明太子と言う食べ物はどれぐらい長持ちするものかご存知でしょうか?
こう聞いてみますと、保存期間を少しでも伸ばすために作られた食べ物であり、保存期間が長いと思っている人もいますが、逆に魚卵と言う傷み易いものの代名詞が材料であるために、長持ちしないと思っている方も結構いらっしゃいます。
では実際の所どうなのかと言いますとその答えは保存方法によると言うのが正解です。
その為訳あり商品などで大量に買った時や、たくさん貰った時などは正しい保存方法をしないと意外と早くダメになってしまうこともありますので、最適な保存方法が常温なのか、冷蔵庫なのか、冷凍庫なのかを知っておいた方が良いと言うもの。
そこで今回は明太子の保存方法や保存期間について色々と解説させていただいた『明太子の長持ち保存方法と保存期間!【常温・冷蔵・冷凍】全て解説』と言う記事を書かせていただきました。
少々長めの記事になりますが、その分色々なことまでしっかりと解説させていただきますので是非御覧下さい。
明太子とはそもそもどんなもの?
明太子の最適な保存方法や保存期間について説明する前に、まずはそもそも明太子とはそもそもどういうものなのかを簡単にご説明させていただきます。
まず今回の記事で取り上げました「明太子」とは「辛子明太子」のことであり、発祥の地である福岡ではたらこを指すこともありますが、この記事では唐辛子を初めとした調味料に漬け込んだたらこを原料とした加工食品のことです。
また明太子はその形状によって販売価格などが大きく異なり、魚の腹からキレイに取り出された形の「真子(まこ)」、皮が切れてしまったり、一部が欠けてしまったりした「切れ子(きれこ)」、完全に形がなくなっている解されたものを「ばら子(ばらこ)」と呼び分けますが、最適な保存方法や保存期間についてはこの種類ごとに違いはありません。
唯一少し最適な保存方法と保存期間が変わってくるのは、本当の明太子の本場である韓国の「明卵漬(ミョンランジョ)」と呼ばれるタイプの明太子なのですが、結構特殊なものですので今回の記事では取り扱っておりません。
以上のことを踏まえた上で次は明太子の最適な保存方法と保存期間についてご紹介させていただきます。
明太子の主な保存方法と保存期間
まずは明太子を保存する時の主な保存方法と保存期間を簡単にご紹介します。
- 常温ではまず1日持たない
- 冷蔵庫で1週間、チルドやパーシャルなどなら2週間
- 冷凍庫で2ヶ月
御覧のように常温で保存すればかなり足が早く、温度が1桁以下になる冬場ならともかく10℃以上ぐらいの温度の常温保存なら半日でも危ないぐらい。
反対に温度が低い所では魚卵を使った加工食品の中でも比較的長持ちする方であり、当然保存期間が長いと味や香りが劣化することはありますが、食べられる期間として考えればかなり長いです。
冷凍した場合も野菜などと比べれば酷い劣化もしませんし、解凍方法さえ気を使えばどんな形状の明太子でもある程度(1ヶ月ほど)長く保存した後も美味しく食べることが出来ます。
そうした特徴も踏まえ続いて、詳しいそれぞれの保管方法について御説明します。
常温保存する場合
基本的に明太子は常温での保存方法はおすすめできません。
元々が魚卵と言うとても早く劣化してしまう食材ですから、保存温度が最低でも0℃前後でないと劣化していくからです。
どうしても常温で保存しなければならない場合はせめて発泡スチロールの箱に入れたり保冷バッグなどに大量の氷や保冷剤と共に入れておかねばなりません。
そしてそれだけしても丸1日持つかどうかであり、どう考えても効率が悪いので後ほどご紹介いたします冷蔵庫か冷凍庫での保存をするのがおすすめです。
冷蔵庫で保存する場合
基本的に明太子を買ったりもらったりした場合は冷蔵庫で保存する人が多いかと思いますが、先程【常温保存する場合】の所で触れたように最低でも0℃前後で保存しないと劣化して行ってしまうので、出来ればチルドやパーシャルでの保存の方が望ましいです。
どのぐらいの差が出るかと言いますと冷蔵庫でなら1週間ぐらいなのに対し、チルドやパーシャルなら2週間ぐらいの保存期間の差が出ますので保管場所があるのならば一考する価値ありです。
販売されている明太子はしっかりと密封された状態ですから、一度も空けていないものはそのまま保管すればいいのですが、明太子は乾燥には弱いものですし、何より冷蔵庫内への臭い移りがかなりしますので、もし開けたものを保存する時はタッパーやジップロックに入れるなどしてしっかり密閉した上で保存した方が良いです。
もちろんここでご紹介した保存期間の「冷蔵庫でなら1週間ぐらい、チルドやパーシャルなら2週間ぐらい」と言うのは最大長持ちした場合ですし、保存期間が長くなればなるほどに味も香りも劣化しますので、早めに食べるに越したことはありません。
冷凍で保存する場合
保存期間を一番長持ちさせると言う意味では冷凍庫で保存するのが1番です。
冷凍して保存する場合は如何に急速に且つ、低温で冷凍できるかが少しでも美味しく保存するためのポイントなので以下のような方法で保存するのがおすすめです。
- 1腹ずつ、切れ子やバラ子なら一回分ずつ小分けにラップに包む
- その上からアルミで包む
- 平らにして入れられるだけまとめてジップロックに入れる
- 空気をしっかりと抜いて保存
小分けにしたり、平らにしたりと細かいことを書いているのは、そうすることで少しでも早く冷凍できるようにするためであり、出来れば積み重ねたりはしないほうが良いです。
またアルミで包む理由も熱伝導効率を良くし、急速に冷凍するためであり、同じく熱伝導効率を良くすることが出来るアルミのバットやトレーに入れて保存しても大丈夫です。
これによって最大で2ヶ月以上も長持ちさせることも出来ますし、確実に0℃以下で保存することになりますので味や風味の劣化も最小限に抑えることが出来ます。
また食べる時は出来るだけ低温でゆっくりと解凍するのがおすすめでして、前日ぐらいから冷凍庫に食べる分だけ移しておき、食べるのがおすすめ。
こうすることにより中の水分がドリップとして出るのを少しでも抑えることが出来ますので、より味や風味の劣化が抑えられます。
注意したいのは再冷凍をすると大きく味が劣化してしまいますので、解凍する時は食べきれる分だけ解凍することです。
冷凍する時から小分けにするのをおすすめしていますが、もしそれでも多いような時は解凍する前に少々乱暴ですが、1腹ごとで冷凍してあったとしても叩けば折れますので使う分だけ別にした方が良いです。
最後に万が一悪くなってきた時の見分け方をご紹介します。
どうなったら悪くなっているのか?
悪くなったことが分かるポイント
- ドリップが異常に出ている
- 切ってみると中の方まで粘つく
- 乾燥により硬くなっている
- 酸味を感じる臭いがする
粘つきが強くなってくるとかなりの確立で腐っており、中まで粘ついているとなるとかなり危険です。
冷蔵庫や冷凍庫でしっかり密閉できていないなど保存状態が悪いと、こうして水分が出てくる前に乾燥によりかたくなって悪くなることもあり、この場合も出来れば食べないことをおすすめします。
一番危険なのは酸味を感じる臭いがした時で、この場合はほぼ確実に腐っているので食べないようにしてください。