うるち米の特徴とは?白米やもち米や玄米との違い!

うるち米と言う種類のお米をご存知でしょうか?

こうして聞くと知らないと言う方も「名前は聞いたことぐらいはある」なんて言う方も以外と多いのですが、ほぼ全ての日本人がもち米以上に見たことはもちろん、食べたこともあるのがうるち米と言うお米です。

それと言うのもうるち米とは、私達が普通に炊いて食べているようなコシヒカリだとかササニシキと言ったようなお米のことだからです。

ですが敢えて「うるち米」と表現するとピンと来ない人もいるように、日本人ならほとんどの方が当たり前のように食べてはいるものの、以外とうるち米について知らないことは多いもの。

例えば白米と言うとうるち米のことを指す言葉だと誤解している人は結構いますし、その栄養的な特徴やもち米や玄米との違いを知らない人や何故餅はもち米で無いと作れないのかを知らない人もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は物凄く身近なのに知らないことも以外と多いうるち米について栄養や特徴はもちろんのこと、白米・玄米・もち米との違いなどまでをご紹介させていただく『うるち米の特徴とは?白米やもち米や玄米との違い!』と言う記事を書かせていただきました。

考えてみると以外と知らないうるち米と言うお米について興味があったりはしませんか?

うるち米とは?

まず始めにうるち米と言った場合の定義はなんなのかと言うことをご紹介させていただきます。

最も簡潔に申しますと米の分類上、もち米ではない種類のお米のこと全てがうるち米です

もう少し正確に言いますと、お米の種類を含んでいるデンプンの性質の違いにより分けた場合、20%前後の「アミロース」と80%前後の「アミロペクチン」の2種類からなる「うるち米」と、「アミロペクチン」100%で出来ている「もち米」に分けられますので、「アミロース」を含んでいる方のお米と言うのが正確なうるち米を表す定義と言えるでしょう。

どんな食べ方をするものであり、どんな味や匂いがするものなのかは敢えて書くまでも無いほどに日本人の方ならばご存知でしょうから、その辺に関しては当記事では割愛させていただきます。

一番砕けた言い方をするのであれば所謂「普通に炊いて食べるお米」のことと思って間違いないです。

しかし「では白米のことなのか?」と言われると正確には違います。

白米とは?

うるち米のことを先程「普通に炊いて食べるお米」と表現しましたが、だからと言って「白米=うるち米」ではありません

それと言うのも白米とは精製したお米の総称であり、稲の実である籾から籾殻、糠、胚芽などを取り除いて完全に白くなるまで精米したお米のことであり、うるち米でももち米でも白くなるまで精製してあるお米は「白米」になるため、「白米=うるち米」では無いからです。

その為うるち米の玄米と言うのもあれば、もち米の白米だってあるわけで「うるち米」と「白米」では分類するためのジャンルが違うとも言えます。

「白米」と何かを比べるのならば白米にする一歩前の精製段階である籾から籾殻だけを取り除いた「玄米」が相応しいと言えます。

別のもので例えるならば「うるち米」と「白米」は、「鶏肉」と「もも肉」のような関係である言うと少しは分かりやすいでしょうか?

どちらか片方のジャンルに該当するものもありえますし、どちらのジャンルにも該当するものも、どちらのジャンルでもないものあるのです。

白米と言うと普通に炊いて食べているようなコシヒカリだとかササニシキと言ったようなお米を炊いたものだと誤解されていることが多いのですが、実は精製されているものかどうかを表す言葉なのです。

うるち米ともち米の違い

【うるち米とは?】の所でも軽くうるち米ともち米は何が違うのかについて触れましたが、こちらではもう少し詳しくこの二つのお米の違いについてご紹介させていただきます。

まず最大の違いは既にご紹介したようにそれぞれのデンプンを構成する成分が違い、見た目からしてアミロースを含むうるち米は半透明なのですが、アミロペクチン100%のもち米は白く不透明と言う違いがあります。

そしてその成分の違いにより粘り気の違い、あるいはもちもちした食感の強さが変わります。

それと言うのもそれぞれのデンプン質の「水に溶けにくさが違う」からです。

より具体的には「アミロペクチン」は水に溶けにくい性質があるのですが、「アミロース」は反対に水に溶けやすい性質があります

その為同じ水分量で炊いたとしてもうるち米より水に溶けないアミロペクチンを多く含んでいるもち米の方が、デンプン質が沢山残りますのでその結果粘り気が多く、よりもちもちとした食感になりますし、叩いて潰せばその名の通り餅が作れると言うわけです。

同じ理屈で日本人が最も美味しいと感じやすいと言われる「コシヒカリ」はアミロース含有量が16%前後でありふっくらモチモチした感じになり、炊いた時にパサッとした感じになる日本人が余り美味しいと感じないような品種のお米はアミロース含有量が逆に25%前後と高いのです。

その他にもデンプン質の違いは同じ量のお米を炊いた時の残るタンパク質や炭水化物の量に大きく関わってきますのでうるち米に比べデンプン質が溶けにくい炊いたもち米や餅の方がタンパク質と炭水化物が多くなり高カロリーですし、アミロペクチンは水に溶けないデンプンであるためそれを多く含む炊いたもち米や餅は消化分解もされにくいため腹持ちの良さでも違いが出ます。

うるち米ともち米の違いとしては餅が作れるかどうかだけでなく、実はこんな違いもあるのです。

うるち米の成分と特徴

うるち米とはなにか、そしてその他のお米と比べた時の違いについてをこれまでご紹介させていただきましたが、こちらではそんなうるち米に含まれている栄養やその特徴としてはどんなことが言えるのかについてをご紹介させていただきます。

例えば100gのうるち米を普通に炊いて食べる場合には、どんな栄養がどれだけ摂取できるかと言いますと次の通り。

  • 水分    60.5g
  • 炭水化物  36g
  • タンパク質 2.6g
  • 脂質    0.4g
  • 食物繊維  0.4g

カロリー  170kcal(炊飯前の「ご飯」100gではなく、「米」100gの状態だと358kcal)

御覧のようにほぼ水分と炭水化物(糖質)の塊だと思っていただいて間違いありませんし、それ故になかなかの高カロリー。

とは言え、低カロリーであるとして話題になる麦の種類で最も低カロリー低糖質のものでも同じ100gで300kcal以上はありますし、炭水化物(糖質)にいたっては45gを下回るものはありませんから「主食となるような食べ物」として考えるならば、そこまで目立つほど高カロリーと言うわけでもありません

小麦粉ともなると100gで370kcal、炭水化物(糖質)75gもありますし、最も一般的な食パン100g(8枚切り2枚)で260kcal、炭水化物(糖質)54gもあります。

一応食物繊維や脂質、そして本当に微量ではありますがミネラルやビタミンも数種類含まれてはおりますが、うるち米の白米を食べることで得られるものとしてご紹介するには流石に少なすぎる量です。

そしてこの成分の特徴からエネルギー源としては非常に優秀ではあるものの、これだけを食べていてはビタミンとミネラルの不足により体を壊しますし、多くの人が既にご存知のように消費カロリーが少なめの人が沢山食べ過ぎてしまうと肥満の原因ともなりえます。

現代においては平均的に日本人は高カロリーの食べ物を多く食べており、エネルギーの過剰摂取気味になっているため、麦に比べて高カロリーだとか、麦よりも消化が早くお腹が減りやすいなどと悪く言われることもありますが、運動量が多い方などのカロリー消費の多い方にとってはむしろ麦よりもおすすめですし、白米ではなくうるち米の玄米となるとまた含んでいる栄養素が変わってきて、カロリー消費の多くない方にとっても非常に健康にも良い食べものと言えます。

最近では値段の高騰や米には味がないから苦手という方なども多くなってきて、「日本人の米離れ」なんて言葉も聞きますが、けっして体に悪いものではありませんし、自国の主食である良く食べるものとして当記事を通して少しでもその特徴について知っていただけたら幸いです。

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