レモン汁は味のアクセントから臭い消し、あるいは保存状態を良くするためにあると何かと便利なもので、良く自炊する方には是非常備して欲しいもの。
またわざわざレモンを買ってきて絞らなくても、レモン汁の状態で安くどこでも売られている為、手に入れるのも容易なのも良いですし、レモンを一回一回切って絞るより使いやすいのも良い所。
しかしレモンではなく、レモン汁の状態で保存するとなるとまたちょっと保存方法や保存期間は少々異なり、賞味期限切れのタイミングも違えば、冷蔵庫や冷凍庫での保存についても注意するべき別のポイントがあります。
そこで今回は市販されているレモン汁の保存について色々と解説した『レモン汁の保存方法と保存期間!賞味期限切れはいつまで大丈夫?』と言う記事を書かせていただきました。
少々長めの記事になりますが、その分色々なことまでしっかりと解説させていただきますので是非御覧下さい。
レモン汁の主な保存方法と保存期間
まずはレモン汁の主な保存方法と保存期間をご紹介します。
- 常温で未開封なら半年、開封後は5日前後
- 冷蔵庫で未開封なら1年、開封後は10日前後
- 冷凍庫で最大数年
御覧の通り未開封なら非常に長持ちですが、開封してしまうと冷凍以外の保存方法では一気に長持ちしなくなります。
しかし逆に言えばレモン汁の保存については開封してからのことだけを基本的に気にすれば良く、大体1週間でどれほど使うかを考えて購入すればあまり保存方法や保存状態を気にせずとも大丈夫です。
また上記の保存期間は「果汁100%」の物に関してのものであり、そうした表記がないレモン汁の状態で販売されている商品の中には、保存料が多く使われている物が結構あり、それらに関してはご紹介した以上に長持ちするものも多いです。
そうした特徴も踏まえ続いて、詳しいそれぞれの保管方法について御説明します。
常温保存する場合
レモン汁を常温で保存する場合は常温で未開封なら半年、開封後は5日前後を保存期間の目安にしてください。
またレモン汁は抗菌作用や殺菌作用もあるのですが、夏場や梅雨時はボトルの口の部分にカビが生えたり、発酵してしまう恐れもあるので特に注意。
他にも直射日光に当ててしまうと品質の劣化につながるのであまり良くなく、常温で保存するにしても最低限冷暗所で保存するようにした方が良いです。
もちろん透明な容器や薄いプラスチック製の容器のものは特に注意が必要で、未開封でもそうした容器のものに関しては冷蔵庫での保存をしておくのをオススメします。
レモンを絞って自作したレモン汁に関しても同様で、絞った後は常温での保存はあまり良くなく、保存期間3日ほどを使い切ったほうが良いです。
冷蔵庫で保存する場合
レモン汁は基本冷蔵庫で保存するのがオススメであり、レモン汁を常備しているご家庭では冷蔵庫のドアポケットで保存していることも多いかと思います。
しかし実はレモンの最適保存温度が5~8℃であり、4℃以下になると味、風味の低下が起こり、2℃以下になると低温障害を起こしますので、レモン汁も野菜室で保存するのがよりオススメ。
冷蔵庫でなら未開封で1年、開封後は最大で10日前後を大体保存期間の目安にしていただければ基本特に問題なく使えるのですが、ふたを開けっ放しにして冷蔵庫に入れていたり、調理中や食事中などの時に常温で放置することが多いと早くダメになることもあるので注意です。
あまり普段から使わない人にとってはこの『開封後10日前後』と言う保存期間は意外と微妙なラインで、余程大きなボトルで買わなくとも揚げ物に少し使うとか、たまにお菓子作りに使う程度では使いきれないことも多いかと思います。
しかしこの保存期間はあくまで「ほぼ確実に品質が劣化しないで使える期間」ですので、使ったらキッチリふたをしてすぐ冷蔵庫に戻すようにさえすれば、カビに気をつければ3週間から1ヶ月は使うことは可能です。
レモンを絞って自作したレモン汁に関してはもう少しシビアで、絞った後のものは空気に触れることで起こる酸化を最小限に抑えるように密閉しても、1週間でかなり劣化します。
もちろん1週間では発酵したり、カビがすぐに生えることこそ冷蔵庫で保存しておけば余りありませんが、もしレモン汁の状態で1週間以上保存するならば冷凍して保存することをオススメします。
冷凍庫で保存する場合
冷凍しなくとも十分に長持ちするレモン汁ですが、冷凍庫で保存することでより新鮮な状態を保つことが出来ますし、レモンを絞って自作したレモン汁に関しては冷凍しないと長持ちさせるのが難しいので、レモンそのものやレモン汁が使い切れないと思った時は冷凍するのも1つの手。
そんなレモン汁を冷凍して保存するなら以下の通りの保存方法がオススメです。
- レモン汁を浅く広い容器にあける
- 冷蔵庫に入れ1~2時間ほど放置し半分凍っている状態にする
- スプーンやフォークでシャーベット状になったものを砕く
- ジップロックやタッパーに入れて冷凍庫で保存
他にも以下の方法で冷凍するのもオススメ
- 製氷機にラップを敷いて、穴の深さを3分の1ぐらいに調整
- レモン汁を入れ冷凍し凍らせる
- 完全に凍ったら取出し砕く
- 砕いたものを小分けにラップに包むか、ジップロックに入れて冷凍庫で保存
そのまま凍らせるよりも手間に感じるかもしれませんが、こうしておくと使いたい時に使いたい分量をスプーンで掬って簡単に使えるので使う時は便利です。
逆にレモン汁をそのまま冷凍してしまうのは簡単ですが、全部まとまって固まった状態になるので、使いたい分量だけ使うのが難しくなります。
使う時は凍ったままで使ってもすぐ溶けてレモン汁をかけた状態と同じになりますし、常温で置いておけばすぐ溶けるので冷凍したものを使う時の注意は特にありません。
もちろんこれは最大限に保存期間を伸ばす保存方法であり、ここまでしなくとも市販品なら未開封ならかなり長持ちしますし、カビと発酵にだけ気を使えば開封後も多少劣化したとしても使える状態で考えるならばそこそこ長持ちします。
なのでこの冷凍しての保存方法は市販の大容量のレモン汁を買ってしまった時や、レモンを絞って自作したレモン汁に関してオススメの保存方法だと思ってください。
以上で主な保存方法と保存期間のご紹介を終えたので、次はそれ以外の保存に関わることついてご紹介させていただきます。
レモン汁を保存する時に最も注意すべきカビ対策
レモン汁が賞味期限切れするよりも早くダメになる最大の要因はカビです。
カビは温度、湿度、栄養の3つの要素があれば生えてくるので、防腐効果や抗酸化作用が高いレモン汁であろうとも危険だからです。
特に注意したいのは市販品のボトルの口の部分。
使った時にこの部分にレモン汁が付着していて、ここにカビが生え、その胞子が中まで広がってしまうこともあります。
その為この口の部分にレモン汁が付着して残ってしまった時はキッチリとふき取ることと、カビが生えないような温度と湿度が低い環境で保存することが重要です。
当然保存環境は常温よりも冷蔵庫、または冷凍庫がオススメ。
冷凍庫での保存方法は使いやすくするために一手間あったほうが良いので、上記の【冷凍庫で保存する場合】を参考にしてみて下さい。
賞味期限切れはいつまで大丈夫なのか?
これまで保存期間について何度かご紹介してきたのですが、それらは何度か触れたようにあくまで「変質・変色したりしないで美味しく使える」あるいは「鮮度の良い状態で使える」保存期間であり、「使えるかどうか?」で考えると保存期間はまた少し変わってきます。
ではその「使えるかどうか?」で考えた場合のレモン汁の賞味期限はどれぐらいあるのかと言いますと、市販品のもので冷蔵庫で保存した上で、カビが生えていなければ開封してから大体1ヶ月ほど。
ずいぶん長くなったと思う人もいるかと思いますが、もちろんこれはあくまで「最大で」でしてカビが生えたりや発酵がしていないことが前提条件です。
その為以下の悪くなって時の状態に少しでも当てはまれば使わないようにしてください。
どうなったら悪くなっているのか?
悪くなったことが分かるポイント
- 変色している
- 内部に白い沈殿物がある
- 容器の口の部分に黒い付着物がある
- 閉めたはずのふたが自然と浮く
カビにも色々種類がありますが、市販品ならご紹介した「内部に白い沈殿物がある」と「容器の口の部分に黒い付着物がある」が最も多いカビの生え方。
変色していればもちろん危険ですし、「閉めたはずのふたが自然と浮く」のは発酵し始めている時に多い現象です。
もちろん内部が見えない容器の場合はこれらの変化が分かりにくいものもありますので、基本は賞味期限通りお使いいただき、切れたものを使ってみようと思う場合も最低でも中身を開け、ここでご紹介した異常がないかぐらいは確かめて使うことをオススメします。