どくだみ茶の効果効能と作り方!副作用は何があるの?

どくだみ茶は美容と健康に非常に良い効果効能があると言う話を聞いたことはありませんか?

美容と健康に良いとされるお茶が数多く出回っている世の中ですが、どくだみ茶もその1つであり名前ぐらいは聞いたことがある人は多いかと思いますが、効果効能や副作用などはご存じない方も多いでしょう。

しかしどくだみ茶に使われるどくだみは古来より調理用のハーブとしてや薬草として使われてもきた植物であり、効果効能が高いだけでなく実は作り方も簡単であり、どんな物だか知らないでいるのは損と言うもの。

そこで今回はそんなどくだみ茶について少しでも多くの人に知ってもらおうと思い、「どんな栄養や効果効能があるものなのか?」や「どくだみ茶の作り方」、「副作用はないのか?」などまで色々とご紹介させていただく『どくだみ茶の効果効能と作り方!副作用は何があるの?』と言う記事を書かせていただきました。

歴史ある薬草を使って作られる健康飲料どくだみ茶について興味はございませんか?

どくだみ茶とはどんなお茶?

まずは最初にそもそもどくだみ茶とはどんなお茶なのかを簡単にご紹介させていただきます。

どくだみ茶とは文字通り「どくだみ」と言う植物の葉を乾燥させて、それを煮出して作るお茶です。

どくだみはハーブとしても使われることがありますのでハーブティーの一種とも言え、その独特の香りと渋みを好む方もいますが、万人受けする香りや味ではなく、薬草としても使われる他の植物を使ったお茶同様その味については大体の人は「美味しくはない」と言われることが多いです

またもう1つこのどくだみ茶が嫌われる理由として、原料であるどくだみが非常に生命力が強い植物であり、日本全国の住宅周辺や道ばたなどに自生する雑草のようにも扱われることが多い植物であることも良くあげられており、紅茶や緑茶、あるいは麦茶のように常飲されることは余りありません。

しかしこのどくだみと言う植物は「毒矯み(どくたむ)」つまり「毒を抑える」と言う名前を起源に持つ植物であるとも言われており、日本三大薬草の1つに数えられるほど体に良い有効成分が含まれており、その生薬名は「十薬(じゅうやく)」や「重薬(じゅうやく)」とも書く程のもの。

利用されてきた歴史も古く日本では平安時代ぐらいから健康のために利用されても来た植物であり、中国やベトナムといった地域でも古くから利用されているほどの植物でもあるのです。

具体的にどんな成分を含んでおり、どんな効果効能があるのかを次の章ではご紹介させていただきます。

どくだみ茶に含まれる栄養素

どくだみ茶に含まれる栄養素として注目されている成分は以下の通り。

  • イソクエルシトリン
  • クエルシトリン
  • デカノイルアセトアルデヒト
  • カリウム

この他にもどくだみ茶はカルシウムや鉄分、マンガン、亜鉛などのミネラル類が豊富であり、いくつかのビタミン類を含んでおり、非常に美容と健康に良い効果効能があると言えます。

なぜこれらの成分が体に良いのかと言いますと以下の通り。

イソクエルシトリン

血液の健康に効果があることで有名なフラボノイド。

血中の中性脂肪を分解することで血液をサラサラにする効果が最も有名ですが、抗炎症作用や抗酸化作用、血圧を下げる効果もあるとされる成分です。

クエルシトリン

どくだみ茶の効能として知られる強い利尿作用をもたらせることで有名なフラボノイドの一種。

その他にも便を柔らかくし排便を促したりするなど体の毒素を外に出すデトックス作用がとても強く、血圧を下げる効果や抗菌作用、血管を強くしなやかにする作用があるとされる成分です。

デカノイルアセトアルデヒト

どくだみの独特の臭いの元であり、非常に高い抗菌作用と抗酸化作用を持つフラボノイドの一種。

抗炎症作用もあり、ニキビや吹き出物と言った単なる肌荒れだけでなくアトピー性の皮膚炎などのアレルギー症状にも効果を発揮しますので、化粧水のようにして皮膚に塗布する用途でどくだみ茶が使われたりもする理由の成分でもあります。

カリウム

血中の塩分濃度を調整することで有名な成分。

しかしこの成分は毒素や老廃物を排出させるデトックス効果が高い成分でもあり、むくみや冷え性、肩こりを改善する効果があるだけでなく、花粉症などのアレルギー症状の改善にも効果がある成分でもあるとされています。

以上のような成分から次の章でご紹介するような美容と健康への効果効能があると言えます。

どくだみ茶が持つ効果効能

上記のような成分をどくだみ茶が含んでいることから以下のような効果効能があると言えます。

  • 腸内環境を初めとする消化器官の正常化
  • 血液・血流の正常化
  • 美肌効果
  • 生活習慣病予防

何故こうした効果効能があるのかともう少し詳しく説明させていただくと以下の通り。

腸内環境を初めとする消化器官の正常化

クエルシトリンやカリウムをはじめデトックス作用の高い成分が多く含まれていて、排便を促す効果が高いだけでなく、高い抗菌・殺菌作用や後ほど詳しくご紹介する血流を良くしたりする効果があるため腸内環境を初めとする消化器官の正常化の効能があります。

腸内環境が直接的に影響する便秘や膀胱炎と言った症状には特に効果が高いとされていますが、どくだみ茶は抗炎症作用も高いため胃腸炎や潰瘍等にも効果があるのもどくだみ茶の特徴の1つです。

血液・血流の正常化

デトックス作用が高いことに加えて抗酸化作用がある成分も多く含んでいますし、血管を強くしなやかにする成分も多く含まれているため血液・血流の正常化効果があります。

その為動脈硬化や高血圧はもちろんのこと、心臓病の予防やダイエット補助効果もどくだみ茶にはあるのです。

美肌効果

デトックス効果、抗菌・殺菌作用、抗炎症作用に加えて腸内環境の正常化効果があるために肌をキレイにする効果がどくだみ茶にはあると言えます。

またニキビや吹き出物、アトピー性の皮膚炎などのアレルギー症状と言ったお肌のトラブルを予防改善する力があるだけでなく、新しい細胞を作り出すために必要な亜鉛を含んでもいるために肌のターンオーバーをしっかりと周期的に行いやすくもする力がありますから肌年齢を若くする効果もあると言えます。

生活習慣病予防

血液・血流の正常化効果、抗酸化作用、ダイエット補助効果があることからどくだみ茶には生活習慣病の予防・改善効果もあると言うことができます。

この他にも抗菌・殺菌作用、デトックス効果も高いため風邪やウイルス性の病気ヘの予防や治療効果もありますし、血液に作用する力が高いことから月経トラブルの緩和や妊活のサポート効果など女性に特に嬉しい効果もあると言え、どくだみ茶は非常に美容と健康に良いとされているのです。

しかしそんなどくだみ茶ですが、特定の成分が多く含まれている特性上、過剰摂取したり体に合わない人にとっては副作用のような症状が出ることもあります

どくだみ茶の副作用

美容と健康に非常に良いどくだみ茶ですが、場合によっては以下のような症状を起こすので注意が必要です。

  • 下痢を起こす
  • 高カリウム血症
  • 胎児への悪影響

まずお腹を壊しやすい方や過剰摂取した方の場合下痢を起こす恐れがあります

これは上記でご紹介したようにクエルシトリンと言う成分が便を柔らかくしたり、排便を促す効果があるからです。

また腎臓や肝臓の疾患がある方やそれらの臓器が低下していたり弱い方は高カリウム血症と言う状態になることがあります

これはどくだみに非常に多くのカリウムが含まれているため体がカリウムを濾過し切れずに血中にカリウムが大量に残ってしまうからです。

こうなるとかえって血流に異常をきたす恐れもありますので、そうした臓器に心配のある方は医師と相談して飲むようにしてみてください。

最後にノンカフェインで栄養価も高いどくだみ茶ですが過剰摂取や体調不良時に飲むことで子宮を収縮させてしまう危険もあるそうです。

もちろんこれには個人差があるため、その時胎児が受ける影響がどれほど強いのかは断言できませんが、万が一を考え妊娠中の方は摂取に注意してください。

実は簡単?どくだみ茶の作り方

どくだみ茶がどういうものでどうして体に良いのかは上記のことから理解していただけたかと思いますが、どくだみ茶にはもう1つ「誰でも簡単に手に入れられる」と言う利点もあります

なぜかと言うと買わずとも実は簡単に作ることもできるからです。

何せ原料となるどくだみは繁殖力が強く、その気になれば自生しているのを簡単に手に入れることが出来ますし、いくつか注意点があるもののお茶にする加工も簡単で、尚且つ日持ちもするから自分で1から元手0で作れるからです。

具体的にお茶にする手順は以下の通り。

  1. 白い花が咲き始めたどくだみの葉を摘む
    (5~7月頃です)
  2. しっかりと洗ってゴミや土を落とす
  3. 風通しの良い場所につるし乾燥させる
  4. 葉を適当な大きさに千切る
  5. フライパンで乾煎りし、水気を完全に飛ばす
  6. 乾燥した葉を10gあたり、水500mlで鍋で煮る
  7. 30分ほど「できるだけ弱火で」しっかり煮出す

御覧のように緑茶や紅茶に比べると煮出す手間はありますが、どくだみ茶の製作はとても簡単。

とは言え一応それぞれに以下のようなポイントがいくつかあります。

まず製作時期ですが、初夏がオススメ

どくだみ自体は1年中生えている植物ですが、この初夏にかけての時期こそが薬効成分が最も強くなる時期でこの時期に摘んだ物を使うことをことをおすすめします。

言うまでもない注意かもしれませんが、摘んでくるどくだみは除草剤や排気ガスの影響がないようなところにあるものを選びましょう。また当たり前すぎますが私有地から勝手に摘むのもやめましょう。
続いて乾燥したかどうかの目安のポイントについてですが、市販のお茶ほどカラカラにする必要はなく、持った時に軽くなったと感じるぐらいで大丈夫です

その後乾煎りの時には表面だけを乾かすようにして、葉がパリッと割れるぐらいに乾燥させるのでこの時点で枯葉のようにする必要はないのです。

最後のポイントはしっかりと「できるだけ弱火で」煮出すこと

水に溶けにくい成分や、熱で壊れやすい成分もこうすることでお茶にしっかり出すことが出来ます。

またポイントと言うかどうか微妙なことなのですが、こうして作るどくだみ茶は効能は確かですが、「非常に美味しくない」です

市販の物は飲み易く調整がされている物が殆どですが、この方法で作ったどくだみ茶はどちらかと言うと「薬湯に近い状態」なので普通の飲み物として常飲するなら麦茶とブレンドしたりして飲みやすくすることをおすすめします

スポンサーリンク
スポンサーリンク

逆引き検索