生のライチを食べたことはありますか?
最近ではスーパーで色々な南国のフルーツなども手に入るので、生のライチを食べたことがある方もいるかと思いますが、ライチ味の商品や加工食品はメジャーではあるものの日本ではまだまだ生のライチは一般的なフルーツではなく、「どんな食べ方をするものなのか?」、「どんな栄養があるのか?」「いつが旬なのか?」などまでは知らない方が多いと言うもの。
しかし生のライチは味が美味しいこともさることながら、含まれている栄養素による効能も女性が特に喜ぶようなものが多く、是非ともどんなものであるのかを知ってもらいたいフルーツです。
そこで今回は少しでも生のライチというフルーツについて知ってもらうためにライチの特徴から、ライチに含まれる栄養素と効果・効能、基本的な食べ方、ライチが食べ過ぎ注意と言われる理由などについてをご紹介する『ライチの旬と栄養や効能!食べ過ぎ注意な理由と正しい食べ方』と言う記事を書かせていただきました。
日本では知らない人もまだまだ多いライチについて興味はございませんでしょうか?
ライチの特徴
まずはそもそもライチと言うのはどんな特徴を持ったフルーツなのかを簡単に説明させていただきます。
ライチとは中国南部原産の果樹の木の実であり、熱帯・亜熱帯地方で栽培されるトロピカルフルーツに分類される果物。
表面がごつごつとしたうろこ状の皮で覆われており、熟すと色が茶色や赤になる物が多く鋭いトゲも生えてくるのでぱっと見では全く美味しそうには見えないのですが、この皮を剥くと出てくる白い半透明な柔らかで果汁を多く含んだ果肉がとても美味しく、古くは世界三大美女の一人楊貴妃が好んだと言う話が有名です。
中国・台湾・インドが生産地としては有名で、日本でも実は鹿児島・宮崎・沖縄などで栽培されておりますが、美味しいライチを生産するためのポイントが細かいだけでなく、育てる環境の条件も結構難しい上に収穫後は直ぐに悪くなってしまうため、美味しい生のライチを食べるなら生産地の近くで購入するのがベスト。
新鮮な物ほどトゲが鋭く、茶色い品種はまた別ですが皮の色が鮮やかなので生の物を買う時はこれを基準にして選んでみて下さい。
- 皮にナイフで切れ目を入れる
- 十分に熟したライチなら切れ目に向かって中身を押し出すとそれだけで剥ける
- 熟しきっていなかったり、熟しすぎて実が柔らかすぎるものは切れ目から剥ぎ取るようにして皮を剥く
(皮が薄い品種ならば爪を引っ掛けて引っ張れば剥けます。) - 真ん中に大きな種があるのでこの種を噛まないように果肉を齧る
細かいことを言えばほのかな塩味があり、冷えている方が甘味が増すので皮を向く前に冷たい塩水につけたり、皮の上から軽く塩を振り冷蔵庫で冷やすなどするとより一層美味しく食べることが出来ます。
「気品のある甘さと香り」と言われる上品な味や匂い、果汁の多さが特徴的であり幅広い人々に人気でお酒やジュースと言った飲み物からガムやキャンディーと言ったお菓子などにも使われることが多く、生の果実を食べたことがない方にでも味や匂いは想像できるかと思います。
日本では主に冷凍や缶詰の形で扱われていることが多いため分かりにくいですが、旬の時期は春の下旬から夏の半ばまででその中でも美味しい時期は1ヶ月あるかないかな上に、収穫後はかなり早く傷んでしまうため、生の果実はこの時期ぐらいにしか食べられません。
そしてライチの特徴として他にも言えるのは女性に喜ばれるような栄養と効果・効能を多く持つこと。
これについては特に良く知ってもらいたいので、次で細かくご紹介させていただきます。
ライチの持つ栄養と効果・効能
まずライチが含んでいる注目成分をあげますと以下の通り
- ポリフェノール
- ビタミンC
- 葉酸
- 銅
ライチが美容と健康に良いといわれる理由は主に上記の栄養素があるからでして、この他にもビタミンB群、カリウムやマグネシウムと言ったミネラル類などが含まれていることから以下のような効果・効能があると言えます。
- 美肌効果
- 貧血予防・冷え症改善
- 抗ストレス効果
- 母子の健康を守る効果
それぞれの効果がどうしてあると言えるのかを詳しく解説しますと次の通りです。
美肌効果
まず「ロイコシアニジン」と言うポリフェノールがライチには含まれており、これが「メラニン」と言うシミの原因になる成分の生成に関わる「シロチナーゼ」という酵素を抑制する効能がありますからシミやくすみ、そばかすなどを予防・改善する力があると言えます。
またビタミンCが多めに含まれているので細胞の老化を食い止める働きがあり、紫外線やストレスによる肌荒れを予防してくれます。
貧血予防・冷え症むくみ改善
ライチに含まれる葉酸は「造血ビタミン」とも呼ばれる赤血球を作るのに欠かせない栄養素であり、「代謝のビタミン」と言われるビタミンB群、血中の塩分濃度を調整してくれるカリウムも含まれているため血流の正常化効果があり、その結果貧血予防や冷え症、むくみの改善と言う効能があると言えます。
また体に鉄分を吸収しやすくする銅を含んでいるため、鉄分を多く含む他の食べ物と合わせて食べることでその効能はより強くなります。
抗ストレス効果
抗ストレスホルモンの合成をサポートするビタミンCや、酵素の働きを助け代謝やホルモンの合成に大きく関係しているビタミンB群の1つナイアシンが含まれているため、ライチを食べることで抗ストレス効果が得られると言えます。
母子の健康を守る効果
国の基準で妊娠中は通常の2倍摂取することが推奨される葉酸は胎児の成長に欠かせないDNAの合成を促す効能があり、これを非常に多く含み水分が多く味も香りも爽やかなライチは妊娠中の方にオススメのフルーツ。
そして既にご紹介したような血流の正常化や抗ストレス効果もあるためライチは妊娠中の女性の母体への健康に関しても効果がある母子の健康を守るフルーツであるとも言えます。
以上のような効果効能がライチにはあるのです。
この他にもライチのカロリーは一個あたりで大体12kcalで、糖質は3g、脂質0gと比較的ダイエットに適したフルーツであったり、アンチエイジング効果も期待できるフルーツで美容についてだけでなく、健康効果も期待できます。
しかしそんなライチですが食べ過ぎ注意の食べ物でもあり、食べ過ぎることでかえって体に良くない効果を及ぼすこともあるのです。
続いてはそんなライチの食べ過ぎ注意な理由についてご紹介させていただきます。
ライチの食べ過ぎ注意な理由
どんな健康に良い食べ物であっても過剰摂取すれば害にもなるものであり、ライチについても食べすぎには注意が必要です。
その理由として挙げられるのが俗に言う「ライチ病」と言うもの。
具体的にどうなるかと言いますと熱っぽくなるのでのぼせてしまったり、イライラしたり、ニキビや吹き出物ができやすくなったり鼻血がでたりする症状に始まり、咽頭炎、扁桃炎、口内炎などを引き起こします。
どうしてなのかと言いますと、ライチはトロピカルフルーツの仲間にしては珍しく体を温める「陽性」または「熱性」の食べ物だからだそうで、継続して慢性的に体が風邪を引いたときのような状態になったり、風邪に対する抗体反応と同じ症状が出たりするのだと言います。
感覚的にはチョコレートを食べ過ぎたら起きると言われていた症状がライチを食べ過ぎても起きると思っていただけたら大きくは間違っていません。
そのため1歳未満の乳児には与えないほうが良いと言われていたり、5歳未満の御子様や高齢の方は1日5つ以上一気に食べない方が良い、成人している人間でも一日10個以上は食べない方がいいなどと言われていますので一応注意はしておいたほうが無難です。