品こそないことが多いと思いましたが、汎用性の高さからご紹介させていただきました。
ちなみに日本人が「中華っぽい」と思う1番の要因となる調味料は実はオイスターソースだそうなので、こちらも常備しておくのも普段から中華料理風なものがお好みの方にはオススメです。