レモン汁はおかずからチーズケーキなどのお菓子やジャムなど意外と色々な料理のレシピで登場するものであり、良く料理をする方ならばほとんどの方がポッカレモンなどのものを常備しているかと思います。
しかし逆に普段からあまり料理をしない方が、ちょっと料理をしてみようとする時にわざわざ買うと、その後殆ど使わないなんてことも多く、ちょっと勿体無いものである事もまた事実です。
その為レモン汁を使う時の代用品を知っておくと無駄が少なくできると言うもの。
でも例えばレモン汁の香りやクエン酸と言う成分が必要ならば、同じ柑橘類であるすだちやゆずを使う。
酸味が必要ならお酢を使うなど「何故レモン汁が必要なのか?」を知らなければ最適な代用品選びは出来ません。
そこで今回はレモン汁の代用品に使えそうなものを目的に合わせてご紹介する『レモン汁の代用!クエン酸や酢やポッカレモンやジャムなどどれが一番いいの? 』と言う記事を書かせていただきました。
レシピに合わせたレモン汁の代用品に相応しいものに興味はございませんか?
レモン汁はどうして料理に使うのか?
まずは代用品を紹介する前に、そもそもレモン汁はどうして料理に使うのかを簡単に説明させていただきます。
レモン汁を料理に使う理由は「クエン酸」と「ビタミンC」、そして「リモネン」の3つの成分が含まれているからです。
そしてそのことから大雑把に分けると
- 酸味をつけるため
- 臭いを抑えるため
- 変色を抑えるため
の3つの理由から料理に使われることが殆どです。
酸味をつけるため
食材を合えたり、揚げ物にかけたりする時。
この場合のレモン汁は味をつけることが主な目的で使われますからクエン酸こそが重要。
最も酸味をつけられれば良いので、代用品の幅は広く他の柑橘類の絞り汁やお酢、人工的に作られたクエン酸、場合によっては甘味を殆どつけないジャムなどでも代用可能です。
臭いを抑えるため
肉や魚にかけたりなどの下拵えの時。
この場合はがお肉やお野菜の臭みを和らげるレモン汁の香り成分であるリモネンが重要。
他にも肉や魚に使うことが殆どなので、レモン汁に含まれるクエン酸の殺菌作用や肉の繊維を柔らかくする効果も期待されています。
代用品の幅は「酸味をつけるため」よりやや下がり、味がつきすぎてしまわないようにするために他の柑橘類の絞り汁、人工的に作られたクエン酸、お酒類で代用可能です。
変色を抑えるため
果物や野菜に使う時。
変色は「酸化」によって引き起こされる現象であるため、レモン汁のビタミンCなどの抗酸化作用を持つ成分が重要。
酸化しないようにすれば良いので代用品が最も幅広く、他の柑橘類の絞り汁やお酢、人工的に作られたクエン酸、場合によっては甘味を殆どつけないジャム、使い方によっては塩や砂糖なども代用品になります。
以上のことを踏まえた上で、次は代用品になるもの一覧をご紹介します。
レモン汁の代用品になるもの一覧
ここではどんな料理でレモン汁を使う時にはどの代用品を使うのが良いのかをざっと見ていただきます。
チーズケーキなどのお菓子やジャムを作る時に使える代用品
- ポッカレモン
- 他の柑橘類の絞り汁
- 人工的に作られたクエン酸
- 甘味を殆どつけないジャム
揚げ物にかけたり、和えたり、ドレッシングにしたりする時の代用品
- ポッカレモン
- 他の柑橘類の絞り汁
- 人工的に作られたクエン酸
- お酢
肉や魚の下拵えに使う時の代用品
- ポッカレモン
- 他の柑橘類の絞り汁
- 人工的に作られたクエン酸
- お酒類
果物や野菜をつけておく時の代用品
- ポッカレモン
- 他の柑橘類の絞り汁
- 人工的に作られたクエン酸
- お酢
- 甘味を殆どつけないジャム
- 塩、砂糖
大体以上のものが代用品として使える一覧です。
そして次はこれらの代用品を使った場合のレモン汁との違いについて簡単にご説明します。
それぞれの代用品を使った場合の料理に出る特徴
ここではどんなものを代用品にするとレモン汁を使った時と比べ、料理がどうなるのかを簡単に説明させていただきます。
ポッカレモン
ポッカレモンは濃縮されたレモン果汁なので効果も味も臭いもレモン汁と同じ。
どの料理に使う時も、料理以外の用途に使う場合も完全な代用品として使えます。
汎用性の広さで言うならレモン汁を上回るのはポッカレモンぐらいしかありません。
他の柑橘類の絞り汁
すだちやゆず、グレープフルーツやライムなどの他の柑橘類の絞り汁も大体レモン汁と同じように使えます。
もちろん種類によって香りや味が異なっていますし、成分の多い少ないの違いはありますのでまったく同じ料理の出来にはなりません。
しかし例えば酸味よりも香り重視ならゆずを使うとか、甘味を加えたいならみかんを使うとか、料理を好みに調整するため敢えて別のものを使う使い方が出来ます。
人工的に作られたクエン酸
クエン酸はレモンや梅干などの酸味成分として知られていますが、市販のクエン酸はデンプンを発酵させて作られています。
もちろん原料が違えど成分が同じである以上、料理に使うとレモン汁のクエン酸働きと同じ働きをします。
しかし他の成分が含まれていない以上は「レモン汁と同じ働き」をするわけではなく、味や香りで違いは出ます。
最後に気をつけて欲しいことなのですが、人工的に作られたクエン酸を使うにしても、必ず食用のクエン酸を使うことだけは忘れないでください。
甘味を殆どつけないジャム
自家製のジャムであり、甘さを控えて煮込んだものならば、場合によってはレモン汁の代用として使えます。
柑橘類のジャムでなくともイチゴやブルベリー、リンゴなどのジャムでもビタミンCやクエン酸は含まれているので一応使えないことはないです。
しかし作る手間や、ついてしまう味や液体と半固体で使い勝手が大分違う事から、「代用品として使うことは出来るが、使いやすくはない代用品」だと思ってください。
お酢
酸味があってクエン酸を含むところまではレモン汁の代用品として相応しくもありそうですが、臭いと味で大きな違いがあり、思ったよりも代用品にならないです。
味や臭いの違いをある程度気にしない、またはむしろお酢の臭いや味が好きならば、ドレッシングや和え物、肉や魚の臭み消しや殺菌、果物や野菜の保存期間延長や変色防止などの代用品に使えます。
しかし当たり前ですがチーズケーキなどのお菓子やジャムに使う代用品としては失格レベルです。
酒類
レモン汁とは成分が全く違いますが、殺菌効果や臭いを抑えたり香りをつけるだけならば酒類、主にラム酒やブランデーなどの洋酒がレモン汁の代用品として使えます。
肉や魚に使う場合が殆どだとは思いますが、チーズケーキなどのお菓子を作る時にも意外と有効で、むしろ洋酒が欠かせないお菓子類もありますし、お酒を普段から飲む人ならば、無駄になることもありません。
塩や砂糖
レモン汁の抗酸化作用による効果を期待して料理に使う時の代用品としては使うことも出来ます。
より具体的には果物や野菜の変色や保存期間を伸ばすための時に代用として使えるのです、それ以外では代用品になりません。
レモン汁の代用品についてまとめ
レモン汁の代用品にはかなり色々なものが使えるので、意外とレモン汁がなくともレモン汁を使うレシピの料理を作ることは可能です。
しかし色々な代用品を試してみたいと言う探究心があるならばともかく、汎用性の広さで言うならレモン汁を上回るのはポッカレモンぐらいなものでして、今回ご紹介したのはあくまで「どうしてもレモン汁を使いたくない時」の参考ぐらいにしていただけたらと思います。