みかんは甘くて美味しい冬の果物として広く知られ、最近では海外での人気も高い果物であり、お値段も安いので大量に箱買いしてしまう家庭もあるかと思います。
しかし比較的長持ちする果物とは言え、保存期間1週間でも油断すれば常温保存ならばカビが生えたりもしますし、そもそもあまり食べないのに大量に貰ったりするとどうやって保存すればいいのか困ることもあるでしょう。
そこで今回は常温、冷蔵庫、冷凍庫それぞれの環境でみかんを保存した場合の保存期間、箱買いなどで大量に手に入った時に保存するポイントなどについてご紹介する『みかんの長持ち保存方法と保存期間!箱買いの場合はどうする?』と言う記事を書かせていただきました。
少々長めの記事になりますが、その分色々なことまでしっかりと解説させていただきますので是非御覧下さい。
みかんの主な保存方法と保存期間
まずはみかんの主な保存方法と保存期間を簡単にご紹介します。
- 常温で2週間から最大1ヶ月
- 冷蔵庫で2週間から最大1ヶ月
- 冷凍庫で最大3ヶ月
御覧のように基本的にみかんは基本常温でも長持ちしますから、余程大量に買ったりもらったりしなければ保存期間を長持ちさせることについてそこまで気にしなくても良い果物です。
しかし常温保存ではカビが、冷蔵庫で保存する場合乾燥が大敵で注意した方が良いポイントはありますし、冷凍する時に少しでも美味しい状態を維持するポイントなんてものは存在します。
そうした特徴も踏まえ続いて、詳しいそれぞれの保管方法について御説明します。
常温保存する場合
みかんの旬は当然冬ですから、最適な保存温度はさぞ低いかと思いきや5℃から15℃と意外と幅広い温度の中で長持ちします。
それに加えて殆どの人がみかんを買うのは安くて一番美味しい旬の冬だと思いますので、基本的には常温保存で大丈夫です。
正しみかんは実は少しでも乾燥すると大きく味が劣る果物ですし、意外とカビが生えやすい果物ですのでその辺には注意が必要。
その為みかんを常温保存するためのオススメの保存方法は以下の通り。
- 新聞紙やキッチンペーパーなどで一つ一つ包む
- ヘタの部分を下にする
- 風通しの良い直射日光の当たらない所で保存
野菜や果物の乾燥対策と言えば必ずと言ってもいいほど使う新聞紙やキッチンペーパーで包み乾燥対策をし、カビへの対策で風通しの良い場所で保存するだけでも2週間は持ちます。
ですが最大限美味しい状態で長持ちさせたいのであれば、決して丈夫な果物ではないみかんの中でも比較的マシなヘタの部分を下にして自重で潰れてしまわない様にし、流石に温度が高くなり過ぎてしまう直射日光を避けてやると更に長持ちしやすくなり、最大で1ヶ月ぐらい長持ちします。
箱買いをしたり大量にもらったりなどした場合は以下の保存方法がオススメ
- 一度全部だし、カビているものや潰れているもの、傷んでいるものがないかをチェック
- ダンボールや紙袋などを用意し、下に新聞紙やキッチンペーパーなどをくしゃくしゃにして入れる
- ヘタの部分を下にして用意したダンボールや紙袋に入れ、上に新聞紙をかぶせる
- 密封せず、出来るだけ風通しの良い直射日光の当たらない所で保存
- 3日に一度ぐらいは下にあるものを上のほうに移動させる
御覧のように少量を保存する時とポイントがちょっと変わってきますのでここは注意。
何故こうするのかまで気になる方はまた後ほど「みかんが箱買いなどで大量に手に入った時に保存するポイント」でご紹介しておりますので、そちらも御覧ください。
冷蔵庫で保存する場合
最適保存温度の関係上、冬でも暖かい地方や夏場にみかんを買った場合などは冷蔵庫で保存した方がみかんは長持ちさせることが出来ます。
そんな冷蔵庫で保存する場合のオススメの方法は以下の通り
- 新聞紙かキッチンペーパーで一つ一つ包む
- ビニール袋やポリ袋入れるか、ラップで包む
- ヘタの部分を下にして野菜室で保存
このように基本的な乾燥に弱い野菜や果物の保存方法通りといった感じです。
安全に食べられる保存期間は最大で冬場で最適な処理をして常温保存した時と同じ1ヶ月はこれで長持ちさせることが出来ます。
しかし冷蔵庫は低温に保たれていますし、カビの心配こそありませんが、実はかなり乾燥しやすい空間ですし、そんなに大量のみかんを入れておけるほどの容量の冷蔵庫は一般家庭にはないと思いますので、そうした冬でも暖かい地方や夏場にみかんを買った場合などの特定の状況でなければあまり冷蔵庫での保存はオススメできません。
冷凍で保存する場合
みかんを1ヶ月以上長持ちさせたいと言うのであれば冷凍保存です。
「食べられる」と言うだけならば2年ぐらいの保存期間ならばまだ食べられますし、見た目に拘らなければ半年ぐらいまでならば完全解凍して食べることだって出来ます。
とは言え冷凍しても全く味が落ちないと言うことはなく、生の時と同じぐらいの状態で美味しく食べられる限界点は大体3ヶ月と言った所です。
そんな冷凍保存する方法でオススメなのは以下の通り。
- みかんを皮つきのまま軽く水で濡らす
- 金属トレイやアルミホイルを敷いた皿の上に並べて急速冷凍
- 表面に霜が張ったぐらいで今度は水にくぐらせる
- 再び、金属トレイの上に乗せて凍らせる
- ジップロックに入れて出来るだけ空気を抜いて保存
表面を濡らして結果的に氷漬けにするのは乾燥対策でして、このようにすると比較的美味しさを長く保つことが出来ます。
一応みかんの皮を向いてしまい一房ずつ金属トレイやアルミを敷いた皿の上に置き、しっかりとラップをして冷凍すると言う方法もありますが、こちらの場合ですと食べやすくはあるのですが、乾燥が速く、味の劣化が早いので結局1ヶ月以内ぐらいを目安に食べないと美味しくなくなってしまいます。
食べる時は基本的に自然解凍で半解凍くらいまで溶けたものをシャーベットのように食べる、昔懐かしい給食の冷凍みかんスタイルが基本ですが、完全解凍して食べることも出来ます。
少し見た目や直ぐ食べることにこだわると言うならば、自然解凍せず氷漬けのままお湯にくぐらせ周りの氷を溶かし、皮を向いて横に半分に切り、器に入れてスプーンで食べると言う方法もあります。
以上がみかんの基本的な保存についてのオススメの保存方法と大体の保存期間です。
では次にタイトルにもある箱買いなどで大量に手に入った時の保存における注意したいポイントをご紹介します。
みかんが箱買いなどで大量に手に入った時に保存するポイント
みかんは一つ一つが小さめの果物ですから一回でいくつも食べる人もいるでしょうし、何より安いので箱買いしたりもらったりすることが他の果物に比べて多いもの。
しかし箱買いしたり貰ったりしたままただ置いておくと以下のような問題があるのです。
- カビが生えたり傷んだりしたみかんが1つあると周りのみかんもダメになりやすい
- みかんは丈夫な果物ではないので下の方が潰れる
- 箱や袋の下の方は通気性が悪くカビが発生しやすい環境
これらの問題のせいで折角大量に手に入れてもみかんを半分駄目にしてしまったなんてこともありえます。
その為みかんを箱買いしたりもらった時はまずは中身を全部チェックした方が良いです。
この時に傷んだりカビの生えたものがあった場合は直ぐ捨ててしまいましょう。
少し傷んでしまっているぐらいならば直ぐ食べてしまえば問題ないのですが、明らかに中身の汁が潰れて出てしまっていたり、皮が溶け始めていたりするものは食べないほうが無難です。
そうして中身を一度出し、手に入るまでにどれだけ上に入ったみかんに潰されていたか定かではないのでまず下にあったものを上の方にして、先に食べるようにしていきましょう。
また箱や紙袋などにしまう時は一番下にくしゃくしゃにした新聞紙やキッチンペーパーを入れ、乾燥対策とクッションの変わりにし、比較的丈夫なヘタの部分を下にして入れるとより長持ちさせることが出来ます。
具体的な方法については上記の「常温保存する場合」で箇条書きにしたもいのが分かり安いと思いますので、そちらを参考にしてみて下さい。
どうなったら悪くなっているのか?
最後にどうなった悪くなっているのかをご紹介します。
悪くなったことが分かるポイント
- 潰れて汁が出て来ている
- 皮の中に空洞があり、中身から皮が浮いている
- 皮にハリがなく、パサついている
- 皮の表面が溶けている
特に乾燥により「皮にハリがなく、パサついている」あるいは「皮の中に空洞があり、中身から皮が浮いている」段階はまだ食べられますが味はかなり落ちています。
「潰れて汁が出てしまっている」とか「皮の表面が溶けている」場合は中がダメになってしまっていたりカビの温床になるのでもう食べないほうが良いのですが、ゆず湯のようにみかん風呂にして使ったり柑橘類の有効成分を利用することは可能です。