カカオニブと言うものをご存知でしょうか?
チョコレートやココアの原料であるカカオは知っているとしても、カカオニブというものは恐らくまだまだ知らない人も多いでしょう。
しかしこのカカオニブは「スーパーフード」、「神の食べ物」などとも呼ばれるほどの美容と健康への効果効能が注目されている食べ物でして、是非とも多くの人に知っていただきたい食べ物です。
そこで今回はこのカカオニブと言うスーパーフードについて少しでも多くの方に知ってもらいたいと思い「カカオニブとはそもそもどんな物なのか?」から、「どんな効果効能があるのか?」、「どんな食べ方をする物なのか?」そして「注意したい事柄や過剰摂取を避けるための1日の摂取量について」などまでをご紹介する『カカオニブの効果効能!食べ方と1日の摂取量はどれくらい?』と言う記事を書かせていただきました。
まだまだ知らない人も多いですが、美容やダイエットといった特に女性が気になる効果効能が高いとされるスーパーフード、カカオニブに興味があったりはしませんか?
カカオニブとは?
まずはカカオニブがどんな物かをそもそもご存じない方もいるかと思いますので「そもそもカカオニブってなんなのか?」と言うことからお話させていただきます。
最も簡潔に説明しますとカカオ豆を焙煎し、外皮と胚芽を取り除いて砕いたもの。
殆どの商品はチップやフレーク状になっており、一見すると見た目はチョコレートのようにも見えるのですが、全くの別物であり味は苦みと酸味が主ですし、香りは甘い臭いがするものだけでなく、原産地それぞれで異なる独特で濃厚な香りです。
チョコレートの原料と言えば原料でもあるのですが、一般的に知られるチョコレートの原料である「カカオマス」や「カカオバター」ともまた異なり、それぞれどう違うのかと言いますと以下の通り。
- カカオニブ
カカオ豆を発酵・乾燥・焙煎し、外皮・胚芽などを取り除き細かく砕いた物。 - カカオマス
カカオ豆の胚乳部分を細かく砕き焙煎し、固めたもの。カカオニブとの違いを分かりやすくするならば「カカオニブを更に焙煎、圧搾することで、固形状に固めたもの」と言えます。 - カカオバター
ココアバターとも言われる「カカオマスを作る過程で分離させた、または分離してしまった油分」。
このような違いがあるため、同じカカオから作られているものでも当然その成分の含有量において違いが出てくるもので、カカオニブには以下のような成分的な特徴があると言われています。
カカオニブに含まれている栄養素
カカオニブに含まれる栄養素の中でも特に注目されているのは以下の通り。
- カカオポリフェノール
- アナンダミド
- 食物繊維
- カカオプロテイン
これらがどんな成分かと言いますと以下の通り。
カカオポリフェノール
チョコレートを初めとするカカオを原料とした食べ物が体に良いという話が出始めた切欠と言っても良い成分であり、高い抗酸化作用があることで知られる成分。
実は特定のポリフェノールの種類の名称ではなく、カカオに含まれるポリフェノール類の総称であり、カカオに含まれる数種類のポリフェノールをまとめて「カカオポリフェノール」と呼んでいるのだそうです。
具体的には緑茶の健康成分として知られるカテキンやアピカテキンなどの、プロシアニジン類と言われる種類が主で高い抗酸化作用だけでなく、抗菌、抗ストレス効果や脳の活性化効果もあるそうです。
アナンダミド
人間に多幸感をもたらす神経伝達物質であり、別名「至福物質」とも呼ばれます。
これらの他にもテオブロミンやフェニルエチルアミンと呼ばれる脳に影響する成分が含まれており、これらが脳内で活性化ホルモンとして働くため、リラックス効果があるだけでなく、集中力・記憶力の向上や人を行動的にする効果もあると言われています。
食物繊維
カカオニブに含まれている食物繊維はリグニンと呼ばれる不溶性食物繊維で、水分を吸収し腸内で便の量を増やしたり、腸を刺激して蠕動(ぜんどう)運動を活発にし腸内環境の正常化に貢献します。
また体にとって有毒な物質を排泄するデトックス効果があることや、満腹感を感じさせやすいことからダイエット効果が高いことでも有名です。
カカオプロテイン
カカオに含まれているタンパク質。
難消化性と言う性質があり、小腸で消化や吸収がされにくいと言う大きな特徴があり、先程ご紹介した食物繊維と同じく腸内環境の正常化やデトックス効果、ダイエット効果があると言われています。
主にこの4つがカカオニブが美容と健康に良い成分であると言われる理由ですが、これ以外にもマグネシウムを初めとする亜鉛、鉄分などのミネラル類やビタミンCやビタミンEと言ったビタミンなどもカカオニブには含まれており、美容と健康に非常に良いとされています。
続いてはより具体的にカカオニブを食べることでどんな効果効能があるのかをご紹介します。
カカオニブの持つ効果効能
上記でご紹介したような栄養素がカカオニブには含まれておりますので、主に以下のような効果・効能があると言えます。
- ダイエット効果・生活習慣病予防
- 血流の正常化
- 美肌効果
- 腸内環境改善
- 精神の安定化
- アンチエイジング効果
御覧のように非常に多くの美容と健康への効果効能がカカオニブにはあり、このどれもがチョコレートやココアとは比べ物にならないほど高いのです。
最も大きな違いとしてまず、チョコレートはその成分の8割以上を脂質と糖質で占められているのに対し、カカオニブは糖質は0で脂質も低め。
これはダイエット効果や生活習慣病予防効果では大きな違いとなりますし、血流の正常化や腸内環境の改善にも違いが出ます。
またカカオ製品が健康に良いとされる1番の理由であるカカオポリフェノールの含有量もカカオニブの方が圧倒的に多く、抗がん作用や抗アレルギー効果、抗酸化作用においてもカカオニブの方がチョコレートはもちろんのこと、ココアよりも高いと言えます。
とは言えそんなカカオニブですが、意外と知られていない注意したい事柄もありますし、食べれば食べるだけ良いということもありませんので、過剰摂取を避けるための1日の摂取量については注意が必要です。
カカオニブの注意したい事柄と1日の摂取量の目安
まずカカオニブの注意したい事柄として挙げられるのが意外とカフェインが多く含まれていること。
その為、妊娠中や授乳中の方は出来るだけ食べるのを控えた方が良いですし、一気に食べ過ぎることで睡眠に悪影響を及ぼし生活リズムを崩し、体調を悪くすることの要因にもなりかねません。
それと全てのカカオニブがと言うわけではありませんが中には美味しく食べられるようにと糖分が添加されているなど他の添加物が含まれている可能性がありますので、シビアに健康に気を使っている方やアレルギーをお持ちの方は成分確認をすることをおすすめします。
またカカオニブの摂取量は1回当たり5~7g。一日の食べる量については最大でも体重10kgに対して10gほどが目安とされています。
それと言うのも糖質は0ですし、殆どのチョコレートやココアに比べて脂質は低いですが、カロリーは100gで455kcalと低カロリーとは言えませんし、カカオニブがダイエットや腸内環境に良いとされる理由も考えようによっては「消化に悪いから」と言えるからです。
とは言えかなりの苦味と酸味がある食べ物ですから余程無理をしないと大量に食べることはまず出来ないでしょうから、殆どの人にとっては「無理に沢山食べようとしなくて良い物」ぐらいに考えていただければ言いかと思います。
では最後にそんなカカオニブはどうやって食べるのがオススメなのかをいくつかご紹介させていただきます。
カカオニブのおすすめの食べ方
まず美容と健康への効果効能を第一として考えるならばナッツ類のようにそのままカカオニブを単体で食べるのがもちろん1番です。
しかし何分添加物の加えられていないカカオニブは香りはとても良いのですが、味は強い苦味と酸味が主ですからコーヒー豆を齧って美味しく味わえると言うレベルの人でなければとても食べにくいかと思います。
その為次善としてオススメな食べ方がヨーグルトやシリアルにトッピングしたり、スムージーやアサイーボウルに混ぜたりすること。
味の方もかなり誤魔化せますし、比較的健康に気を使っている人の多くが実施している健康食ですので総合的な美容と健康への効果効能は上がると言えます。
とりあえず試してみたいと言う程度の方にならばクッキーやパウンドケーキなどにチョコレートチップの代わりに少量混ぜて使ってみたり、アイスクリームへのトッピングとしてみるのがオススメ。
食べやすさならばとにかく甘い物と一緒に食べてみるのが一番です。
しかし高い糖分を一緒にとりすぎるなら結局チョコレートを食べるのとあまり変わりなくなってしまいますので、その点はご了承ください。