一人暮らしだけれど、バランスを考えて偏った食事にならないように、なるべく自炊を心掛けている方もいらっしゃるでしょう。
それでも揚げ物は作らないという方も多いようです。
一人だから少ししか揚げなくていいのに、油はたくさん使わなくちゃいけなさそうだし、揚げ物をしたあとの油の処置にも困るし、処理も面倒そう。というのが、その主な理由なのではないでしょうか。
でも冷凍食品のフライ物や、スーパーなどのお惣菜売り場の揚げ物って、油っこかったり、時間が経って天ぷらの衣がフニャフニャだったりして美味しくないことも多いですよね。
そんな時、自分で作って、揚げ立てアツアツのフライや天ぷらが食べられたら良いのにと考えたことはありませんか?
そんな方のために今回は、『揚げ物に使った油の処置と、一人暮らしでも片付け楽々の揚げ物のコツ』をご紹介しましょう。
一人暮らしでも少量の油で楽々揚げ物
揚げ物をするには大量の油が必要だと思っていませんか?
もし少量の油で済むのなら、経済的ですし油の処理も楽ですよね。
フライパンを使って揚げ焼きに
油の量が少なくて済むように、鍋はフライパンを使います。一人暮らしなら小さ目のフライパンで充分でしょう。
トンカツや唐揚げなどの揚げ物は、材料の半分が浸かるぐらいの油の量で大丈夫です。
片面が良い色に揚がったらひっくり返してもう片面を揚げ焼きにします。
注意するポントは火加減で、油の量が少ないので温度が上がり過ぎないように中火から弱火で揚げてください。
材料もなるべく薄く切ると調理時間が短くできます。
鶏のから揚げやさつまいもなどの火の通り難い食材は、蓋をして弱火でじっくり揚げ焼きにします。
ミルクパンを使って天ぷらも
パン粉や小麦粉をまぶしたフライや唐揚げと違って、天ぷらは揚げるのに時間が掛かると衣が油を吸ってしまうので、少し多めの油を使い、高温で短時間に揚げた方がカラッと揚がります。
そこで天ぷらでも油をできるだけ少量で済ませるために便利なのが、直径14~17cmぐらいの小さな鍋やミルクパンです。
この大きさなら食材が大体2つずつくらい揚げられ、一人暮らしなら丁度良い量でしょう。
油の量は食材がひたひたに浸かる程度で大丈夫。
市販の天ぷら粉を使ったり、衣に少量のお酢を入れると、少ない油でもカラッと揚げられます。
もちろんフライや唐揚げなどにも使え、蓋をして揚げれば、油の飛び跳ねも防げます。
簡単な油の処理とは?
油は間違っても流しから排水溝に直接捨ててはいけません。
排水管や下水管の詰まりの原因になりますし、油の下水処理には莫大な費用と水が必要になります。
使い終わった油の捨て方
上で紹介した少量の油なら、フライパンに残った油をキッチンペーパーや新聞紙などに吸わせてポリ袋などに入れて、口を塞いで燃えるゴミと一緒に出します。
または、キッチンパーパーなどを入れたポリ袋に使用済みの油を注ぎ、紙に吸わせて袋の口を閉じて燃えるゴミと一緒に出します。
牛乳パックにキッチンぺーパーや新聞などの紙を入れ、そこに油を注いで吸わせ、パックの口をテープなどで閉じて燃えるゴミと一緒に出す方法もあります。
いずれの処理も、油が充分冷えてから行ってください。
油の保存と再利用
天ぷらで使った多めの油は、一度で捨てるのは勿体無いですし、再利用すれば処分する油の量も減らすことができます。
しかし、揚げ物に使ったパン粉などの揚げカスが残ったままの油をそのまま保存すると劣化が進みますので、油を濾すという処置が必要になります。
一番簡単なのは濾し器やフィルターの付いたオイルポットでの保存です。
一人暮らしなら100円ショップで売られている小さなオイルポットで充分でしょう。
こちらの処置は、揚げ物が終わったらなるべく早く行うようにしましょう。
何故なら、空気に触れる時間が長いほど、油の酸化が進むからです。
熱い油に充分注意して行ってください。
オイルポットがない場合は、空のペットボトルに漏斗を差し込み、キッチンペーパーを敷いてフィルターの代わりにして油を注ぎ、そのままペットボトルに蓋をして保存します。
こちらの方法は、必ず油が冷めていることを確認して行ってください。
保存した油は、綺麗ならもう一度天ぷらやフライに使っても大丈夫です。
また、保存した油を炒め物に使うようにすれば更に捨てる油の量を減らすことができます。
使用済みの油は、上記の「使い終わった油の捨て方」を参照してください。
お住まいの地域によっては、使用済みの油を回収してくれる自治体もありますので、一度お住まいの市や区のHPなどをご覧になってみてださい。
少ない油で揚げ物をして、使用済みの油は再利用をし、とことん使い切る。
これだったら一人暮らしでも気兼ねなく揚げ物料理ができますね。