ガラムマサラと言う香辛料をご存知ですか?
カレーに使われるようなインドの合成調味料でしてこれが結構な効果効能を持ち、お料理に使うことで色々な健康や美容にプラスの効果を得られるのです。
しかしガラムマサラって結構本格的なお料理をする人でないと家に常備してあるということは少なく、「代用品に何か使えるスパイスないか?」とか「カレー粉ではダメなのか?」などと思う人もいるでしょう。
そこで今回は『ガラムマサラの効果効能とは?代用品にカレー粉などのスパイスは大丈夫?』と言う記事を書かせていただきました。
インドの生んだミラクルスパイス、ガラムマサラに興味はございませんか?
ガラムマサラとは何か?
まずはガラムマサラとは何かをご説明させていただきます。
ガラムマサラとは実はもともと辛味よりも香りをつけることを目的に使われるスパイスであり、インドでは元はそれぞれの家庭で独自の配合で作られているようなものでした。
そんなガラムマサラは以下のような特徴があります。
ガラムマサラの特徴
- 基本のスパイスは、シナモン・クローブ・ナツメグの3つ
- 複数のスパイスを使うため複数の効果効能がある
- 瓶などで密閉しておけば1カ月程度は使える
ざっとこんな感じです。
今回「基本の」と記載しましたようにガラムマサラとは合成スパイスであり、そもそも何をどのような配分で作ったらガラムマサラになると言う明確な決まりはありませんからこれ以外にも複数のスパイスを使って作られることが殆ど。
上記しましたように基本のスパイスであるシナモン・クローブ・ナツメグの3つの他にも胡椒は大体使われますし、カルダモン・クミン・ローリエなどを加えたり、ナツメグをメースに替えることもあるなど厳密なレシピはありませんから、同じ人が作る場合でも作る量や手に入った材料の具合でつねに配合が同じとは限らないと言う特徴を持ちます。
もちろん普通に市販されているものは大量生産の品質が一定であり、買うたびに味や香りが違うなんてことはありませんし、配合率が違うと言うこともありませんが、専門店などで購入する方はこうした違いがあることも覚えておいてください。
そしてその多種多様なスパイスを使い作るため複数の効果効能があると言うのも特徴の一つで、もちろん薬ではないですし、大量にひとつのものを摂取すると言うわけではないですから副作用や、デメリットも少ないと言うのも良い所。
また本来のガラムマサラは香りが命であるため出来立てを使うのがベストとは言え、乾燥させたスパイス以外には利用しないので、瓶などで密閉しておけば1カ月程度は使用できるのもガラムマサラの魅力。
ガラムマサラとはこんなスパイスなのです。
では続いて具体的にどんな効果効能があるかをご紹介します。
ガラムマサラの効果効能
ここではガラムマサラに主に使われる主なスパイスの持つ効果効能をご紹介させていただきます。
シナモンの特徴
- 血糖値を下げる効能
- 高い抗菌作用
- 体温上昇効果
- 毛細血管が丈夫になり、シミやシワなどの老化を防止
クローブの特徴
- 強い鎮痛効果と抗菌効果
- 消化器官の不調を改善する
- 体温上昇効果
- 抗酸化作用に優れ、老化を防止し動脈硬化を防ぐ
ナツメグの特徴
- 鎮痛作用
- 体温上昇効果
- 消臭効果
- 消化器官の不調を改善する
カルダモンの特徴
- 消化器官の不調を改善する
- 口臭防止効果
- 発汗作用
これがガラムマサラの基本のスパイスとなるものが持つ効果効能です。
他にも主に使われるスパイスですと胡椒が代謝機能の向上、クミンには消化器官の不調改善効果、ローリエには高血圧・高コレステロール・冷え症への効果で有名です。
念のための注意ですが、かなり辛い刺激のあるスパイスを使っていると言うことだけでなく、妊娠中の方に胎児に影響を与えやすいとされているスパイスが多いため妊娠中の方は少し控えるようにしたほうが懸命であることも覚えておいてください。
こんなに沢山の効果を持つガラムマサラですが、代用品にカレー粉ではダメなのか?と言うことを考える人も多いと思いますので次はそれについてご説明します。
ガラムマサラの代用品にカレーとは大丈夫なのか?
まずカレー粉とガラムマサラの違いについて簡単にご説明します
ガラムマサラとカレー粉の違い
- ガラムマサラはインドの合成スパイス、カレー粉はイギリスの合成スパイス
- ガラムマサラは香り付けが主な利用法、カレー粉は「カレー味」を作るためのもの
- ガラムマサラには「ターメリック」を使用しない、カレー粉には欠かせない
以上のような違いがガラムマサラとカレー粉にはありまして、そのためにガラムマサラはカレー粉で代用できるのかと言いますと「効果効能を考えればカレー粉で代用できる」、「料理への味や見た目、香りなどの影響を考えると出来ない」と言うことが言えます。
インドで主に使われるスパイスですからガラムマサラは数種類から10種類ぐらいのスパイスを合わせて作るのに対し、それに加えて西洋ハーブも合わせて作られるカレー粉は大体20~30種類までのスパイスを使いますから効果効能では上位相関であるとは言えます。
しかしカレー粉は隠し味のつもりや下拵えで使えば色も香りもほぼカレー以外の何物でもないものになる欠点はあります。
それに対してガラムマサラはそれ単体ではカレーと断定できるほどの香りはつきませんし、色もターメリックを使っていないために黄色くなったりしません。
基本仕上がった料理にかけて使うものですし、肉や魚の下拵えや隠し味に使えばその後の料理でつける味や香りを優先させることが出来るぐらいに押さえられます。
以上のことを踏まえてカレー粉でのガラムマサラの代用を検討してみてください。
ガラムマサラまとめ
ガラムマサラについて書かせていただきましたが最後にまとめを書かせていただきます。
ガラムマサラまとめ
- 沢山のスパイスをあわせた合成スパイスで比較的長持ちする
- 作るのに使ったスパイスごとの効果効能が少しずつ得られる
- 効果効能を考えればカレー粉で代用できる、料理への味や見た目、香りなどの影響を考えると出来ない
また結論としてそこまで高いものでもなく、意外と広い用途に使えるために買っておいておくのも一つの手だと思いますので検討してみてください。